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2024/06/29 18:30
北九州記念2024 最終結論【DATA予想】小倉芝1200mに意外な傾向を発見! 本命馬は晴雨兼用の上昇ホース!


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【2024年ラジオNIKKEI賞をデータで的中!】昨年は1-3着を独占!!【3.3.2.8】複勝率50%! 単回収率205%! 2頭に1頭は馬券になるお宝条件とは!?

こんばんは。そして、お初の方は、はじめまして。お宝DATAハンターのリーダー・ハットリです。
こちらでは北九州記念(GIII、小倉芝1200m)の予想をお届けします。
■枠別成績に意外な傾向が…!?
今年は阪神競馬場の改修工事により、夏以降の関西は開催スケジュールが大幅に変更されています。そして今年の北九州記念は、中京開催のCBC賞と時期を入れ替えて行なわれます。
コースが同じとはいえ開催時期が異なると、前走成績やローテーションといった過去のデータや傾向は参考になりません。
それにコースに関連するデータなら参考になるかも…と、北九州記念の過去10年データをとってみると、それまでは開催後半の8日目に行なわれていたものが、2020年からは開催4日目に日程変更されていました。開催前半と後半では馬場状態もかなり異なりますから、枠や脚質傾向を同列に語ることはできません。実際、4日目開催の近4年のうち3回は逃げ馬が馬券に絡んでいましたが、8日目開催の6年は逃げ馬の好走は一度もありませんでした。
ダメ押しに、今年は開催2日目と、ここ4年よりもさらに早い時期に行なわれるのです。今年はデータ派泣かせのレースが本当に多くて困ります。
もちろん泣いてばかりもいられないので、いろいろと調べた結果、ひとつ注意すべきデータを発見しました。
それは夏の小倉の最初の開催前半(1-4日)の芝1200m古馬戦の枠別成績です。
■2014-2023年
夏の小倉 最初の開催1-4日
古馬・芝1200m
枠別成績
・1枠/【2.2.10.62】
勝率2.6% 複勝率18.4%
・2枠/【6.3.3.68】
勝率7.5% 複勝率15.0%
・3枠/【3.6.4.70】
勝率3.6% 複勝率15.7%
・4枠/【7.8.5.68】
勝率8.0% 複勝率22.7%
・5枠/【5.11.5.73】
勝率5.3% 複勝率22.3%
・6枠/【4.7.10.81】
勝率3.9% 複勝率20.6%
・7枠/【17.9.7.87】
勝率14.2% 複勝率27.5%
・8枠/【10.8.10.94】
勝率8.2% 複勝率23.0%
・1-4枠/【18.19.22.268】
勝率5.5% 複勝率18.0%
単勝回収率43% 複勝回収率58%
・5-8枠/【36.35.32.335】
勝率8.2% 複勝率23.5%
単勝回収率115% 複勝回収率87%
夏の小倉の開催前半なのですから、芝1200mは内枠有利かと思いきや、驚くことに外枠のほうが成績がいい。内の1-4枠は勝率5.5%、複勝率18.0%に対して、外の5-8枠は勝率8.2%、複勝率23.5%と、特に勝率が高く出ています。
また、開催前半ゆえに内枠が売れるせいか、回収率はより「内枠低調・外枠好調」になっており、5-8枠の単勝回収率は115%と、なんとプラス収支を記録していました。
これは私にとっても意外な結果でしたが、小倉の芝1200mはスタートからしばらく下り坂が続くため、どの馬もダッシュをつけやすい。外枠から勢いをつけて先行した馬が、内の馬を押圧しながら走ることができるため、内枠の馬は道中揉まれるリスクが高くなる。
また、小倉芝1200mはハイペースになるケースが多いため、外々を走る距離ロスは軽減されやすい。距離ロスが大きく響くのは、直線に入ってヨーイドンのスローの流れのときなので。
もちろん、距離ロスが少ないという点で内枠が有利であること自体は間違いない。ですので「内枠が不利」とまでは言いません。しかし枠別データの回収率の違いを見ても、開幕週ということで、ファンの目が内枠に行きがちになるのも事実。
というわけで、ここは内外フラットと思いながらも、外枠に妙味アリと見て、外枠を積極的に狙ってみたい。
一方、同じ集計対象で脚質データを調べると、
■2014-2023年 夏の小倉
最初の開催1-4日
古馬・芝1200m
脚質別成績
・逃げ/【13.4.1.36】
勝率24.1% 複勝率33.3%
・先行/【23.24.27.133】
勝率11.1% 複勝率35.7%
・差し/【14.17.14.241】
勝率4.9% 複勝率15.7%
・追込/【4.9.12.193】
勝率1.8% 複勝率11.5%
こちらはイメージ通り、逃げ先行がかなり有利という結果が出ています。差しが来ないわけではないものの、逃げの勝率24.1%、先行の複勝率35.7%は、母数がそれなりにあることを考えても優秀な成績だと思います。
やはり軸に選ぶのであれば、ある程度以上の先行力がある馬が望ましい。
■日本レコードが飛び出したCBC賞は同じ開催条件
そしてもうひとつ、今年の北九州記念を解くカギとして、ヒントになるのが、2021年と2022年のCBC賞。この2年のCBC賞は夏の小倉の最初の開催の開幕週2日目に行なわれており、これは今年の北九州記念とまったく同じ開催条件なのです。
この2レースはいずれも驚異的な日本レコードが飛び出したことが印象的だと思います。しかしそれ以上に注目すべきは、好走馬の「年齢」。3着内馬6頭のうち3頭が3歳馬で、しかもこの2年で出走した3歳馬はわずか4頭。着外だった1頭(2021年ヨカヨカ)も5着と掲示板は確保していました。
確かにこの4頭はすべて1、2番人気だったので、人気だから来たのかもしれません。とはいえ、人気で飛ぶ馬もいるわけで、その中でしっかり3歳馬が結果を出した事実は評価すべきです。
今年も葵S1-3着の3頭の3歳馬が上位人気に推される模様。となれば、この3頭を軽視するわけにはいきません。
以上、ここまでの狙いをまとめると、「内外フラットと見るが、配当妙味は外枠」「やはり先行馬が有利」「3歳馬に注目」。
今年の3歳馬3頭、内からペアポルックス、ピューロマジック、ナナオは、すべてこれらの条件をクリアします。葵Sは上位の結果が通過順位通りの着順になったように、行ったモン勝ちのレースだったので、能力はほぼ同等と考えていい。着差を見ても2着ペアポルックスと3着ナナオはタイム差なしのハナ差でしたし、勝ち馬ピューロマジックは0秒2差つけたものの、今回ハンデは1キロ重くなりましたしね。
この3頭の中で本命に選んだのは、ナナオ(牝3、栗東・小栗)です。
■ハンデは有利で、雨予想も歓迎材料
まず3頭とも5枠より外に入りましたが、ナナオが入った7枠は、先ほど紹介した枠別データではもっとも成績がいい枠。特に勝率が唯一のふたケタ、14.2%を記録している点は見逃せません。
一方、ペアポルックスはハナ争いが予想されるピューロマジックとジャスパークローネが外にいるため、先行するには走りくい枠に入りました。ナナオはこの2頭の先行争いを外目から追いかけることができるので、展開面でも有利だと見ています。
おまけに後入れの14番も好感度大。この枠順が本命指名の決め手のひとつになりました。
もうひとつの決め手はベタながら「ハンデ」。ペアポルックス54キロ、ピューロマジック53キロに対して、ナナオは52キロ。セックスアローワンスを考慮すればペアポルックスと同斤ともいえますが、それでも実際に2キロ軽いのは事実。小柄なナナオにとって前走から3キロ減るのは大きなプラス材料ではないでしょうか。
それと週末の小倉は雨模様。ナナオは重馬場の函館2歳Sでも2着に好走したほどの道悪巧者。先週の宝塚記念も420キロ台のブローザホーンが勝ったように、道悪になると小柄な馬のほうが効率的に走ることができるのでしょう。
もっとも、前走・良馬場の葵Sでも3着に走ったように、ナナオは馬場が良くてもきちんと力を発揮できる馬です。それに夏の小倉は少々の雨くらいではそこまで馬場は悪くなりませんし、よほど悪化しない限り、道悪適性を発揮する場面もなさそう。にもかかわらず雨が降れば、道悪巧者がクローズアップされて、過剰に売れてしまう危険性があります。
ただし先週の宝塚記念も、道悪で人気したのを嫌って本命から外したブローザホーンに勝たれてしまいました。というわけで、ここは素直に道悪適性をプラス材料と受け止めて、ナナオから勝負することにします。
〈2024年 北九州記念 予想〉
◎14 ナナオ
〇18 バースクライ
▲12 ピューロマジック
☆13 カンチェンジュンガ
注5 メイショウソラフネ
注9 ペアポルックス
△16 ヨシノイースター
△10 エイシンスポッター
△8 トゥラヴェスーラ
△4 グランテスト
買い目
【馬単/マルチ】14⇔18,12,13,5,9,16,10,8,4(18点)
【3連複/フォーメ】14=18,12,13,5,9=18,12,13,5,9,16,10,8,4(30点)
〇バースクライは当初は本命候補の一頭でした。というのも、先に紹介した小倉芝1200mの枠別データと同じ条件(2014-2023年・夏の小倉の最初の開催・1-4日目・古馬の芝1200m)で種牡馬成績を調べたとき、同馬の父・ハーツクライの成績がなかなか良かったからです。
具体的な成績は【1.2.2.7】複勝率41.7%と、勝ち数は少ないながら複勝率は上々。さらに凡走馬はふたケタ人気が大半だったので、ひとケタ人気に限ると【1.2.2.3】複勝率62.5%までに上昇します。
同馬はもともと評価が高かった馬で、チューリップ賞では4番人気に推されたほど。しかし気性に問題があるのか、距離が持たずに期待に応えることができませんでした。それをルメール騎手の進言を受けて距離を縮めたところ、1200mで能力が開花。一気の3連勝でOPに昇格したという経緯があります。
シルクロードSは相手が強すぎたのと、道中外枠から外々を通ったために9着に敗れましたが、続くオーシャンSでは3着に好走。1着トウシンマカオと2着ビッグシーザーは次走・高松宮記念でも6着、7着に善戦しており、その2着ビッグシーザーとハナ差に走れているのであれば、このメンバーなら勝負になるでしょう。
ただ、外枠に妙味アリといっても、大外の18番はさすがにちょっとキツいかな、と。それとハンデ55キロは少々見込まれたとも思ったので、対抗に落ち着いた次第です。もっとも、ナナオは軸向きな一方で、鞍上の特性からアタマは取りこぼしそう。1着という点では、このバースクライのほうが上かな? とも思っています。
▲ピューロマジックは先にも述べた通り、本命候補3頭に残った馬。テンの速さはもしかしたら現役ナンバーワンかもしれず、ここもハナをすんなりとれれば、そのまま逃げ切る可能性もありそうです。
とはいえ、前走を見ればほかの騎手たちもラクをさせるわけにはいかず、マークは厳しくなりそう。斤量は前走から2キロ減るものの、それでも小倉開催のCBC賞で好走した3歳牝馬は48キロとか49キロとかでしたからね。52キロのナナオとの比較を考えても53キロは決して有利ではないと思い、3番手評価といたしました。
☆カンチェンジュンガは2走前の同コース・下関Sの勝ち方が強かった。小倉芝1200mの準OPで2着に0秒3以上の着差をつけたのは、過去10年で同馬の下関Sを含む4レースだけ。またこのうち、4角先頭ではなく勝利したのはカンチェンジュンガと、2022年巌流島Sのメイショウミモザだけ。メイショウは2走後のGII・阪神牝馬Sを優勝しました。
しかもカンチェンジュンガは58キロの斤量を背負っての勝利。ほかの3頭は55キロ以下で、メイショウミモザにいたっては53キロの軽ハンデでした。
勝ち時計は遅かったものの、それは馬場が悪かったからで、週末の雨予報はこの馬にとって明らかにプラスになるはずです。この馬もアタマまで突き抜ける可能性があります。
本命・ナナオを管理するのは、開業2年目の小栗厩舎。昨年は初年度にもかかわらず15勝のふたケタ勝利を挙げた新進気鋭のステーブルです。
先週の宝塚記念も菅原明騎手と吉岡厩舎がともにGI初制覇を果たしたように、今年はホースマンの“初勝利”が多い年。小栗厩舎もここで重賞初制覇を達成してほしいものです。
■プロフィール
かつて「重賞攻略データ」班のチームリーダーを担当していたことから“リーダー・ハットリ”と名乗る。数あるデータの中から馬券に有効なデータを看破し、期待値の高い馬をピックアップ。高配当GETに全精力を傾ける! 無類の穴馬券好きで、これまで数々の高配当をプライベートで獲得。100万馬券は3回的中経験アリ!
■最近のスマッシュヒット
【2024年平安ステークス】
◎ハピで馬単6840円的中!
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【2024年天皇賞・春】
◎テーオーロイヤル、☆ディープボンドで3連複7750円的中!
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【2024年皐月賞】
ジャスティンミラノ本命で馬単5570円的中!
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【2024年アンタレスS】
5人気ミッキーヌチバナ本命で馬単5530円&3連複2390円的中!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17562/0/113
=重賞深掘りPROJECT関連動画=
【血統診断・ラジオNIKKEI賞】血統サイエンティスト・ドクトル井上
【馬体診断・ラジオNIKKEI賞】馬体アナリスト・伊藤
【調教診断・ラジオNIKKEI賞】調教ライター・西村武輝

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