競馬サロン

2023/01/28 18:23
【根岸S】前走時から決めていた「予告本命」。条件好転で不動の◎。/シルクロードS/小倉11R/中京10R

武蔵野Sが終わった時点で本命は決まっていた。7枠13番、レモンポップ。
私とこの馬との関係性は深い。これまで同馬をどのように評していたか、過去の見解とともに振り返ろう。
(鎌倉S見解)
前走この舞台を上がり3F最速の脚で制したレモンポップ。特筆すべきは4角2番手の位置から記録したことにある。前に行ってあの上がりを使われては後続に成す術はない。前走後は中山・阪神をパスして得意の東京ダート1400mまで待機。同馬とのコンビで【3-0-0-0】と負け知らずの鞍上を背に連勝の可能性は高い。
(欅S見解)
前走も自信の一鞍で本命を打ったレモンポップ。4角2番手から上がり3F最速での勝利と、2走前を再現するかのようなパフォーマンスでの圧勝だった。前に行ってあの上がりを使われては後続に成す術はない。同馬とのコンビで【4-0-0-0】と負け知らずの鞍上を背に連勝を伸ばす可能性は高いと判断する。
(ペルセウスS見解)
前走も自信の一鞍で本命を打ったレモンポップ。4角2番手から上がり3F最速での勝利と、2走前を再現するかのようなパフォーマンスでの圧勝だった。前に行ってあの上がりを使われては後続に成す術はない。同馬とのコンビで【5-0-0-0】と負け知らずの鞍上を背に連勝を伸ばす可能性は高いと判断する。
お気づきかもしれないが、欅SとペルセウスSの見解で変わったのは【5-0-0-0】の箇所だけ。何も変える必要なしと思うほどのパフォーマンスゆえ、キーボードを叩く手が止まり、脳内が思考停止してしまったのだ。
では、そんな同馬に対して前走武蔵野Sではどんな見解を記していたのか?
(武蔵野S見解)
「レモンポップの参戦」
この事実をどう受け止めるかが予想の出発点となる。
破竹の4連勝かつこれまで馬券外のない馬。前に行って速い上がりを使うスタイルを完全に確立している。マル外の怪物が圧巻のパフォーマンスを示した歴史を持つ武蔵野S。新星誕生の期待をひしひしと感じる。
レモンポップに逆らうことはできないのか?
予想をはじめて間もなく結論が出た。今回に関しては本命を打てない。
7枠13番を引き当てた前走ペルセウスS。終始ストレスのかからない位置から悠々と抜け出した。2走前、3走前も同様で、鞍上の好騎乗が光るとともに他馬が“レモンポップ潰し”を敢行しなかった事実は見逃せないところだ。
バスラットレオン。
デュードヴァン。
ハヤブサナンデクン。
逃げ先行馬に跨るのは坂井瑠星にR.ムーア、福永祐一と世界を知るジョッキーたち。自身より外にこうした馬がいることで発生するリスク……私がこの馬に確信を持って本命を献上できるのは根岸Sで外枠を引いたときだ。
4枠7番かつ外に逃げ先行馬がいる以上、砂を被ってのレースは避けられない。今回降りかかるであろう幾多の不利を乗り越えたとしたら、それはダート界の新星誕生だ。
ここはギルデッドミラーから入る(見解ここまで)。
ご覧のとおり、はじめてレモンポップに◎を打たなかった前走。結果はギルデッドミラーの強襲に遭う形で敗れたものの、2着という結果は私にとって予想外でもあった。正直なところ、3着候補として捉えていたのだから。
「私がこの馬に確信を持って本命を献上できるのは根岸Sで外枠を引いたときだ」
当時の思惑通りに引き当てた根岸Sでの外枠。自身より外には前走4角7番手以下の馬しかおらず、砂を被らず先行できるシチュエーションまでお膳立てされては本命以外に打つ印は見つからない。
相手本線にはギルデッドミラーを。
ダートに転向した3走前から競走馬としてのセカンドステージがはじまった印象。スプリントの激流・内枠・良馬場と難なくこなしており、砂適性の高さは想像以上だ。前走内容からここはフェブラリーSへの叩き台と捉えられるかもしれないが、陣営は「チャンピオンズCの出走権はあったけど、あえて使わなかった」とコメント。その背景には賞金加算ができない場合、目標かつ引退レースであることが濃厚なフェブラリーS出走が叶わない事情がある。先行馬カジノフォンテンの回避がやや誤算も、軽くは扱えない。
ヘリオスも軽視禁物。
昨年のこのレース2着馬。当時は600m通過34秒4と過去10年のなかで2位タイにランクされるハイペースも、先行して連対圏に突入した強い内容だった。一度参戦したフェブラリーSが16着と現実的に中央GIでの勝ち負けが厳しい以上、陣営の狙いは当舞台のはず。良馬場東京ダート1400m成績【3-1-0-0】を踏まえたとき、軽視は禁物だろう。
穴妙味ならタガノビューティー。
カジノフォンテンの回避で参戦が叶った昨年の3着馬。スリル満点の脚質ゆえ小回りでは用なしと言えるレベルだが、直線の長い東京では毎回のように上がり3F上位の脚を使う馬だ。その脚質は根岸S向きと言えるし、距離短縮ローテの成績【3-2-1-0】が示すようにチャンピオンズCからの距離短縮は大歓迎。2-5着までを4角4番手以内の馬が占めた前走は展開不利でもあり、得意舞台での変わり身を警戒したい。
【東京11R 根岸S予想の印】
◎13 レモンポップ
〇6 ギルデッドミラー
▲2 ヘリオス
☆10 タガノビューティー
△8 テイエムサウスダン
△5 アドマイヤルプス
△3 ホウオウアマゾン
△14 バトルクライ
【単勝】13(1点)
【馬連/ながし】13-6,2,10(3点)
【3連複/ながし】13-6,2,10,8,5,3,14(21点)
【3連単/フォーメ】13→6,2,10→6,2,10,8,5,3,14(18点)
【中京11R シルクロードS】
多頭数のハンデ戦、馬場が荒れてきた中京競馬場。
“波乱の伏線”は、わかりやすいほどに張り巡らされている。
絶対王者不在のスプリント路線。しいて言えばナランフレグが中心なのかもしれないが、かつてのレッドファルクスのような存在とは言い難い。この路線の地盤低下は深刻だ。
そんな状況だからこそ、GIIIレベルでの下克上はいとも簡単に起こる。昨年10レース行われた古馬の芝1200m重賞で複数勝利を収めた馬はジャンダルムとメイケイエールに限定。その2頭もスプリント重賞で複数馬券外があった馬だから、予想者が頭を悩ませるのも無理はない。
語弊を恐れるまでもなく、現在のスプリント路線は低レベル。低レベルだから、新興勢力があっさり通用してしまう。
この図式に当てはめたとき、マッドクールの1人気は極めて妥当だと私は思う。
“連勝人気”が多分に含まれたオッズであることは間違いないが、そのうえで考えなければならないのが昨今のスプリント路線における諸事情。執筆時点での2人気馬・ナムラクレアは夏競馬連続好走の余勢を駆って臨んだスプリンターズSで馬券外に敗れた。予想をするうえで逃してはならないのは「勢いに乗ったタイミングの見極め」だ。
ここはマッドクールから入る。
未勝利戦から目下4連勝中の上がり馬。走破時計もさることながら、近2走は2着に道中10番手以下を進んだ追込馬が台頭する展開を先行押し切りだから着差以上に強いレースぶりだ。芝1400mの未勝利戦は良馬場発表でもダートは重馬場と、馬場発表以上にタフな馬場コンディションでの圧勝。デビューから適度なレース間隔をあけて臨むローテーションも良い。
サンデーレーシング所属馬のマル外で思い浮かぶのはNHKマイルC勝ち馬シュネルマイスター。同馬との共通点は“欧州血統である”ということで、サンデーサイレンスとキングカメハメハの血が飽和状態になりつつある日本競馬を変える役割が期待されているのだろう。
ウインマーベルやナムラクレアといった実績馬はすでに高松宮記念への出走可能賞金を満たしている。メイチ仕上げをこの舞台で施すとは思えず、それなら条件戦勝利後にリステッド競走を使わず重賞に参戦するマッドクールの勝負気配に敬意を表したいところだ。
勢いに乗ったタイミングは今。マッドクールは決して過剰人気などではない。
相手本線にはトウシンマカオを。
芝1200m替わりで4→1→1着と大崩れがない馬。経験を積んでスプリントの流れに対応してきており、前走は5番手から上がり3F最速の脚を使い勝利を収めた。今回は左回り替わりとなるが、京王杯2歳S2着やクロッカスS勝利など良績は申し分なし。陣営もそれを見込んでの中京参戦だと思うし、高松宮記念までのレース間隔を逆算した適度なリフレッシュ期間での参戦となれば極端に評価は下げられない。
キルロードも軽視禁物。
休み明けで臨んだ前走京阪杯は2着。好スタートでテイエムスパーダを制したのち、ビアンフェから被されてハナを奪われる厳しい展開にあって大崩れなく走ったのは評価できる。当時から間隔があいたものの、叩き2戦目の括りでは【3-2-1-0】と安定。「うちは目先のここを見ているので」そんな陣営コメントが飛び出したこの中間を見るより、中京の鬼・福永祐一の継続騎乗で勝負気配は強いと判断できそうだ。
穴妙味ならマリアズハート。
直線競馬がスイートスポットの馬だが、もうひとつの「隠れスイートスポット」は冬競馬。12-2月の成績【2-1-0-2】が示すとおりで、10→11月下旬の前走4着は馬券内突入の前触れと呼べるものだ。先週日曜は小倉で騎乗していた吉田隼人を確保して臨む一戦。ノーマークにはできない。
【中京11R シルクロードS予想の印】
◎8 マッドクール
〇15 トウシンマカオ
▲13 キルロード
☆7 マリアズハート
△3 グルーヴィット
△14 ウインマーベル
△2 ナムラクレア
△1 シャインガーネット
【単勝】8(1点)
【馬連/ながし】8-15,13,7(3点)
【3連複/ながし】8-15,13,7,3,14,2,1(21点)
【3連単/フォーメ】8→15,13,7→15,13,7,3,14,2,1(18点)
次に、自信の一鞍。
【小倉11R 巌流島S】
登録のあったシルクロードSを回避してこちらに矛先を向けたカフジテトラゴン陣営。結果的に富田暁への乗り替わりとなるわけだが、カフジ冠×富田暁の2022年成績は【2-2-1-0】、その前の年にも9人気2着があるように抜群の相性を誇る。年内の開催最終日に駆け込み出走した前走は参考外。当時との比較で間隔をあけるローテーション+得意の小倉替わりで要警戒の1頭だ。
【小倉11R 巌流島S予想の印】
◎9 カフジテトラゴン
〇17 ファイアダンサー
▲3 ブレスレスリー
☆11 グランレイ
△4 サトノジヴェルニー
△2 ジャカランダレーン
△6 カバーガール
△12 ドグマ
【単勝】9(1点)
【馬連/ながし】9-17,3,11(3点)
【3連複/ながし】9-17,3,11,4,2,6,12(21点)
【3連単/フォーメ】9→17,3,11→17,3,11,4,2,6,12(18点)
最後に太鼓判レース。
【中京10R 刈谷特別】
叩き2戦目では【2-0-1-0】と大崩れがないプリモスペランツァ。前走が叩き台であることは明らかだが、4角2番手の馬が勝利したレースを後方から差す競馬で3着ならまずまずだろう。得意ローテの今回は鞍上に福永祐一を配置。同馬を未勝利勝ちへと導いたコンビの再結成で上積みは必至だ。
【中京10R 刈谷特別予想の印】
◎12 プリモスペランツァ
〇5 サンライズアリオン
▲7 ラインオブソウル
☆11 タイセイエピソード
△2 ラブリーエンジェル
△8 タガノエスコート
△1 スナークレジスト
△13 シェイリーン
【馬連/ながし】12-5,7,11(3点)
【3連複/ながし】12-5,7,11,2,8,1,13(21点)
田原基成のプロフィールはこちら
関連コラム「ギルデッドミラー・レモンホップほか、2023根岸S出走予定馬16頭」
関連コラム「ウインマーベル・ナムラクレアほか、2023シルクロードS出走予定馬15頭」
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