競馬サロン

2024/06/22 18:00
宝塚記念2024 最終結論【DATA予想】記録ずくめの上昇馬がドウデュースとジャスティンパレスの厚い壁に挑む!


☆宝塚記念のYouTube動画を公開中です!
【2024年宝塚記念をデータで的中!】宝塚記念のデータからノーザンファームの野望が見える! ドウデュースとジャスティンパレスの間に割って入る伏兵とは!?

こんばんは。そして、お初の方は、はじめまして。お宝DATAハンターのリーダー・ハットリです。
先日、グリーンチャンネル『草野仁のGate.Jプラス』で歴史小説家の宮城谷昌光さんがゲスト出演されていました。
かなり以前、雑誌『Number』の競馬特集で、宮城谷昌光さんがかつて無職時代に馬券生活をしていたというインタビュー記事を読んだことがあったので、興味津々に番組を鑑賞。番組では胴元の放送局ということで(笑)、かなり控えめに話をされていましたが、私の記憶では、膨大なデータ分析を踏まえたうえで、勝負するのは複勝一点。週に1レースか2レースしか購入しないという、ひじょうにストイックなものだったと思います。
それで実際に奥さんとの生活を成り立たせていたというのですから、すごいとしか言いようがありません。当代一の歴史小説家になられたのも、馬券に打ち克つことができるほどの分析力と胆力を備えていたからなのでしょうね。
宮城谷昌光先生の著作はどれも傑作なのですが、個人的には『晏子』がオススメ。春秋戦国時代の斉の名宰相の物語なのですが、腰が抜けるほど面白いですよ。
余談はこれくらいにして、予想に参りましょう。今回は春の総決算・宝塚記念(GI、京都芝2200m)になります。
■宝塚記念は“悲願達成GI”ではない
周知の通り、今年の宝塚記念は例年の阪神芝2200mではなく、京都芝2200mで代替開催されます。最後に急坂のある阪神・内回りと平坦の京都・外回りとでは、レースの傾向は大きく変わってきます。先週のマーメイドSといい、データ担当泣かせのレースが続きますね。苦笑
さて、そんな宝塚記念ですが、かつてこのレースは「それまでGIに手が届かなかった馬が、悲願のGI制覇を果たすレース」という印象がありました。テイエムオペラオーに一矢報いたメイショウドトウの優勝がもっともイメージに近いのでは(もう四半世紀近い昔の話ですが・汗)。
しかし実際はそんなことはなく、ここ10年の勝ち馬のうち8頭はすでにGI勝ちのある馬(海外含む)。またそれ以前、2000年から2013年の14年でも、9頭はGIウイナーで、GI未勝利馬の優勝は5回しかなかったのです。
具体的に数字を出せば、過去10年、それまでに国内芝GI勝ちのあった馬の宝塚記念成績は【7.4.8.33】勝率13.5%、複勝率36.5%と、好走馬の約3分の2を占め、好走率も上々。また人気薄での2、3着も多いためか、複勝回収率は121%と、プラス収支を達成していました。
GIウイナーの複勝をベタ買いするだけで儲かってしまうのですから、宝塚記念がいかにGI勝ち馬が強いかがよくわかります。「宝塚記念で悲願のGI初制覇!」はもはや幻想といってもいいかもしれません。
もうひとつ、宝塚記念は他の芝中距離GIと同様に、ノーザンファーム生産馬がよく走ってくる。過去10年の成績は【8.5.5.54】勝率11.1%、複勝率25.0%。回収率は単勝102%、複勝90%と、こちらも優秀な数字です。
この両者の組み合わせ、芝GI勝ちのあるノーザンファーム生産馬の成績は、【5.1.5.20】勝率16.1%、複勝率35.5%。また当日2番人気以内なら【3.1.2.5】勝率27.3%、複勝率54.5%と、2頭に1頭は必ず馬券になる計算です。
今年の出走馬で芝GI勝ちがあるのは、内からジャスティンパレス、ベラジオオペラ、ドウデュース、ソールオリエンスの4頭。このうちノーザンファーム生産馬はジャスティンパレスとドウデュースで、この2頭が1、2番人気に推されています。
データ的には、この2頭のどちらかは馬券内に来る、ということになります。
■ドウデュースとジャスティンパレスの力は抜けているが…
今年のメンバーでドウデュースとジャスティンパレスの力が一枚抜けているのは、誰の目にも明らか。今さら説明は不要でしょう。
あとは、状態や仕上がり、京都や道悪の適性がどうかが争点となるでしょうが、二強がともに馬券内から消えるとは考えにくく、この2頭で決まる可能性も大いにあると個人的に思っています。
だから馬券的には、この2頭から流せば最低でもワイドは当たるはず。いくら二強が強くても、3着内を独占することは不可能ですから。笑
というわけで、ある意味、ドウデュースとジャスティンパレスの人気2頭が本命対抗ともいえるのですが、馬券のキモはもう“1枠”。穴党としては、あくまで配当妙味を追い求めたいので。
正直なところ、この2頭に先着してアタマを獲るのは、他の出走馬には至難の業と思います。
ドウデュースの京都記念は異次元の強さでしたし、有馬記念も見た目以上に強い勝ち方。2000年以降、有馬記念を上がり最速で勝った馬はドウデュース以外に9頭いるのですが、このうちマツリダゴッホ以外はすべてGIを複数優勝。
その名を列挙すれば、マンハッタンカフェ、シンボリクリスエス、ディープインパクト、ドリームジャーニー、ゴールドシップ、オルフェーヴル、リスグラシュー、エフフォーリア。ほぼ、歴史的名馬ばかりといえます。ドウデュースだって、すでにGI3勝馬ですしね。
ジャスティンパレスも負けていません。2000年以降の京都開催の天皇賞・春で、上がり最速で2着馬を0秒3以上離して勝ったのは、同馬以外には、あのディープインパクトだけ。奇しくも前回京都で開催された天皇賞・春を勝ったのは、そのディープインパクトでありました。
これほどの記録を残した馬は、二強以外にはほとんど見当たりません。最高打点だけなら、この2頭の一騎打ちで間違いないでしょう。
とはいえ、競馬には何があるかわかりませんし、おそらく当日は馬場も悪化するようなので、想定外の展開がなきにしもあらず。だから、わずかな可能性と配当妙味に懸けて、本命は二強以外から選びたい。
なお、買い目のうえで二強に差はつけないものの、一応シルシ的にはジャスティンパレスを対抗、ドウデュースは単穴評価としました。ジャスティンパレスを上に見た理由はシンプルで、京都開催ならディープインパクト産駒のほうが合うと考えたからです。
それとドウデュースについては、1週前調教の猛時計がそれこそ1週前から話題になっていましたが、確か昨年の天皇賞・秋も調教ですごいタイムを出して騒がれていましたよね。でも結果は大差の7着に敗退。あのときも海外帰りの休み明けでしたが、同馬は若駒時より叩き良化タイプで、鉄砲駆けは得意ではないんじゃないかと。
まあ、それも重箱の隅をつつくようなものと思うのですが、一応そんな理由でジャスティンパレスを上にとったわけであります。
■芝2200m超の重賞実績を重視!
今年は京都芝2200mで行なわれるので、同コースの唯一のGI・エリザベス女王杯を参考にしたいところ。しかし牝馬限定戦はレースの流れや展開が独特なので、同列には扱いづらい。そこでGIIながら、牡牝混合の古馬戦・京都記念を参考にしたい。
まず2010年以降の京都開催の京都記念12レースの勝ち馬を調べると、12頭中11頭に、芝2000mを超える重賞勝ちか、もしくは芝2000mを超えるGIでの3着内好走がありました。
本来の阪神芝2200mの宝塚記念にも同様の傾向がありましたが、やはり2200m戦の重賞となると、長めの距離での実績が必要な様子。実際、2010年以降、芝2000m超での重賞勝ちがあった馬の京都記念の成績は【6.3.9.23】勝率14.6%、複勝率43.9%、単勝回収率163%、複勝回収率116%と、ひじょうに優秀な結果になっています。
今年、二強以外で芝2000m超の重賞勝ちがあるのは、シュトルーヴェ、ディープボンド、ヒートオンビート、プラダリア、ローシャムパーク、ブローザホーン。
このうち、宝塚記念で7歳馬が好走したのは過去10年で海外馬のワーザー1頭だけだったので、7歳のディープボンドとヒートオンビートは脱落。また、プラダリアはGIでは力が一枚足りないと見ているので、こちらもリリース。
残る3頭の中で、当初はブローザホーンに熱視線を送っていました。京都外回りは日経新春杯1着、天皇賞・春2着と大の得意。また同じ京都芝2200mの烏丸Sは5馬身差の圧勝劇を演じ、おまけに不良馬場での快走だったので雨予報も大歓迎。さらに、少し行きたがる面があるので、前走から大幅に距離短縮するのも間違いなくプラスでしょう。
これだけ買い材料が揃っているのですから、YouTube動画を作った週頭時点では本命にする気マンマンでした。しかし(事実なので当然ですが…)、その後まったく同じ考えでブローザホーンを本命にする人が続出。予想オッズでは5番人気あたりだったものが、フタをあけてみれば3番人気でほぼ確定…。
同馬の力や適性を考えれば、決して過剰人気とも思いません。とはいえ、3番手グループの中でそこまで力が抜けているとも見ていないので、この人気では強くは推しにくい。というわけで、ブローザホーンにケチをつけるつもりは毛頭ないのですが、本命は自重することにしました。
残る2頭の取捨は極めて悩みましたが、ここは未知の魅力に賭けて、シュトルーヴェを上に取りました。
■シュトルーヴェの3連勝は実は記録ずくめ!
去勢明けの年明け初戦から3連勝。ここ2戦はGII連勝と、勢いだけならメンバー随一の上がり馬です。
強豪揃いのGIですから、3連勝・重賞連勝中といっても、あまりインパクトを感じないかもしれません。しかしこの3連勝は実はひじょうに中身が濃い。
まず去勢明け初戦でいきなり準OPに勝利。しかも当日は高速馬場とはいえ、上がり33秒2は全体時計(2分23秒6)を考慮しても出色の速さでした。
続く日経賞は重賞初挑戦で突破。2000年以降、前走準OPから芝2200m以上の別定GIIを勝利したのは、わずか10頭。このうち3レースはレースレベルが低いステイヤーズS。また、重賞初挑戦で勝利したのは、シュトルーヴェと2022年京都大賞典に優勝したヴェラアズールの2頭だけ。さらに次走を勝利したのも、この2頭しかいなかったのです。ご承知のように、ヴェラアズールは次戦でジャパンCを制しています。
そして3戦目は例年そこまでメンバーレベルが高くならない目黒記念。勝ったとはいっても2着はそれまでOP特別も勝てなかったシュヴァリエローズ。3着までタイム差もありませんでしたし、この物足りなさが3連勝でも人気にならない要因でしょう。
しかし、このときシュトルーヴェはトップハンデの58.5キロを背負って、32秒9という速い上がりを繰り出しました。重ハンデで高速の上がりを出すのは至難の業。しかもその前のレース、日本ダービーではイン追走のダノンデサイルが戴冠したように、決して外伸び馬場ではなかった。しかしシュトルーヴェはその外から脚を伸ばして勝利したのです。
2000年以降、古馬の芝重賞で58.5キロ以上の斤量を背負って32秒台の上がりを駆使して勝った馬は、なんとこのシュトルーヴェ1頭しかいませんでした。
上がりを33秒5以内まで広げると、ようやく2頭が該当。その2頭とは、2011年京都大賞典のローズキングダム(59キロ・33秒1)と、2000年京都大賞典のテイエムオペラオー(59キロ・33秒3)。どちらもGIを複数勝った(ローズキングダムのJCは繰り上がりですが)名馬であったのです。
10年以上も昔のレースで、現在の高速馬場を考慮すれば、この両者の記録は字面以上に評価できます。一方、いずれも京都大賞典で記録されたように、京都の外回りは3角からの下り坂を利用できるので速い上がりを出しやすい。そう考えると、急坂ではないものの坂のある東京コースで、しかも32秒台の上がりを繰り出して勝ったシュトルーヴェの走りは、名馬2頭にも負けないものだったと思えるのです。
もしかしたら…と思って調べた記録だったのですが、テイエムオペラオーの古い記録を掘り出すことになって、正直、驚きを禁じえませんでした。もしかしたら、シュトルーヴェは自分が想像する以上にすごい馬なのではないか。先に、二強に先着するのは至難の業と述べましたが、この馬ならやってくれるかも、と…。
私の感想はともかく、去勢明けの3戦はどれも高い評価ができる走りで、特に重賞2戦は記録的な内容であったことがご理解いただけるのではないでしょうか。
先の名馬2頭の話でも触れましたが、京都の外回りは速い上がりを出しやすいコースです。3戦連続で次位より0秒3以上速い上がり1位を発揮している本馬にとって、相性がいいコースの可能性があります。
道悪の巧拙については未知ながら、稍重の未勝利戦を圧勝したことにくわえて、父キングカメハメハ、母父ディープインパクトともに道悪巧者の種牡馬であることから、大丈夫なのではないか、と。
関西遠征が苦手な堀厩舎所属であること。また同厩舎のタスティエーラが回避したためにレーン騎手が乗ることになった経緯など、たしかに気になる要素はあります。道悪になったら最内の1番枠が災いする恐れもありますし。
それでも、3連勝の好内容にくわえて、名手・レーン騎手が騎乗するにもかかわらず、前日段階では8、9番人気と、想定以上に人気がない。これを穴党が買わない手はありません。
ここはシュトルーヴェ(セン5、美浦・堀)を本命といたします。
〈2024年 宝塚記念 予想〉
◎1 シュトルーヴェ
〇2 ジャスティンパレス
▲4 ドウデュース
☆12 ブローザホーン
注10 ローシャムパーク
△9 ソールオリエンス
△3 ベラジオオペラ
△8 カラテ
買い目
【単勝】1(1点)
【馬単/マルチ(本線)】1⇔2,4(4点)
【馬単/マルチ(押さえ)】1⇔12,10,9,3(8点)
【3連複/フォーメ】1,12,10=2,4=1,2,4,12,10,9,3,8(27点)
【3連単/2頭軸マルチ】1,2⇔4,12,10,9,3(30点)
【3連単/2頭軸マルチ】1,4⇔12,10,9,3(24点)
〇ジャスティンパレス、▲ドウデュース、☆ブローザホーンについては先に述べた通り。
注ローシャムパークは芝2200mのオールカマーに勝利しており、距離実績はクリア。道悪も稍重の函館記念や山藤賞を快勝しており、特に北海道の重馬場をこなしている馬は道悪巧者と見ています。道悪になれば、この外枠も有利になるのでは。
さらに鞍上の戸崎騎手は京都芝2200mの相性がよく、2010年以降では【3.3.1.9】勝率18.8%、複勝率43.8%と、高い好走率を示しています。
買い材料豊富で本命にすることも考えたのですが、前走マクリで好走した馬が連続好走するケースは少ないと思い、この位置になりました。
馬券はドウデュース・ジャスティンパレス相手の馬単マルチと3連単2頭軸マルチが大本線。ほかの馬単や3連複は押さえ馬券です。なお△カラテは当日ドボドボ馬場になってウッカリ3着に来るという、ごくわずかな可能性を見て、3連複のヒモにだけ入れておきます。
母数が少ないので参考程度ながら、レーン騎手は京都の芝で【3.0.1.1】勝率60.0%、複勝率80.0%と、相性はいい様子。騎座がしっかりしている外国人騎手は道悪は上手いはずなので、ここは強敵相手に一発決めてほしいと思います。
■プロフィール
かつて「重賞攻略データ」班のチームリーダーを担当していたことから“リーダー・ハットリ”と名乗る。数あるデータの中から馬券に有効なデータを看破し、期待値の高い馬をピックアップ。高配当GETに全精力を傾ける! 無類の穴馬券好きで、これまで数々の高配当をプライベートで獲得。100万馬券は3回的中経験アリ!
■最近のスマッシュヒット
【2024年平安ステークス】
◎ハピで馬単6840円的中!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17750/0/113
【2024年天皇賞・春】
◎テーオーロイヤル、☆ディープボンドで3連複7750円的中!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17750/0/113
【2024年皐月賞】
ジャスティンミラノ本命で馬単5570円的中!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17571/0/113
【2024年アンタレスS】
5人気ミッキーヌチバナ本命で馬単5530円&3連複2390円的中!
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