競馬サロン
2024/10/21 17:00
【今週の重賞】[天皇賞・秋]リバティアイランドやドウデュース、レーベンスティールなど今年は混戦模様
■天皇賞・秋
10月27日(日)、東京競馬場で第170回・天皇賞・秋(3歳上、GI、定量、芝2000m)が行なわれる。
リバティアイランド(牝4、栗東・中内田)は現役最多のGI5勝目を目指す。3戦目に阪神JFを勝つと3連勝で牝馬三冠制覇を達成。ジャパンCは2着に敗れたものの、勝ったのはあのイクイノックス。ドバイシーマクラシックでも3着に走り、牡馬を含めて現役トップホースといえる。中距離レベルならスピードがあり、末脚もしっかり。総合力の高い走りが持ち味だ。牝馬有利なレースでもあり、登録馬の中でもっとも死角が少ない。気がかりなのは、前走が3月以前で馬券になった馬は2000年以降、一頭もいないこと。また全戦手綱をとっていた川田騎手が落馬負傷により騎乗できない恐れも出てきた。不安要素を払拭できるかどうかが最大の焦点となる。
ドウデュース(牡5、栗東・友道)はダービー以来の東京GI制覇を狙う。2歳時に朝日杯FS、3歳時にダービー、4歳時に有馬記念と、年に一度はGIを優勝。一方で着外に敗れることも多々あり、昨年の天皇賞・秋は7着、前走・宝塚記念は6着と、人気を大きく裏切った。このようにパフォーマンスにムラがあるのは叩き良化タイプのため。昨年の天皇賞も半年以上の休み明けが最大の敗因。今回も宝塚記念以来の実戦となり、ひさびさで力を出せるかどうかに注目が集まる。能力を全開できれば、今年のメンバーであれば突き抜けておかしくない。
レーベンスティール(牡4、美浦・田中博)は下剋上を目指す。セントライト記念で皐月賞馬・ソールオリエンスを下して重賞初制覇。その後、香港ヴァーズ8着、新潟大賞典11着と大敗が続いたが、どちらも敗因は調子が整わなかったためで参考外の結果。立て直されたエプソムCはレースレコードで快勝。夏の放牧を挟んで出走したオールカマーも連勝し、ついに本格化を迎えた印象だ。上昇度はメンバー随一であるうえ、重賞3勝はどれも他馬に力の差を見せつけており、能力の底はまだ見せていない。近5年で4勝している“令和の盾男”ルメール騎手が騎乗するのも絶大なプラスポイント。実績馬をまとめて負かす可能性あり。
ベラジオオペラ(牡4、栗東・上村)は好調持続中。デビュー3連勝でスプリングSを制覇。ダービーで4着に健闘すると、古馬初対戦のチャレンジCを撃破。今年初戦の京都記念で2着に好走すると、大阪杯は2番手先行から抜け出してGIタイトルをゲット。1ハロン延長が懸念視された宝塚記念でも3着に好走した。好位を取れる先行力があり、つねに安定した走りをする反面、爆発的なパフォーマンスを発揮するタイプではない。直線の長い東京で末脚比べに持ち込まれると分が悪く、展開やペースが自身に向くかどうかが好走のカギを握る。
ジャスティンパレス(牡5、栗東・杉山晴)は昨年の2着馬。3歳時は神戸新聞杯で重賞初勝利、菊花賞は3着。明け4歳で阪神大賞典に勝つと、続く天皇賞・春も制してGIウイナーの仲間入りを果たした。しかしその後は宝塚記念3着、天皇賞・秋2着と好走するも勝ち星は挙げられず、有馬記念は1番人気で4着。ドバイシーマクラシック4着、今年の宝塚記念は10着と、成績が下降線をたどっている。1分55秒2の日本レコードが飛び出した昨年の天皇賞は勝ち馬が強過ぎただけで、例年ならジャスティンパレスが勝っていたはず。昨年だけ走ればまず勝ち負けなので、あとは調子を立て直せるか否かが勝負だ。
そのほかには、皐月賞1着、前走・宝塚記念2着のソールオリエンス(牡4、美浦・手塚)、札幌記念で重賞3勝目を挙げたノースブリッジ(牡6、美浦・奥村武)、昨年のダービー馬・タスティエーラ(牡4、美浦・堀)、函館記念1着、毎日王冠2着のホウオウビスケッツ(牡4、美浦・奥村武)、天皇賞・秋は一昨年が3着、昨年が4着と善戦続きのダノンベルーガ(牡5、美浦・堀)なども出走を予定している。
【そのほかの重賞】
■スワンS
10月26日(土)、京都競馬場では第67回・スワンS(3歳上、GII、別定、芝1400m)が行なわれる。1着馬にはマイルCSへの優先出走権が付与される。主な出走予定馬は、京王杯SC3着、CBC賞2着と、OP昇格後に重賞で好走が続くスズハローム(牡4、栗東・牧田)、阪急杯1着のほかセントウルSやシルクロードSでの2着があるアグリ(牡5、栗東・杉山晴)、3連勝で豊明Sを制してOP入りを果たしたクランフォード(牝3、栗東・杉山晴)、東京新聞杯と関屋記念で重賞2勝のウインカーネリアン(牡7、美浦・鹿戸)、シンザン記念勝ち馬・ノーブルロジャー(牡3、栗東・吉岡)など。
■アルテミスS
10月26日(土)、東京競馬場では第13回・アルテミスS(2歳牝馬、GIII、馬齢、芝1600m)が行なわれる。主な出走予定馬は、フォーエバーヤングの半妹でルメール騎手が騎乗予定のブラウンラチェット(牝2、美浦・手塚)、新馬は評判馬・ダノンフェアレディに半馬身差の2着、未勝利は5馬身差圧勝のショウナンザナドゥ(牝2、栗東・松下)、夏の新潟芝1600mの新馬を2馬身半差で快勝したマイエレメント(牝2、栗東・福永)、クローバー賞2着のミリオンローズ(牝2、美浦・萩原)、朝日チャレンジC勝ち馬・アルキメデスの半妹・クレオズニードル(牝2、美浦・和田勇)など。
(Text:Hattori)
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