2分21秒9に詰まった様々な想い。
プレゼント企画馬券の買い目は上手く行かなかったけれど、

1着◎13ドウデュース
2着注18イクイノックス
3着☆3アスクビクターモア
4着〇12ダノンベルーガ
5着▲6プラダリア

という形で上位評価した5頭で決まってくれたこともさることながら、なによりも生配信でサロンメンバーの皆さんと「はいどーん！」が言えた事。有馬記念でも言えたんだけど、どうしてもダービーで言いたかった中、遂にそれが実現できたことが何よりもうれしかった。

ブログを書き始めた10年前。
その時に、10年後のダービーでYouTubeで生配信しているなんて思ってもいなかったし、今尚競馬サロンで執筆活動を続けているなんて微塵も思っていなかった。

10年前のブログの書き出し。
覚えてる人いるかな。

俺はこんな事を書いていた。

-----ブログ「更新一発目」より引用-----

【オフレコ馬券の真実】

このタイトルでブログを再開する。
今年ダービーでのオフレコ馬券は衝撃だったんじゃないかな？
そのダービーを一区切りに、以前のブログを閉鎖して３ヶ月。

まぁ、その間に「ブログ再開してくれ！」というメールは沢山届いた。
しかし、読者が５万人規模になって来ちまうと流石にGI以外ではオッズに影響する。

有料でもいいからオフレコ馬券を教えてくれという読者もいた。
正直、有料の会員を募るのは面倒だ。

ハズレりゃ「金返せ」と言い出しかねないからな。

そういう奴は【情報弱者】な上に、一度ハズレるともう不安で馬券が買えない。

そんな奴に、馬券で儲ける資格はない。
そして、そんな奴らに謝るほど俺もお人好しじゃない。
だから、有料にするのが嫌なんだ。

このブログはあくまでオレの気まぐれだ。
自分の気分の良いときには口が滑るかもしれない。
善意で書いているわけじゃないから、金も取らない。

そういうルールだ。

それを、常に期待されたらたまったもんじゃない。
情報をタダで教えてやってんのに、文句言う奴。

絶対にこのブログを見るな！
勝手に見に来て文句は言うな。
オレは書く事でストレス解消しているだけだ。

そして、

オレは、ビルの屋上から金をばらまくキチガイみたいなモノだ。
タダで情報ばら撒くのは、金を散蒔くのと同じ行為だ。

金を拾っておきながら、次に来たときに金が落ちてなかったからって怒る奴・・・。
俺から見れば「どれだけあつかましいんじゃ！」と言いたい。

-----引用終了-----

こんな書き出しで始めた俺のブログ。

まぁとんがってるわ。
読者全員を養分と罵り、アンチは珍獣と名付け、言いたい放題だった俺。
気まぐれで書き始めたはずだったのに、何の因果か「競馬メディア」を応援する立場に担がれ、今じゃ「めんどくせー」と言ってた有料のサロンの執筆者になっている。

そんな時から俺なんかの書くことを熱心に応援してくれて、ブログの後に誘われた「うまキュレ」「競馬のカリスマ」そして今のUMAJIN競馬サロンと、競馬メディアを育てようっていうところに共感してくれている「キチガイ仲間」が沢山居てくれているのが今の競馬サロンのメンバーだと思っている訳で、「なんだかんだで、今年の夏で丸10年か」という点にも感慨深さを覚えるわけだよ。

一体俺はこの10年でどれくらいの文字を紡いできたのだろうか。
「長っ！」と言われる2万文字クラスのコラムをぶち込むことはしょっちゅうだったし、この10年間でコラムを書かなかった週末など数えるほどしかない。

ってことは年間52週×10年で、500週近くはアホなコラムを書き続けてきてるって事になる。

週間1万文字だとしても、500万文字か。
小説一冊で約10万文字と言われているから、小説なら「50冊」分くらい書いてきたという事か。

まぁ、アホだな俺。

小説になんてなりようも無い文体で、クソみたいな話とまるで安定感のない予想をこれだけの数晒してきちまったわけだが、そんな俺についてきてくれた「キチガイ仲間」に10年分のご褒美をくれたのが今回のダービーだったのかな。

この10年のダービー馬を並べれば、

2012年：ディープブリランテ
2013年：キズナ
2014年：ワンアンドオンリー
2015年：ドゥラメンテ
2016年：マカヒキ
2017年：レイデオロ
2018年：ワグネリアン
2019年：ロジャーバローズ
2020年：コントレイル
2021年：シャフリヤール

そして、今年が「ドウデュース」。

どれも思い出深いね。
全てのダービー馬に◎を打てたわけじゃないが、どのダービーも全て克明に覚えている。
それはレースの内容という事だけでは無くて、そこに至る心の逡巡だとか、その時に感じた匂いの様なものや、当てたいと思う自分自身の浅ましさとか、そこまでに掛けた時間に対しての執着。

つまりは正の方向性の感情だけじゃなくて、色々な負の感情や欲の部分をも盛大に晒してきたわけだよね。

とりわけ俺が大事にしているのは「レース後の素直な感情を晒す事」なわけで、それは今も「タラレバ食堂」に繋がっているわけだけど、その感情が一番ひっちゃかめっちゃかになってるのが、ダービー直後なわけだ。

予想はある意味準備で、俺はレース後の喜怒哀楽やその時の感情を共有する事こそが「一生競馬を続ける」というためにはとても重要だと思っている。

タラレバ言って何が悪い。
傷の舐め合いをして何が悪い。

「俺はタラレバで元を取る！」

そんなことを10年言い続けてきて今に至るわけだが、そこに、仲間がいてくれることは本当に嬉しいね。

昨日のタラレバLIVEでも言ったが、読者諸氏同士で繋がってくれたりコミュニケーションを図ってくれている事はとてもうれしい。
俺のブログの超初期から居るかなりど変態な数名は、その当時からオフ会を開いて読者同士で繋がってくれてて、未だにTwitterなんかでも「おい、お通、なんか最近優しいな、きもいぞ」とか、そういった励ましをくれたりもする。

そんな競馬キチガイ仲間が沢山いる今の競馬サロンは、今となっちゃ俺の宝みたいな場所になってるし、そんな仲間とより交流が出来ることになったYouTubeは本当にやってよかったと思ってるよ。

まぁ、照れくさくて、前段が長くなっちまうわけだが、何が言いたくてこの「祭りのあと」を書いてるかと言えば、

感謝感謝だぜ！

という事が言いたいだけだ。
いつも、アホな事しか書いてねーけど、読者諸氏の存在が、俺の競馬をより楽しくさせてくれてるって事だ。

こんな事、もう言わねーぞ。
10年に一回だけだ。笑

50を超えたオッサンが「告ってる」って、どう考えてもキモイからな。苦笑

まぁ、ダービー直後ってのは、そういう感傷に浸りやすくなりがちなわけだが、それもダービーがなせる業なわけで、そんな想いを素直に語っても良いかな、というのがダービー翌日だけなわけで、朝から読者諸氏に感謝状でも書かせてもらうかと思ったワケだ。

キモイオッサンに感謝されてもウゼーかもしれんが、まぁ、許せ。笑

俺もあと何年書けるか分からんが、アンタらが居れば、書き続けても良いかなと思わせてくれてるって事には心から感謝するよ。
読み手が居るから、書けるわけだし、読み手が居るからそれは完結するわけでね。

そこに居てくれて、ありがとな！

という事で、今週からまた新たなダービーロードが始まる。
そして、ダービーを戦った馬達も、次の闘いへと進む。

まぁ、何と競馬は楽しい事か。

勝っても負けても、こんなに俺たちを楽しませてくれるコンテンツは無い。

きっと何をしてるか分からんのに一生懸命走って俺らを感動させてくれるサラブレッド達に感謝を忘れず、これからも競馬を楽しんで行こうと改めて思ったよ。

これからも、競馬、楽しむべ！

以上。

2022年5月30日ダービー翌日。
覆面馬主7号から読者諸氏への感謝状。