こんばんは。そして、お初の方は、はじめまして。お宝DATAハンターのリーダー・ハットリです。

秋華賞は◎ミアネーロが6着に敗れたものの、○チェルヴィニア1着付けの3連単が安い配当ながら的中。2着ボンドガールは4番手の☆評価、3着ステレンボッシュは単穴▲。またミアネーロも内枠が結果的に仇になりながらも3着とは差がなく、全体の見立てはほぼ当たっていたと思います。この調子で月曜競馬も頑張りたい…！

それでは、東京のメイン・府中牝馬ステークス（GII・芝1800m）の予想をお届けします。

■特異な傾向がふたつもある！

府中牝馬ステークスでまず特徴的なのは、脚質傾向。以下は過去10年（本文中データの集計期間は断りがない限り以下同）の脚質別データです。

■過去10年　府中牝馬S
　脚質別成績

・逃げ／【2.0.0.9】
　勝率18.2％　複勝率18.2％
・先行／【2.2.2.24】
　勝率6.7％　複勝率20.0％
・差し／【1.7.5.47】
　勝率1.7％　複勝率21.7％
・追込／【5.1.3.27】
　勝率13.9％　複勝率25.0％

追い込みが半数の5勝、複勝率ではトップに立っています。競馬は基本的に先行が有利で、差しの成績が上に来ることも多くないのに、追い込みがトップになるケースはひじょうに珍しい。

昨年と2017年は逃げ切りが決まった年で、ペースも確かに後傾ラップのスロー。それでも2、3着には差し追い込みが来ていました。今年は明確な逃げ馬はいないものの、コスタボニータ、コンクシェル、フィールシンパシーなど重賞でも勝ち負けした強力な先行馬が揃い、スローにはならなさそう。ここは過去の傾向通り、差し・追い込みを狙ってみたい。

次に、前走クラス別データをご覧ください。

■過去10年　府中牝馬S
　前走クラス別成績

・3勝クラス／【2.0.0.16】
　勝率11.1％　複勝率11.1％
・OP・リステッド／【3.1.0.11】
　勝率20.0％　複勝率26.7％
・GIII／【5.6.5.58】
　勝率6.8％　複勝率21.6％
・GII／【0.1.1.5】
　勝率0.0％　複勝率28.6％
・GI／【0.1.4.15】
　勝率0.0％　複勝率25.0％

牝馬限定とはいえ格の高い別定GIIであるにもかかわらず、前走・GI組が勝ち星なし。複勝率も平均的です。前走・GI組の成績がパッとしないのも、とても特徴的と言えます。

出走間隔別データを見ると、中6週から中16週の成績が【10.7.6.54】と、好走馬の大半を占めていました。この間隔は前走が夏競馬に当たり、つまり夏に一度使われた馬の成績がいいということ。夏にGIは開催されないため、結果、前走GI組の成績が芳しくないわけです。

今年のメンバーを見渡すと、1、2番人気がほぼ確実のマスクトディーヴァとブレイディヴェーグの実績が抜けています。しかし2頭とも前走・GI組で、ブレイディヴェーグにいたっては昨年のエリザベス女王杯以来という長休明け。能力は明らかに高いと思うものの、データからは軸にしにくい。この2頭は対抗・単穴に指名します。

■お宝データが潜む前走レースとは？

狙い目は好走馬の半数を占める前走GIII組。そこで同組の内訳を見てみると、【3.3.3.23】のクイーンS組と【2.2.1.4】関屋記念組に二分されるのですが、今年は関屋記念組が不在。必然的にクイーンS組がターゲットになります。

同組を深掘りすると、まず好走馬は勝ち馬か着差0秒9以内だった馬で、その成績は【3.3.3.19】複勝率32.1％。さらにこれを前走脚質別に見ると、逃げ・先行馬が【0.0.0.10】と全滅していたのに対し、差し・追い込みが【3.3.3.9】複勝率50.0％と、好走馬はクイーンSで差しに回った馬だったのです。これはまさに、お宝データと言えますね。差し有利な傾向がこんなところにも見て取れます。

今年クイーンSで着差0秒9以内かつ差しに回ったのは、ラリュエルとモリアーナ。このうち、本命はモリアーナ（牝4、美浦・武藤）としました。

前走クイーンSは12着と着順こそ大きかったものの着差は0秒7。また不利な大外枠に入ったとはいえ、道中は外々を回るかなり無駄の多い走りをしていました。おまけに斤量はメンバー最重量の57キロ。51キロのボンドガールが最内枠から直線も馬群を割って2着に好走したのとは対照的でした。

今回は鞍上が岩田康騎手に替わります。同騎手は過去10年で3勝、2015年には3着にも来ており、本レースとひじょうに相性がいい。しかも枠は4番の内枠で、イン突きが十八番の同騎手にはおあつらえ向き。また本レースは4番から8番が【7.5.4.34】とホットゾーンになっています。

さらに血統的にも父ロベルト系が出走数は少ないものの好成績で、【2.0.1.5】複勝率37.5％と上々の数字。モリアーナはロベルト系エピファネイア産駒ですが、岩田康騎手で22年優勝のイズジョーノキセキも同産駒でした。

同馬は行き脚がない馬でレースではつねに後方追走。最後にいい脚を使いながらも位置取りが悪いために馬券にあと一歩届かず、という競馬が続いています。

しかし府中牝馬Sは先述の通り、過去10年で5頭も追い込み馬が勝っているレース。後方一手のモリアーナにとって千載一遇のチャンスと言えるのではないでしょうか。

〈2024年府中牝馬S 予想〉
◎4　モリアーナ
○6　マスクトディーヴァ
▲5　ブレイディヴェーグ
☆3　ラリュエル
注7　フィアスプライド
注15 ルージュリナージュ
△1　ハーパー
△14 ライラック
△10 シンティレーション
△12 コンクシェル

買い目
【馬単/マルチ】4⇔6,5,3,7,15,1,14,10,12（18点）
【3連複/フォーメ】4＝6,5,3,7,15＝6,5,3,7,15,1,14,10,12（30点）
【馬連】3＝6,5,7,15,1,14,10,12（8点）
【3連複/フォーメ】3＝6,5,7＝6,5,7,15,1,14,10,12（18点）
【単勝】3（1点）

○マスクトディーヴァと▲ブレイディヴェーグは前述の通り、実績を評価して。問題は☆ラリュエルです。

本命のモリアーナは前走0秒7差の12着だったのに対し、ラリュエルは0秒4差の0秒4差の9着。どちらも差しての結果であるのなら、内容的にはラリュエルが上です。

しかも通過順位を見てもわかるように、同馬は途中まで中団前目につけていたものの、3-4角で馬場の悪い内を通って番手を落とし、最後盛り返して差を詰めてきました。モリアーナ以上にロスのある競馬をしながら、着順が上だったわけです。

そうであれば、本命はラリュエルにすべきところなのですが、戦歴を考慮するとさすがに別定GIIのここでは家賃が高いかな、と。また前走はたまたま最後差すかたちになっただけで、基本的に本馬は先行馬。枠も内枠を引いたので脚は溜めないでしょう。脚質が合わないと判断し、本命ではなく☆印としました。

ただしまったく人気がないようなので、同馬からの馬券も押さえておきます。来たら大荒れでしょうから。

府中牝馬Sは来年からアイルランドトロフィーに改称され、「府中牝馬S」の名称はマーメイドSの後継として6月東京に移行。グレードはGIIIとなります。

というわけで、秋の府中GIIとして施行される府中牝馬Sは今年が最後。惜別の思いも込めて、ここはぜひ馬券を的中させたいところです。

■プロフィール
かつて「重賞攻略データ」班のチームリーダーを担当していたことから“リーダー・ハットリ”と名乗る。数あるデータの中から馬券に有効なデータを看破し、期待値の高い馬をピックアップ。高配当GETに全精力を傾ける！　無類の穴馬券好きで、これまで数々の高配当をプライベートで獲得。100万馬券は3回的中経験アリ！

■最近のスマッシュヒット
【2024年新潟2歳ステークス】
5人気プロクレイア本命で3連複3080円的中！
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【2024年函館記念】
◎グランディアで馬単8040円的中！
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【2024年日本ダービー】
◎ジャスティンミラノで馬連6860円的中！
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【2024年平安ステークス】
◎ハピで馬単6840円的中！
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【2024年天皇賞・春】
◎テーオーロイヤル、☆ディープボンドで3連複7750円的中！
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