競馬サロン

覆面馬主7号
41
2010/01/01 00:00
◎老馬主vsツウ「河豚と書いてお茶と読む編」

1月は怒涛の忙しさだったな。
仕事も馬主活動も馬券活動も全てが重なって、このコラム「祭りの痕」も金杯以来書くことが出来なかった。
そんな怒涛の年始だったワケだが、今回書くのは老馬主さんとの絡み。
諸々仕事もあり、1月半ばに一度北海道に入ったんだが、またまた色々炸裂させてくれた。
いくつかあるのだが、そのうちの一つから書き起こして行こうと思う。
1月某日
7号「老馬主さんお疲れ様です。明日から北海道入るんですが、今回は2泊3日の弾丸出張でして、老馬主さんとの夜メシの時間取れそうも無いんですよ・・・すみません」
老馬「なにそれ?どんなスケジュールなのよ・・・」
7号「かくかくしかじかで、こんな感じのスケジュールなんですよね・・・」
老馬「あららら、アンタも忙しいんだねー、ま、2日目にちょっとでも早く市内に着くようなら、お茶でもしましょ」
7号「はい、道中連絡しますね。ただ、時間的にはちょっと難しいかもしれませんが、お茶くらいは出来ると思います。最終日のお昼は一緒に蕎麦でも食べられると思いますので、それでお許しください」
老馬「はいはい、気にしないで。大丈夫だよ!お茶で良いから!」
7号「ありがとうございます!2日目に札幌入りましたら連絡入れますね!」
いやぁ、なんだか今回の老馬主さん、やさしいぞ。
なんか心境の変化でもあったのかな?などと、考えながら部下と北海道入り。
かくかくしかじかなスケジュールはこうだ。
【初日】
東京で仕事を終え20時半発のJAL最終便で北海道へ。
22時に千歳着。北海道支社の部下と合流し、その日のうちに静内まで移動。
24時静内着。居酒屋で打ち合わせ兼夕食
1時半には静内のアネックスインに戻り就寝。
【2日目】
朝6時に起きてまずはBTC近郊の育成牧場へ出発
7時半にBTCのA牧場(4頭視察)
9時半に荻伏のB牧場(3頭視察)
11時半に静内のC牧場(2頭視察)
12時半に静内で某牧場主とランチミーティング
14時半に門別のD牧場(1頭視察)
15時に門別を発つ
17時に札幌ジャスマックにチェックイン
18時からA社との会食兼打ち合わせ
21時からB社接待中の別働隊に合流
B社接待が終了し次第業務終了
【3日目】
10時からA社との契約
11時半老馬主さんと昼食
14時からB社との打ち合わせ
17時千歳発
19時から社に戻り社内打ち合わせ
こんな3日間だ。
ぶっちゃけ、冬の北海道は雪の降り具合で牧場間の時間が変わる。
通常であれば、千歳⇔40分⇔門別⇔50分⇔静内⇔50分⇔浦河⇔15分⇔BTC
こんな感じの移動時間だ。
この移動時間を踏まえて、分刻みのギリギリのスケジュールを2日目にはぶち込んだ。
2日目の9時半からのB牧場との打ち合わせと18時からのA社との打ち合わせが今回俺のメインの仕事。
ここでの内容次第では、大きなしこりを後に残すことになりかねない大事な仕事だ。
そんな中事件は起こった・・・
2日目の朝9時。
出張2日目の最初の大事な打ち合わせ、B牧場に到着する少し前だ。
トゥルルル、トゥルルル
老馬「アンタ、今どこ?」
7号「あ!老馬主さんおはようございます!ちょうど今BTCのA牧場での視察を終えて、荻伏のB牧場に向かってる途中の車の中です。ちょっと電波悪いゾーンなので電話切れたらすみません」
老馬「あ、そうかい、ところで、札幌には何時頃着きそうかね?」
7号「はい、そうですね・・・この感じですと、一昨日お話したとおり17時くらいですかね」
老馬「あ、そう。札幌結構雪降ってるから気をつけてくるんだぞ!そっちも結構降ってるか?」
7号「いえ、こちらは予報に反して全然降ってないんですよ!ですから、運転も楽だ!って部下も言ってますよ」
老馬「そうかいそうかい、じゃーお茶くらい出来そうだな!また連絡してな!」
7号「はい、分かりました!」
やはり、今回の老馬主さんやさしいぞ。北海道入りのスケジュールに文句言われなかったの初めてだし、どうしちゃったのかな・・・なんて考えているうちに、荻伏のB牧場に着いた。この牧場では少々シリアスな話をしなければならなかったので、長めに時間は取ってある。ゆっくり話をするかな。
7号「おはようございます!ご無沙汰してます」
B牧「おはようございます!さっきから老馬主さんからバンバン電話入ってますよ(苦笑)」
7号「え?マジですか?なんて言ってました?」
B牧「ウチで預かってる内向の2歳、もう諦めるって7号君が言ってるから、早く処分しちゃってって言ってました・・・」
7号「え?マジですか・・・。その話をじっくりしようと思ってココまで来たのに・・・」
B牧「ですよね・・・」
7号「とはいえ、あれだけ内向の馬だとデビューは難しいよね・・・。ぶっちゃけ仔分けの馬だから何とかこの時期まで引っ張ったけど、普通なら当歳の時に処分されてておかしくないもんね・・・」
B牧「確かにそうなんですよね・・・あそこまで酷いと、売れないというより、乗るほうも怖くて乗れないですよね」
7号「確かにね。前タイヤのボルトが緩んでるバイクに乗るようなもんだもんね。いつタイヤが外れてもおかしくない状況で、おいお前乗れ!とは、言えないよね・・・」
B牧「ですね・・・実は地方の調教師にも何人か見せたんですが、これは正直預かれない・・・って言われちゃいましたし」
7号「確かに、俺が調教師でも預からないわな・・・たださ、そうは言っても殺したくないんだよね・・・」
B牧「そう言うと思ってましたし、老馬主さんからも殺さずに済む方法を探せ!ってバンバン電話入ってましたからね」
7号「あ!そうだったんだ!どこか引き取り手あった?」
B牧「良い所がありましたよ!」
7号「え?マジ?さすがにあの脚じゃ乗馬もきついでしょ、どんなところがあったの?」
B牧「帯広の農家が当て馬を一頭探してたので、当て馬として引き取ってくれるとのことです!」
7号「それは良かった!じゃー殺さなくてすむね!当て馬ってのも、可愛そうだけど殺すよりは良いよね、良かった」
B牧「はい、明日引取りに来てくれるそうです」
7号「老馬主さんに感謝しなくちゃな、この後すぐに電話してみますわ!じゃーBさんまたね!」
B牧「はい、1号さんはじめ皆様にもよろしくお伝えください!」
マジか!殺さなくて済むのか!本当に良かった!
当て馬ってのもキツイだろうけど、それでも仕事だ、走る仕事じゃないけど良かった。
老馬主さん、俺が馬殺すのを嫌がってることを知ってて、手配してくれてたんだな。
だから、あんなにやさしかったのか。
7号「もしもーし!老馬主さん、ありがとうございます!」
老馬「んあ?なに?どうした?もう札幌着いたか?」
7号「いえ、着きませんよ。さっきの電話から30分くらいしか経ってないじゃないですか・・・。っていうか、どうしたもこうしたも、一緒に持ってる仔分け、殺さなくて済むように手配してくれてたんですよね!ありがとうございます」
老馬「はぁ?何のこと?俺は処分するしかないぞ!ってB君に言っておいただけだぞ」
7号「またまたとぼけちゃってー!老馬主さんテレ屋なんだから!なんにしても、働き先見つかって良かったです」
老馬「え?ボケてる?俺はボケとらんぞ!」
7号「あ、いえ、スミマセン・・・。ボケてる!ではなくて、とぼけちゃって・・・って言ったんですが・・・電波悪かったですかね・・・」
老馬「それはそうと、話し合いも早く終わったんだろうから、札幌早く着けるっしょ。雪も降ってないって言ってたし」
7号「そうですね。時間短縮できましたし、この後もスムーズに動けば、おかげさまで16時半くらいには札幌につけると思います!」
老馬「だと思って、16時からふぐ屋予約しといたから、一緒に飯食お!」
7号「・・・・・・・・・」
だと思って16時?????
どういうこと?
16時半頃に到着しますって言ってるのに、なんで16時に予約済みなんだよ・・・。
しかも、いま、まだ朝の9時半だぞ?
店やってねーだろうよ・・・
つまり、昨日の段階から予約してやがっただろ・・・。
しかも河豚???
え?お茶は?お茶する話はどこいった?
なんで河豚?
河豚屋予約したから、一緒に、飯食おう・・・ってなに?
俺、18時から会食あること言ったのに?
河豚食った後にもう一件会食って、馬鹿なの?俺、馬鹿な人になっちゃうよ。
どういうこと?どういうこと?
「もしかして老馬主さん・・・本気と書いてマジと読む!的に「河豚と書いてお茶と読む!」みたいな変な感じじゃないですよね・・・」
ってな感じでツッコめれば良いのだが、体育会系、先輩には服従・・・言えるはずもない。
老馬「もしもーし、もしもーし。あれ?山入っちゃったかな?」
7号「あ、スミマセン。電波悪くて、で、なんとおっしゃいました?河豚ですか?」
老馬「うん、河豚食お!」
7号「16時からですか?」
老馬「そうそう!17時からの店なのに、無理言って16時から用意してもらったよ!」
7号「あの・・・僕さっき、16時半頃の到着になると思うって言いましたが・・・」
老馬「そんなの、アンタ、急げばいいっしょ・・・」
7号「それはそうなんですが、その後18時からも会食入れちゃってるんで16時から河豚食って、18時から鳥料理食わなくちゃいけないんですよね・・・」
老馬「そんなの関係ないっしょ」
7号「ですよねー!では16時に!」
なんてことだ。
「そんなの関係ないっしょ・・・」の一言でバッサリいかれた・・・
なんにもやさしくないじゃねーか。
結局いつもどおりだよ・・・。
こうなったら合わせるしかない。
16時に河豚屋に着くために、門別の牧場はパスし、諸々の調整をした。
そして、河豚→鳥料理→飲み接待のトリプルヘッダーの流れを考え昼飯も食わずに札幌に向かった。
札幌16時。
雪も降らず、道もすいていたこともあってどうにかこうにか到着した。
7号「いま店着きましたけど、なんか、お店、完全に準備中でまだ掃除してますよ・・・」
老馬「あら、早かったね!どうせ遅れると思ってて、本当は16時半に予約してるんだわー」
7号「あ・・・マジですか・・・」
老馬「あれ?アンタ今怒った?しかも、いい大人がマジとか使ったらイカンっていつも言ってるっしょ!そもそも道中連絡くれるって言ったのにアンタ連絡くれなかったっしょ。くれてりゃもっと早く出たのに!」
えええええええ?
逆切れ?????
論点すり替え?????
マジ・・・??????
こうなりゃ言ってやる!
溜まっていることを全部言ってやる!
「つーか1時間半で河豚?それこそ、そもそも無理じゃ!そんなに早く食えるものじゃないわ!河豚って言ったらテッサ食いながらあーでもないこーでもないって話しながら、まずはビールからひれ酒に行くだろうが!一枚一枚ねぎをクルクル巻いて食べなきゃいかんのだぞ!ここの紅葉おろしは美味しいねー!だとか、ここのポン酢は自家製なんだってね!なんていってクルクル巻きながら話しするのが定番なんだから時間掛かるだろうよ!しかも、皮の部分がぐにょぐにょして、そんなに一気には食えねーんだぞ!そして、から揚げが出てきたら、あれ?やっぱりから揚げはビールがあうよねーなんて言いながら、もう一回ビールに戻るだろうよ!そこからやっと鍋が始まって、骨にしゃぶりつく時間なワケで、そこは無言で一気に食う時間だろ!もうすでにそこの時点で普通1時間半は経ってるだろうよ。そしたら、雑炊食えねージャン。雑炊食わないで河豚食ったなんて言えるはずねーだろうよ!ある意味河豚の本番は雑炊だろ!あ?そういうことか・・・。本番前まで俺を使い倒して、良い出汁取るだけ取って、本番は自分がいただく・・・。なんじゃそりゃ!俺も当て馬扱いか!ハァハァハアァ・・・」
・・・ってな事を言えるはずもなく、体育会系明るく元気に・・・
7号「そうですよねー!お待ちしてますので、お気をつけて!」
今回も完全に手のひらの上で転がされる俺であった・・・
老馬主恐るべし、老馬主との戦いはまだまだ続く・・・
とはいえ、持ち馬殺さずに済んですこしだけホッとしたわ。
老馬主に感謝。
じゃーな!
ちなみに老馬主。
食事中にも老馬主節を多々炸裂してくれた。
その続きは、また来週な(笑)
仕事も馬主活動も馬券活動も全てが重なって、このコラム「祭りの痕」も金杯以来書くことが出来なかった。
そんな怒涛の年始だったワケだが、今回書くのは老馬主さんとの絡み。
諸々仕事もあり、1月半ばに一度北海道に入ったんだが、またまた色々炸裂させてくれた。
いくつかあるのだが、そのうちの一つから書き起こして行こうと思う。
1月某日
7号「老馬主さんお疲れ様です。明日から北海道入るんですが、今回は2泊3日の弾丸出張でして、老馬主さんとの夜メシの時間取れそうも無いんですよ・・・すみません」
老馬「なにそれ?どんなスケジュールなのよ・・・」
7号「かくかくしかじかで、こんな感じのスケジュールなんですよね・・・」
老馬「あららら、アンタも忙しいんだねー、ま、2日目にちょっとでも早く市内に着くようなら、お茶でもしましょ」
7号「はい、道中連絡しますね。ただ、時間的にはちょっと難しいかもしれませんが、お茶くらいは出来ると思います。最終日のお昼は一緒に蕎麦でも食べられると思いますので、それでお許しください」
老馬「はいはい、気にしないで。大丈夫だよ!お茶で良いから!」
7号「ありがとうございます!2日目に札幌入りましたら連絡入れますね!」
いやぁ、なんだか今回の老馬主さん、やさしいぞ。
なんか心境の変化でもあったのかな?などと、考えながら部下と北海道入り。
かくかくしかじかなスケジュールはこうだ。
【初日】
東京で仕事を終え20時半発のJAL最終便で北海道へ。
22時に千歳着。北海道支社の部下と合流し、その日のうちに静内まで移動。
24時静内着。居酒屋で打ち合わせ兼夕食
1時半には静内のアネックスインに戻り就寝。
【2日目】
朝6時に起きてまずはBTC近郊の育成牧場へ出発
7時半にBTCのA牧場(4頭視察)
9時半に荻伏のB牧場(3頭視察)
11時半に静内のC牧場(2頭視察)
12時半に静内で某牧場主とランチミーティング
14時半に門別のD牧場(1頭視察)
15時に門別を発つ
17時に札幌ジャスマックにチェックイン
18時からA社との会食兼打ち合わせ
21時からB社接待中の別働隊に合流
B社接待が終了し次第業務終了
【3日目】
10時からA社との契約
11時半老馬主さんと昼食
14時からB社との打ち合わせ
17時千歳発
19時から社に戻り社内打ち合わせ
こんな3日間だ。
ぶっちゃけ、冬の北海道は雪の降り具合で牧場間の時間が変わる。
通常であれば、千歳⇔40分⇔門別⇔50分⇔静内⇔50分⇔浦河⇔15分⇔BTC
こんな感じの移動時間だ。
この移動時間を踏まえて、分刻みのギリギリのスケジュールを2日目にはぶち込んだ。
2日目の9時半からのB牧場との打ち合わせと18時からのA社との打ち合わせが今回俺のメインの仕事。
ここでの内容次第では、大きなしこりを後に残すことになりかねない大事な仕事だ。
そんな中事件は起こった・・・
2日目の朝9時。
出張2日目の最初の大事な打ち合わせ、B牧場に到着する少し前だ。
トゥルルル、トゥルルル
老馬「アンタ、今どこ?」
7号「あ!老馬主さんおはようございます!ちょうど今BTCのA牧場での視察を終えて、荻伏のB牧場に向かってる途中の車の中です。ちょっと電波悪いゾーンなので電話切れたらすみません」
老馬「あ、そうかい、ところで、札幌には何時頃着きそうかね?」
7号「はい、そうですね・・・この感じですと、一昨日お話したとおり17時くらいですかね」
老馬「あ、そう。札幌結構雪降ってるから気をつけてくるんだぞ!そっちも結構降ってるか?」
7号「いえ、こちらは予報に反して全然降ってないんですよ!ですから、運転も楽だ!って部下も言ってますよ」
老馬「そうかいそうかい、じゃーお茶くらい出来そうだな!また連絡してな!」
7号「はい、分かりました!」
やはり、今回の老馬主さんやさしいぞ。北海道入りのスケジュールに文句言われなかったの初めてだし、どうしちゃったのかな・・・なんて考えているうちに、荻伏のB牧場に着いた。この牧場では少々シリアスな話をしなければならなかったので、長めに時間は取ってある。ゆっくり話をするかな。
7号「おはようございます!ご無沙汰してます」
B牧「おはようございます!さっきから老馬主さんからバンバン電話入ってますよ(苦笑)」
7号「え?マジですか?なんて言ってました?」
B牧「ウチで預かってる内向の2歳、もう諦めるって7号君が言ってるから、早く処分しちゃってって言ってました・・・」
7号「え?マジですか・・・。その話をじっくりしようと思ってココまで来たのに・・・」
B牧「ですよね・・・」
7号「とはいえ、あれだけ内向の馬だとデビューは難しいよね・・・。ぶっちゃけ仔分けの馬だから何とかこの時期まで引っ張ったけど、普通なら当歳の時に処分されてておかしくないもんね・・・」
B牧「確かにそうなんですよね・・・あそこまで酷いと、売れないというより、乗るほうも怖くて乗れないですよね」
7号「確かにね。前タイヤのボルトが緩んでるバイクに乗るようなもんだもんね。いつタイヤが外れてもおかしくない状況で、おいお前乗れ!とは、言えないよね・・・」
B牧「ですね・・・実は地方の調教師にも何人か見せたんですが、これは正直預かれない・・・って言われちゃいましたし」
7号「確かに、俺が調教師でも預からないわな・・・たださ、そうは言っても殺したくないんだよね・・・」
B牧「そう言うと思ってましたし、老馬主さんからも殺さずに済む方法を探せ!ってバンバン電話入ってましたからね」
7号「あ!そうだったんだ!どこか引き取り手あった?」
B牧「良い所がありましたよ!」
7号「え?マジ?さすがにあの脚じゃ乗馬もきついでしょ、どんなところがあったの?」
B牧「帯広の農家が当て馬を一頭探してたので、当て馬として引き取ってくれるとのことです!」
7号「それは良かった!じゃー殺さなくてすむね!当て馬ってのも、可愛そうだけど殺すよりは良いよね、良かった」
B牧「はい、明日引取りに来てくれるそうです」
7号「老馬主さんに感謝しなくちゃな、この後すぐに電話してみますわ!じゃーBさんまたね!」
B牧「はい、1号さんはじめ皆様にもよろしくお伝えください!」
マジか!殺さなくて済むのか!本当に良かった!
当て馬ってのもキツイだろうけど、それでも仕事だ、走る仕事じゃないけど良かった。
老馬主さん、俺が馬殺すのを嫌がってることを知ってて、手配してくれてたんだな。
だから、あんなにやさしかったのか。
7号「もしもーし!老馬主さん、ありがとうございます!」
老馬「んあ?なに?どうした?もう札幌着いたか?」
7号「いえ、着きませんよ。さっきの電話から30分くらいしか経ってないじゃないですか・・・。っていうか、どうしたもこうしたも、一緒に持ってる仔分け、殺さなくて済むように手配してくれてたんですよね!ありがとうございます」
老馬「はぁ?何のこと?俺は処分するしかないぞ!ってB君に言っておいただけだぞ」
7号「またまたとぼけちゃってー!老馬主さんテレ屋なんだから!なんにしても、働き先見つかって良かったです」
老馬「え?ボケてる?俺はボケとらんぞ!」
7号「あ、いえ、スミマセン・・・。ボケてる!ではなくて、とぼけちゃって・・・って言ったんですが・・・電波悪かったですかね・・・」
老馬「それはそうと、話し合いも早く終わったんだろうから、札幌早く着けるっしょ。雪も降ってないって言ってたし」
7号「そうですね。時間短縮できましたし、この後もスムーズに動けば、おかげさまで16時半くらいには札幌につけると思います!」
老馬「だと思って、16時からふぐ屋予約しといたから、一緒に飯食お!」
7号「・・・・・・・・・」
だと思って16時?????
どういうこと?
16時半頃に到着しますって言ってるのに、なんで16時に予約済みなんだよ・・・。
しかも、いま、まだ朝の9時半だぞ?
店やってねーだろうよ・・・
つまり、昨日の段階から予約してやがっただろ・・・。
しかも河豚???
え?お茶は?お茶する話はどこいった?
なんで河豚?
河豚屋予約したから、一緒に、飯食おう・・・ってなに?
俺、18時から会食あること言ったのに?
河豚食った後にもう一件会食って、馬鹿なの?俺、馬鹿な人になっちゃうよ。
どういうこと?どういうこと?
「もしかして老馬主さん・・・本気と書いてマジと読む!的に「河豚と書いてお茶と読む!」みたいな変な感じじゃないですよね・・・」
ってな感じでツッコめれば良いのだが、体育会系、先輩には服従・・・言えるはずもない。
老馬「もしもーし、もしもーし。あれ?山入っちゃったかな?」
7号「あ、スミマセン。電波悪くて、で、なんとおっしゃいました?河豚ですか?」
老馬「うん、河豚食お!」
7号「16時からですか?」
老馬「そうそう!17時からの店なのに、無理言って16時から用意してもらったよ!」
7号「あの・・・僕さっき、16時半頃の到着になると思うって言いましたが・・・」
老馬「そんなの、アンタ、急げばいいっしょ・・・」
7号「それはそうなんですが、その後18時からも会食入れちゃってるんで16時から河豚食って、18時から鳥料理食わなくちゃいけないんですよね・・・」
老馬「そんなの関係ないっしょ」
7号「ですよねー!では16時に!」
なんてことだ。
「そんなの関係ないっしょ・・・」の一言でバッサリいかれた・・・
なんにもやさしくないじゃねーか。
結局いつもどおりだよ・・・。
こうなったら合わせるしかない。
16時に河豚屋に着くために、門別の牧場はパスし、諸々の調整をした。
そして、河豚→鳥料理→飲み接待のトリプルヘッダーの流れを考え昼飯も食わずに札幌に向かった。
札幌16時。
雪も降らず、道もすいていたこともあってどうにかこうにか到着した。
7号「いま店着きましたけど、なんか、お店、完全に準備中でまだ掃除してますよ・・・」
老馬「あら、早かったね!どうせ遅れると思ってて、本当は16時半に予約してるんだわー」
7号「あ・・・マジですか・・・」
老馬「あれ?アンタ今怒った?しかも、いい大人がマジとか使ったらイカンっていつも言ってるっしょ!そもそも道中連絡くれるって言ったのにアンタ連絡くれなかったっしょ。くれてりゃもっと早く出たのに!」
えええええええ?
逆切れ?????
論点すり替え?????
マジ・・・??????
こうなりゃ言ってやる!
溜まっていることを全部言ってやる!
「つーか1時間半で河豚?それこそ、そもそも無理じゃ!そんなに早く食えるものじゃないわ!河豚って言ったらテッサ食いながらあーでもないこーでもないって話しながら、まずはビールからひれ酒に行くだろうが!一枚一枚ねぎをクルクル巻いて食べなきゃいかんのだぞ!ここの紅葉おろしは美味しいねー!だとか、ここのポン酢は自家製なんだってね!なんていってクルクル巻きながら話しするのが定番なんだから時間掛かるだろうよ!しかも、皮の部分がぐにょぐにょして、そんなに一気には食えねーんだぞ!そして、から揚げが出てきたら、あれ?やっぱりから揚げはビールがあうよねーなんて言いながら、もう一回ビールに戻るだろうよ!そこからやっと鍋が始まって、骨にしゃぶりつく時間なワケで、そこは無言で一気に食う時間だろ!もうすでにそこの時点で普通1時間半は経ってるだろうよ。そしたら、雑炊食えねージャン。雑炊食わないで河豚食ったなんて言えるはずねーだろうよ!ある意味河豚の本番は雑炊だろ!あ?そういうことか・・・。本番前まで俺を使い倒して、良い出汁取るだけ取って、本番は自分がいただく・・・。なんじゃそりゃ!俺も当て馬扱いか!ハァハァハアァ・・・」
・・・ってな事を言えるはずもなく、体育会系明るく元気に・・・
7号「そうですよねー!お待ちしてますので、お気をつけて!」
今回も完全に手のひらの上で転がされる俺であった・・・
老馬主恐るべし、老馬主との戦いはまだまだ続く・・・
とはいえ、持ち馬殺さずに済んですこしだけホッとしたわ。
老馬主に感謝。
じゃーな!
ちなみに老馬主。
食事中にも老馬主節を多々炸裂してくれた。
その続きは、また来週な(笑)
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