競馬サロン

2024/12/21 18:00
有馬記念2024 最終結論【DATA】勝つのはダノンデサイルかアーバンシックと思いつつ、本命は穴党らしく人気薄を指名!

【2024年有馬記念をデータで的中!】ドウデュースとダノンデサイル 歴史的名馬になるのは、どちらだ!? 穴馬は“低レベルレース!?”から抜擢指名!

こんばんは。そして、お初の方は、はじめまして。お宝DATAハンターのリーダー・ハットリです。
こちらでは、暮れの大一番・有馬記念(GI・中山芝内2500m)の予想をお届けします。
■ドウデュースは幻の本命馬に
当初はドウデュースを本命に指名するつもりでした。
いずれも32秒台の末脚を繰り出した天皇賞・秋とジャパンCは異次元の勝ち方。晩成タイプのハーツクライ産駒だけに、同産駒のリスグラシューのように、5歳秋にしてついに超大物として覚醒したと思ったからです。
データ的にも、天皇賞・秋とジャパンCを連勝して有馬記念に向かった馬は過去3頭いて(99年スペシャルウィーク、00年テイエムオペラオー、04年ゼンノロブロイ)、結果は2勝2着1回と、パーフェクト連対を果たしていました。
ほかに天皇賞・秋とジャパンCを連勝したのは、20年アーモンドアイと昨年のイクイノックスしかいません。つまり歴史に名を刻むレベルの馬でなければ、秋天とJCを連勝することはできない、ということなのです。
ですので、ここは20年ぶりに秋の古馬王道GI3連勝が見られるはず…と、楽しみにしていたのですが…。「嘘だと言ってよ、ドウ!」と叫びたいところです。
ただし、3戦連続の関東遠征や追い込み脚質にとっては不利な2番枠を引いたことなど、引っかかることもなくはなかったので、仮に出走していたら、力負けではないかたちで負けていたのかもしれない。ドウデュースに不名誉なラストランをさせぬよう、競馬の神様が出走取消という“裏技”で、引退種牡馬入りを早めたのではないか…時が経ってそんなふうにも思えてきました。
そう考えたら、馬券的には九死に一生を得たのかも。これこそ、塞翁が馬か、と。というわけで、気持ちを切り替えて予想に取り組むことができました。残念ではありますが、ドウデュースはお疲れさまでした。素晴らしい走りを見せてくれて、ありがとう。いい種牡馬になってください。
■菊花賞組2頭は好走条件にことごとく合致!
ドウデュース不在となった今、今年勝つのはダノンデサイルかアーバンシックのいずれかになる確率がひじょうに高いと見ます。
まず有名なデータですが、有馬記念は3歳馬が強い。特に牡馬の好走が多く、過去10年(文中データの集計期間は断りがない限りは以下同)、3歳牡馬の成績は【4.3.2.14】勝率17.4%、複勝率39.1%で、複勝回収率は103%と、プラス収支になっています。
続いて有馬記念は最高峰GIとあって、GI実績が求められる。特に年内に芝GIを勝った馬の成績がよく、【6.3.7.25】複勝率39.0%と、こちらも高い好走率を示しています。
最後に、脚質データや上がり順位別データを調べると、逃げや追い込みといった極端な戦法は不利で、一方で、上がり下位からも好走馬が多数出ています。つまり、スピードや最後の切れ味以上に、立ち回りの巧さや道中の機動力が求められるレースであることもわかりました。
こういった有馬記念の重要な好走データを、ダノンデサイルとアーバンシックの2頭はきれいにクリアしているのです。
おまけに枠は、2番のドウデュースが取り消したので、実質的に1番枠と2番枠という、ひじょうにいいところに入りました。鞍上も実績が十分すぎるほどの名手。ここまで条件が揃ったのですから、勝つのはこの2頭のどちらかだと思いますし、この2頭がどちらも馬券から消えるとは考えにくい。
ですので、本命はダノンデサイルとアーバンシックのどちらかを選ぶのが、間違いなく無難。しかしながら、ドウデュースが取り消して、1、2番人気はこの2頭。ドウデュースを1番人気覚悟で本命にしようと途中まで腹をくくっていた穴党としては、この状況で、人気馬に◎を打ち直す気にはなれません。
この2頭は対抗・単穴評価として、本命は穴党らしく人気薄から選ぶことにしました。
本命は、スタニングローズ(牝5、栗東・高野)です。
■エリ女勝ち馬は意外と健闘している
スタニングローズは前走・エリザベス女王杯に勝っており、データ的に成績のいい「年内GI優勝馬」。ドウデュースが取り消した今、今年芝GIに勝利しているのは、スタニングローズと先の3歳2頭を含めて、実は5頭しかいません。
また、牡馬は3歳の成績がいいのですが、牝馬は5歳の成績がいい。5歳牝馬の成績は【2.2.1.13】複勝率27.8%で、年齢別では好走率トップ。また複勝回収率は107%と、黒字収支をマークしています。スタニングローズは2頭いる5歳牝馬の一頭です。
そして脚質は自在性に富む先行タイプ。中山の内回りはフラワーCと紫苑Sで重賞2勝していますし、阪神芝2000mで代替開催された秋華賞を勝っているので、小回り急坂コースは大の得意と考えられます。距離も3歳春に東京芝2400mのオークスで2着に好走しているので問題ないと思います。
このようにスタニングローズも、ダノンデサイルとアーバンシックに劣らぬくらいに、有馬記念の好走データに合致しているのです。
さらに強調したいのは、エリザベス女王杯を大きな着差をつけて優勝したことです。
前走・エリザベス女王杯1着馬の成績は、過去10年で【0.0.1.4】と3着が1回あるだけで、連対馬は出ていません。しかしこの5頭の成績をよく見てみると…
■過去10年 有馬記念
前走エリザベス1着馬の成績
2014年11番人気6着ラキシス(0秒2差)
2015年12番人気4着マリアライト(0秒1差)
2020年4番人気4着ラッキーライラック(0秒5差)
2021年6番人気7着アカイイト(1秒1差)
2022年3番人気3着ジェラルディーナ(0秒7差)
※カッコ内は勝ち馬からの着差
マリアライトとラッキーライラックは4着に善戦していますし、アカイイト以外は勝ち馬からそこまで離されていません。しかもラキシスとマリアライトはフタ桁人気の低評価を覆しての健闘だったのです。
これを見る限り、エリザベス女王杯を勝った馬は有馬でも上位争いに加われることがわかると思います。
さらに今年のスタニングローズは2着に0秒4もの着差をつけて勝利。これは過去10年と比べても、もっとも大きな着差でした。
そこで2000年以降、0秒4以上の着差をつけてエリザベス女王杯を勝った馬を調べてみると、2002年0秒4差勝利のファインモーションと、2010年0秒7差のスノーフェアリーの2頭しかいませんでした。
ファインモーションはデビューから無傷の6連勝でエリザベス女王杯を勝ち、翌年もマイルCSで2着に好走。外国馬・スノーフェアリーは翌年もエリザベス女王杯を連覇、海外でGI4勝の世界的な名牝です。
つまり、これほどの傑出馬でなければ、大きな着差をつけて勝つことはできないということ。しかも上記の2頭はいずれも斤量が軽い3歳時に記録しています。スノーフェアリーが翌年4歳で連覇したときは着差はつけられませんでした。
一方、5歳優勝のスタニングローズは斤量の恩恵がなくても、大きな着差をつけて勝つことができたのです。上記の先輩2頭以上に、高い評価を与えることができるのではないでしょうか。
今年のエリザベス女王杯はメンバー構成が低調で、低レベル決着だったと見る向きが多い。しかし勝ち時計の2分11秒1は京都でのレースレコードを記録しましたし、2着のラヴェルは次走のチャレンジCを快勝しています。GIIIながら牡馬相手の別定戦で0秒3もの着差をつけて勝ったのですから、これは強いと言わざるを得ない。
そう考えると、このラヴェルに0秒4差をつけてレコード勝ちしたスタニングローズについては、パフォーマンスの高い走りだったと判定してもいいと思うわけです。
■外枠を引いて人気が急落!
そういった記録の裏付けもあってか、事前の予測オッズでは4、5番人気とかなり高い評価を受けていました。ところが枠順抽選で13番枠という外目の枠を引いたせいか、みるみる人気が落ちていき、前日段階では9番人気あたりになっています。
確かに先行脚質の本馬にとって、この枠は歓迎できない。ただしドウデュースの取り消しにより、枠はひとつ内となり、実質的に12番枠になりました(直前の除外だと枠はそのままで空枠になるが、前日取消などだと取り消された枠は詰められる)。たったひとつとはいえ、これは大きいと見ます。
それと、この枠順決定を受けて、大外枠に当たったシャフリヤール陣営から逃げ宣言が飛び出しました。もし本当にシャフリヤールが大外からハナを獲りに行くのなら、スタニングローズは同馬の後ろにつけて位置を取りに行くことができます。スタニングローズのC.デムーロ騎手が強気に行ってくれれば、好位の2、3番手を取れる可能性があるのです。
何より枠のおかげで一気に人気が下落したのは、穴党としては嬉しい限り。このオッズなら、俄然ヤル気が出てきました。笑
スタニングローズは秋華賞優勝後、2年以上勝つことができず、長いスランプに陥っていました。普通こうなった牝馬が復活するケースは極めて稀で、前走の鮮やかな勝利は実に驚かされたものです。牝馬で好走したサラキアやジェラルディーナも、停滞期間を経たのちにエリザベス女王杯までに急上昇し、その勢いをグランプリ激走につなげました。スタニングローズはこの上昇曲線に似ている気がします。
調教や体調もすこぶる良さそうな感じ。乗り替わるムーア騎手が今回の来日で精彩を欠いている点だけは少々気がかりなのですが、彼ほどの名手がこのまま手ぶらで帰国するわけにもいかないでしょう。プライドの高い彼が、それを諒とするはずがありませんから。笑
このオッズなら大儲けも十分可能。今年の有馬はスタニングローズに◎印を献上いたします。
〈2024年有馬記念 予想〉
◎13 スタニングローズ
○1 ダノンデサイル
▲3 アーバンシック
☆12 シュトルーヴェ
注5 ベラジオオペラ
注9 ディープボンド
△11 ジャスティンパレス
△6 ローシャムパーク
△8 レガレイラ
△16 シャフリヤール
買い目
【単勝】13(1点)
【馬単/マルチ】13⇔1,3,12,5,9,11,6,8,16(18点)
【3連複/フォーメ】13,12=1,3=13,1,3,12,5,9,11,6,8,16(28点)
【3連単/フォーメ】1,3⇒13,12⇒13,1,3,12,5,9,11,6,8,16(32点)
【3連単/フォーメ】1,3⇒13,1,3,12,5,9,11,6,8,16⇒13,12(32点)
○ダノンデサイルはダービーを0秒4の着差をつけて勝利。1990年以降、ダービーを0秒3以上の着差をつけて勝った馬は、その間の三冠馬4頭すべてを含む名馬揃い。しかもダノンデサイルは着差のつきにくいスローで勝利しており、より高い価値を見出すことができます。
菊花賞は乱ペースのなか、馬群の中で身動きが取れない不運な不利に見舞われました。それでも4角ほぼ最後方から、最後猛然と追い上げて0秒7差の6着まで追い上げたのは、まさに“負けて強し”の内容。こちらもプライドの高い横山典騎手ですから、前走の屈辱は耐え難かったに違いなく、ここは雪辱に燃えてい???????るはずです。
しかも今回は再び、馬群に包まれる1番枠に入ったわけです。これは勝負の神様からの“挑戦状”と、横山典騎手は受け取っているのでは。レジェンドの偉業がなくなった今、次に観衆の注目を引き付けるのは、大ベテランの意地の渾身騎乗です。
▲アーバンシックも菊花賞を0秒4差で勝利し、過去0秒3以上の着差で優勝した馬はダービー同様に名馬揃い。ダノンデサイルの不利がなければ、ここまで着差をつけることはできなかったかもしれませんが、それでもこの着差は紛れもない事実ですので、素直に評価すべき。前走うまく行きすぎた分を少々割り引いて3番手評価にしたものの、同馬が勝つ可能性も十分あると見ています。
☆シュトルーヴェを4番手に抜擢。宣言通りシャフリヤールが大外からハナを奪いに来て、内のベラジオオペラやスターズオンアースがそれに抵抗したら、もしかしたら想定外のハイペースになる可能性がわずかながらにあります。ハイペースで差し決着になったとき、外から脚を伸ばしてくる最大の伏兵候補が、シュトルーヴェなのではないか、と。
同馬は今年の目黒記念で58.5キロのハンデを背負いながら、上がり32秒9の切れ味で優勝。2000年以降、古馬の芝重賞で58.5キロ以上の斤量を背負って32秒台の上がりを駆使して勝った馬は、なんとこのシュトルーヴェ1頭しかいなかったのです。
有馬記念で追い込みが不利であるのは百も承知。それでも、2008年ダイワスカーレットの2着に突っ込んできた14番人気アドマイヤモナークを再現してくれるのは、シュトルーヴェしかいないと思い、ここは夢を託すことにしました。
馬券は本命スタニングローズからの単勝と馬単ウラオモテ。そして3連系は上記4頭のAB-XY形式で買い目を組み立てました。
ちなみにここだけの話、本命スタニングローズと対抗ダノンデサイルで決まれば、枠番は「1-7」の決着となり、大谷の背番号「17」になります。「最後の最後にサイン馬券かよ!」と思われるかもしれませんが、もちろんこれはたまたまの偶然。それでももし当たったら、友人や家族には「サインで当たったよ!」と笑いのネタにする予定です。
それではみなさん、良きグランプリを!
■プロフィール
かつて「重賞攻略データ」班のチームリーダーを担当していたことから“リーダー・ハットリ”と名乗る。数あるデータの中から馬券に有効なデータを看破し、期待値の高い馬をピックアップ。高配当GETに全精力を傾ける! 無類の穴馬券好きで、これまで数々の高配当をプライベートで獲得。100万馬券は3回的中経験アリ!
■最近のスマッシュヒット
【2024年阪神ジュベナイルフィリーズ】
◎アルマヴェローチェ○ビップデイジーの大本線で馬単1万8180円的中!
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【2024年ジャパンカップ】
◎ドウデュースで3連単2万2390円&3連複1万2230円的中!
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【2024年福島記念】
本命◎ダンディズムで3連複1万9070円的中!
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【2024年アルゼンチン共和国杯】
本命◎クロミナンスで馬単1万9000円&3連複2万5070円的中!
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