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血統サイエンティスト ドクトル井上

2025/01/04 18:30

中山金杯2025 最終結論【血統】「金」杯で「ゴールド」シップを狙おう ロベルトのクロスを添えて

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皆さま、あけましておめでとうございます。血統サイエンティストのドクトル井上です。

この記事では日曜日の中山メイン・中山金杯の最終結論をば。

考察
一昨年の勝ち馬ラーグルフ、昨年の勝ち馬リカンカブールに共通していたのがロベルトのクロスを内包していた点。小回りの中山芝2000mなので、コーナーで動いていける血をキチンと抱えている必要がある。上記2頭を含め、近3年の中山金杯ではロベルト内包馬が2頭以上馬券に絡んでいることからも「迷ったらロベルト」の意識は持っておきたい

今年のイレギュラーな点と言えば、例年Cコース開催の当レースがBコースでの施行となる点。例年であれば内枠有利、先行馬有利なのが特徴のレースではあるが、先行馬が多い点とあわせて考えると、案外差しに振る狙いもあるように思う。

リカンカブールは昨年の勝ち馬。ロベルトクロスのシルバーステート産駒とあって、基本的には小回り&中距離が狙い。中山芝2000mは成績どおりベストコースのひとつだろう。休み明けも問題ないので、今回は昨年比で2キロ増えた斤量をいかにして誤魔化すかがポイントに。

クリスマスパレードは当コースのレコードホルダー。母ミスエリカの配合が特徴的で、バウンドとアパラチーを介するソング=モカシンの全姉妹クロスを抱えているのがポイント。

この全姉妹クロスは2010年代の北米最強芝マイラーであるテピンの母が抱えたそれと同じ仕掛け。ソング的、フォルリ的な機動力&スピードを伝える仕掛けであり、それに加えてシーキングザゴールドやフォーティナイナー、ロベルト、ボールドルーラーといった北米血統をふんだんに抱えていることから考えると、クリスマスパレードが小回り向きの機動力型に出たのは納得の結果だ。

位置を取れる馬なのでコース適性は申し分なし。牡馬相手でも狙いが立つ。

ラーグルフは一昨年の当レース勝ち馬。昨年は苦手な雨に祟られたり、トラブル続きで狙ったローテーションでレースを使えなかったりと、どうにもチグハグなところが見受けられた。

ロベルト5×5、サドラーズウェルズ=フェアリーキング4×3を抱えており、コーナーで動く力を要求される小回りの中距離はベストの条件。地元関東の良馬場なら変わり身に期待する手も。

ホウオウビスケッツは天皇賞・秋の3着馬。実績では1枚上手の感を受ける。うっかり忘れがちだが、マインドユアビスケッツはロベルトを抱えており、そこにキングマンボなのでコーナー4つも問題なし。むしろ息を入れやすいので大箱よりもレースは容易だろう。

今回のネックは斤量に尽きる。実績を考えればやむなしではあるが、先行馬の増えるここで「わざわざ1番人気のトップハンデの逃げ馬を積極的に買う必要があるか?」と言われるとどうなのか。

マイネルモーントはオークス馬ユーバーレーベンと同じ「ゴールドシップ×ロージズインメイ」の"ビッグレッドニックス"。

父ゴールドシップはロベルトの血を母ポイントフラッグを通じて受け継ぐうえ、祖母チューベローズはロベルト系シンボリクリスエスの産駒なので、マイネルモーントはロベルトの6×5を抱える。ゴールドシップのロベルトは意外と気付きにくいのだが、これをクロスさせるのはユーバーレーベン&マイネルエンペラーきょうだいやゴールデンスナップ、ゴールデンハインドなど長打力を増す仕掛けだったりする。

中山の芝中距離で【2-2-0-0】の成績が示すとおり、コース設定は絶好で、狙うならここの感。

後は中山競馬場の馬房と和解できるかどうか。どうにもここの馬房が苦手なようで、輸送後に落ち着きをなくしてしまうのがネック。勝った茨城新聞杯ではレース前に3時間散歩をさせる(!)という奇策で無理やり解決したわけだが、重賞になる今回はレース前に既に消耗した状態で勝てるとは少々思えず。精神面の落ち着きがカギを握る。

中山金杯の最終結論
◎7 マイネルモーント
○15クリスマスパレード
▲14リカンカブール
☆1 ラーグルフ
△5 ショウナンアデイブ
△16ボーンディスウェイ
△3 パラレルヴィジョン
△18ホウオウビスケッツ
△12ディオスバリエンテ

【馬連】7=15,14,1,5,16,3,18,12(8点)
【3連複/フォーメ】7=15,14,1=15,14,1,5,16,3,18,12(18点)
【ワイド】7=1(1点)


マイネルモーントの一発に期待したい。ゴルシ×ロージズインメイのニックスでロベルトクロス持ちという同馬の配合は、いかにも中山の小回りで真価を発揮しそうな文字列だ。

後は当日輸送&中山の馬房でイレ込まないかどうかだが、ここはもうお祈りするだけ。5歳になったのでいい加減そろそろ落ち着いてください……。マトモになった可能性に賭けて一発を狙う。

クリスマスパレード、▲リカンカブール、ラーグルフは中山の2000mが合いそうな方々という視点でチョイス。

特に色気があるのがラーグルフで、ベストの中山替わりで大変身に期待したいところ。管理する宗像厩舎は今年で解散なので「引退ヤリ」があるんじゃなかろうかという狙いも。なのでここは◎とのワイドも押さえる。

シンリョクカに関しては新潟記念の予想でも触れたように「上がりのかかる大箱」がベストだと思っているので、牡馬相手に56キロを背負っての8枠@中山芝2000mは非常に買いづらい。人気を背負うこともあるので、ここは思い切って無印にした。

馬券は◎からの馬連と○▲☆を2列目に置いた3連複フォーメションが本線。やや手広いが人気薄から入るので問題なかろう。上述のとおり、マイネルモーントとラーグルフとのワイドも押さえておこう。

後書きとご挨拶
これまでUMAJINさんの軒をお借りして「重賞深掘りプロジェクト」としてコラムをお送りしておりましたが、両金杯をもっていったん終了となります。

今後は新サイト「競馬アカデミー・UMADEMIA」のリリースに向け、私も血統面から様々な発信の準備に移る予定です。

新サイトを皆さまにお届けするまで少々お時間をいただく形になりますが、その間はXアカウントにてこれまでと同様に重賞の最終見解や馬券に役立つワンポイント情報をお届けしていく予定ですので、何卒フォローいただけますと幸いです。もちろん動画もこれまでと変わらずにお届けします。

コラム記事という形は一旦お休みとなりますが、XやYouTubeを通じて今後ともご愛顧いただき、来たる「UMADEMIA」のリリースを楽しみにお待ちいただけますと幸いです。

<プロフィール>
“血統サイエンティスト”ドクトル井上

在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。
好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。
凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。

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