UMAJIN.net

競馬サロン

田原基成

2024/06/29 18:45

【ラジオNIKKEI賞】高速馬場で求められるマイル適性 想定7人気に本命◎で“10万馬券”視野に/北九州記念/函館9R/函館11R

286
◆【6/30(日)的中速報】前日は万馬券2発含む12鞍で的中をお届け!【ラジオNIKKEI賞/北九州記念2024予想】

【ラジオNIKKEI賞】

芝1200mで1分7秒0、芝1800mで1分45秒7を記録した土曜の福島芝。開幕週らしく高速馬場傾向にあるようだ。

こうした時計勝負の際、注目すべきは当該距離より短い距離での実績。例えば1200mのバーデンバーデンCで直線競馬の勝ち馬エコロレジーナが穴をあけたかと思えば、1800mの松島特別1.2着馬はマイルのデビュー戦を勝ち上がった馬。本レースを読み解くうえでのヒントと言えよう。

メイショウヨゾラの参戦も見逃せない。

1勝クラスですら馬券外が続く馬。「登録だけだろうなぁ……」と思っていたところ、紅一点で参戦をはたすこととなった。出走馬中、最軽量の斤量51キロ。パンサラッサとのコンビで世界を制したベテラン・吉田豊は玉砕覚悟の逃げを打つことだろう。

1000m通過の想定は58秒台。今年のラジオNIKKEI賞は高速馬場と合わせて持ち時計、ハイペース経験も問われる厄介な一戦へと進化した。さらに開幕週で大外一気が厳しいとなれば、狙う馬はおのずと絞られる。

5枠5番、オフトレイル。

この馬で注目したいのは未勝利戦。芝1600mを制したレースだが、当時は1000m通過58秒7と淀みなく流れた。馬場状態の違いこそあれ、前日のデイリー杯2歳Sが1000m通過59秒5だからその差は歴然だ。その展開にあって、4角3番手から抜け出し快勝。ハイペース適性もそうだが、道中は馬群で脚を溜めてインからサッと抜け出す競馬にこそ私は高い価値があると思っている。

ウインフェニックス。
ダイワドレッサー。
ロードリベラル。
キボウノダイチ。

良馬場施行年における人気薄激走馬には「内めの枠を引いたマイル好走馬」の共通点あり。本レースの性質を表したデータと言えるだろう。前日夕方時点で7番人気だが、戦前の評価ほど馬券内突入が難しい1頭とは思っていない。

人気薄激走には人気馬凡走がつきもの。シリウスコルトは持ち時計、サトノシュトラーセは1800m以下の良績が足りず中心視するには心もとない。人気馬に死角ありと捉えたとき、直近の馬場コンディションにマッチした特性を満たす馬を本命に選択するのは決して無理筋ではないだろう。

今年は波乱決着。週中から一気に評価を上げた形だが、その刺客としてオフトレイルに本命の印を託す。

相手本線にはこちらも評価を上げたヤマニンアドホックを。

この馬の内にはメイショウヨゾラ、セットアップと逃げ馬が並んだ。どちらか1頭は下がってくる想定をしたとき、馬群を捌いた経験値があるヤマニンアドホックにとって決して悪い状況ではない。前述2頭を避けて他馬が距離ロスを強いられる進路を選択した場合、最短距離で進出するこの馬に利が生まれるとの判断だ。

ウインマクシマムも軽視禁物。

ダービー出走権獲得を狙った青葉賞は勝ち馬と0秒2差の5着。差し馬が上位独占のレース展開を思えば及第点を与えられる内容だろう。姉ウインピクシスは福島芝1800mで【2-0-1-1】。この馬が馬券外に敗れた2戦がいずれも馬番フタ桁番だった点から馬番ひと桁番替わりはプラス。血統面+この馬自身に芝1800m好走歴があるのは強調材料と言える。

さらにはアレグロブリランテ。

前走皐月賞はスプリングS好走時と同じような先行策。ただ当時は1000m通過57秒5と、高速馬場を差し引いても速い流れに巻き込まれた感があった。福島芝1800mは昨年7月に新馬戦を勝ち上がった舞台。持ち時計に乏しい点は気がかりも、印は必要だ。

【福島11R ラジオNIKKEI賞予想の印】
◎5 オフトレイル
〇4 ヤマニンアドホック
▲6 ウインマクシマム
☆7 アレグロブリランテ
△8 サトノシュトラーセ
△10 ミナデオロ
△3 セットアップ
△12 ショーマンフリート

【単勝】5(1点)
【馬連】5=4,6,7(3点)
【3連複/軸1頭】5=4,6,7,8,10,3,12(21点)
【3連単/フォーメ】5→4,6,7→4,6,7,8,10,3,12(18点)


【北九州記念】

夏競馬、ハンデ戦、フルゲートでの施行。北九州記念は荒れる3大要素と呼べるファクターをすべて満たしている一戦だ。

波乱決着を前提としたとき、何から手をつけるべきか?

私の場合、展開と馬場適性、そして気候適性。この3つのうち何か突出したものがある馬を穴馬候補に抜擢するが、ポイントは“良いところだけ”を褒めてあげること。穴馬と呼ばれるぐらいだから死角の数は片手で足りないぐらい。だが、その死角を埋めるだけの魅力が穴馬にはある。

ここで白羽の矢を立てたのはバースクライ。

先ほど私は、穴馬候補は良いところだけを褒めてあげると書いた。バースクライにおいてもっとも強調したいのはハーツクライの血を引くこと。何しろこの血統、夏のオール野芝との相性が素晴らしい。

・夏の小倉芝1200m成績【11-9-7-67】馬券内率28.7%
・冬の小倉芝1200m成績【2-3-6-63】馬券内率14.8%

ご覧のとおり、オール野芝の夏競馬に良績が集中していることがお分かりいただけるだろう。むろん、競馬は数字だけで答えが出るほど簡単ではない。ならば次にフォーカスすべきはバースクライ自身の適性だ。

現在、JRAでオール野芝の施行条件は夏の新潟・小倉、そして秋の中山・阪神・中京。この馬で注目すべきは夏の小倉に加えて秋の阪神で勝利実績がある点だ。当時使った上がり3Fも33秒4と切れ味を証明するには十分だろう。

前走オーシャンSは道悪の外差し馬場で1枠1番。絶望的なシチュエーションだったが、3着確保は実力の証だ。仮に馬場が渋ったとしても、昨年の小倉芝1200m勝利は稍重で挙げたもの。少々の馬場悪化なら対応できる。

夏の小倉で戴冠を。バースクライの本命に迷いはない。

相手本線にはペアポルックスを。

小倉芝1200mは【2-0-0-0】と負け知らず。特筆すべきは1月小倉で記録した1分7秒8で、今年行われた小倉開催では古馬を含めて2位にランクされるものだった。暑さへの適性は未知数も、前走逃げ切りを許したピューロマジックとの斤量差が1キロに縮まる点は魅力。ノーマークにはできない。

エイシンスポッターも軽視禁物。

この馬の取捨は直線の坂で決めるのがベター。直線急坂コースの成績【2-1-2-9】に対し、直線平坦コースは【4-0-1-1】。前走は急坂→平坦コース替わりでの勝利だった。開幕週の馬場で直線一気は容易ではないが、小倉芝1200mは2戦2勝。再度の末脚炸裂を警戒したい1頭だ。

さらにはジャスパークローネ。

昨年のこのレース勝ち馬。当時は8月開催だったが、600m通過32秒9のハイペースを刻んでのちのスプリンターズS覇者ママコチャの追撃をしのいだ。海外遠征帰りで斤量58.5キロは決して楽ではないものの、オール野芝は【2-0-1-1】、馬券外はスプリンターズS4着のみ。馬場適性は強調できるし、人気と実績が釣り合っていない印象の評価を踏まえると軽くは扱えない。

以下、週中から評価を上げた馬として雨降り馬場になった際の道悪巧者・ヤクシマとヨシノイースターの2頭を補足しておく。

【小倉11R 北九州記念予想の印】
◎18 バースクライ
〇9 ペアポルックス
▲10 エイシンスポッター
☆11 ジャスパークローネ
△3 サーマルウインド
△12 ピューロマジック
△14 ナナオ
△6 ヤクシマ
△16 ヨシノイースター

【単勝】18(1点)
【馬連】18=9,10,11(3点)
【3連複/軸1頭】18=9,10,11,3,12,14,6,16(28点)
【3連単/フォーメ】18→9,10,11→9,10,11,3,12,14,6,16(21点)


【自信の一鞍 函館9R 竜飛崎特別】

前走は不可解な競馬に終わったダノンボレロだが、2走前のダート1700mは良馬場で1分45秒3をマーク。潜在能力は申し分なく、前走は小倉遠征後の叩き3戦目というローテーションの影響があったのかもしれない。翻って、今回は少頭数の7枠7番かつ自身より内に先行馬がいることから目標を定めたレース運びが可能。函館スプリントSをサトノレーヴで制した浜中俊×堀宣行コンビで確勝級だ。

相手には休み明けの前走内容が上々のモンドプリューム、持ち時計が優秀な3歳馬・コパノアントニオ、当舞台で【1-1-0-0】連対率100%のフローラルビアンカを。ここは相手を絞って勝負。

【函館9R 竜飛崎特別予想の印】
◎7 ダノンボレロ
〇5 モンドプリューム
▲6 コパノアントニオ
☆9 フローラルビアンカ

【単勝】7(1点)
【馬連】7=5,6,9(3点)
【ワイド】7=5,6,9(3点)


【太鼓判 函館11R 巴賞】

開催が進み、差しが決まるようになってきた函館芝。フルゲートかつ近3走以内に逃げた馬が5頭を数えるメンバー構成のここは、決め手に秀でた洋芝巧者に白羽の矢が立つ。

本命はサンストックトン。オープンクラスでは掲示板外が続いているが、右回りに限定すれば勝ち馬とは0秒5差以内。前走福島民報杯はゴール前で狭くなるシーンがあった。洋芝は【2-2-0-0】連対率100%。スムーズに馬群を捌くことができればチャンスは十分だ。

舞台適性や馬場適性、季節適性など求められる特性が多い夏競馬。3連単で高望みすることは避けつつ、3連複フォーメーションで先の条件に該当する馬を中心に網羅しつつ引っかける戦略で臨みたい。

【函館11R 巴賞予想の印】
◎3 サンストックトン
〇15 アケルナルスター
▲4 エミュー
☆10 グリューネグリーン
注8 フォワードアゲン
△9 ホウオウビスケッツ
△14 オニャンコポン
△12 デビットバローズ
△11 ワールドリバイバル
△7 ショウナンマグマ
△2 リューベック

【3連複/フォーメ】3=15,4,10,8=15,4,10,8,9,14,12,11,7,2(30点)

▽その他主宰者の予想コラム
◆【SPREAD編集長・山田/ラジオNIKKEI賞2024予想】「狙いはハンデ55-56キロのゾーン」 急成長中◎○と想定8人気 回収率500%狙いの馬単

◆【WINDEXマイスター/ラジオNIKKEI賞2024予想】総合点100pt+基礎能力値1位は馬券内率“83.3%” 高指数の上がり馬に◎ 期待値高めの馬単+3連単勝負

◆【6/30(日)的中速報】前日は万馬券2発含む12鞍で的中をお届け!【ラジオNIKKEI賞/北九州記念2024予想】

田原基成のプロフィールはこちら
関連コラム「開幕週で注目すべき“走破時計” 想定8人気以下には「2.1.0.0」が味方 ラジオNIKKEI賞2024全12頭診断」
関連コラム「サーマルウインドに「0.0.0.10」の鬼門データ 穴妙味は「4.0.1.1」の想定5人気以下 北九州記念2024全18頭診断」

この記事が参考になった方は
主宰者に「エール」を送ろう!(最大10回)

エール0

この主宰者をお気に入りに登録しよう!
マイページから確認できます

お気に入り登録

新着記事

馬券バトルロワイアル

馬券バトルロワイアル2025/04/12 18:00

【MASA/桜花賞】想定逃げ馬が作り出す「血統ペース」からの狙い/【阪神10R・大阪-ハンブルクC】

■阪神11R・桜花賞 私の予想は「逃げ馬が作り出す血統的なペース・流れ」によってレースが支配されると考えることから、どの馬が逃げるかを考察することから始まる。 <想定逃...

馬券バトルロワイアル 記事一覧

買い目見解コラム
253
固定記事
UMAJIN.net編集部

UMAJIN.net編集部2025/04/13 16:37

【4/13(日)的中一覧】山田が“絶妙”フォーメで3連単1万1060円的中!中山10Rも含め万券2発!本堀タクヤは◎△〇ズバリ【桜花賞2025予想】

◆【4/13(日)午後の提供レースPICK UP】予想コラムダイレクト一覧(月額メンバーシップ会員様限定) ◆【前日4/12(土)的中一覧】絶好調ツトムは馬連&3複的中で怒涛...

UMAJIN.net編集部 記事一覧

227
固定記事
馬券バトルロワイアル

馬券バトルロワイアル2025/04/12 18:00

【本堀タクヤ/桜花賞】「前走に引き続き世代トップの評価は変わらず初志貫徹の一本釣り!」/【中山11R・春雷S】

▽馬券バトルロイヤル開催中! ◆【一部無料お試し公開】先週はMASAが夢州Sで1+11人気ワイド的中!200%回収/桜花賞的中を収めるのは誰だ!? ◆【随時更新中|4/13...

馬券バトルロワイアル 記事一覧

買い目見解コラム
156
固定記事
競馬サロン TOP

人気主宰者の「重賞」「自信の一鞍」など複数の予想を30日間定額で!

先着800名様限定!
30日間無料キャンペーン実施中

月額コースはコチラ

ただいま30日間
無料お試しキャンペーン実施中!

全コラムが見放題
月額コースはコチラ

月額コース購入に進む

この記事のみをご覧になりたい方はコチラ

単品購入(500pt)に進む

本記事は単品購入限定となります

PAGE TOP