≪今週の動画・ラジオNIKKEI賞≫
▼相性バツグンの「ラジニケ血統」を狙え！

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皆さま、お元気ですか。血統サイエンティストのドクトル井上です。

何とは言いませんが酒は飲んでも飲まれるなですね。馬券もお酒も程よく楽しむ大人の遊びということで……。

ちなみにJRAのリリースにあった「粗暴な行為」の文字列でプリンが食べたくなった方はなかなかのベテランファンとお見受けします。何でプリン原因説が囁かれたんですかね、あの事件……。

さてこの記事では日曜小倉メイン・北九州記念の最終結論をつらつらと。

■過去のレース傾向
レース名は北九州記念ではあるものの、施行時期的には実質CBC賞なわけで。誰もがイン前有利を意識する開幕週の小倉での開催というのが最初のポイントになりそう。

血統面をサラッとおさらいしておくと、2021年以降の小倉芝1200mにおけるリーディングサイアーは33勝を誇るロードカナロア。さすが短距離王といったところ。

同期間でのべ10頭以上の産駒が走った種牡馬のうち、複勝回収率が100％を超える種牡馬を調べてみると、北九州記念に産駒の出走があるのはエイシンヒカリ（128％）とルーラーシップ（116％）の2頭。この2頭は中距離向きの印象もあるが、だからこそ小倉1200m特有の長く脚を使うレースに適応できる素地があるということか。

■各馬の個別検討
▼エイシンスポッター
エイシンヒカリの産駒で、母マーゼリンはアメリカでダートGI2着の実績。前走の安土城Sがそうだったように直線が平坦なコースで強いのは、母に入る平坦巧者ハビタットの影響だろう。

エイシンヒカリ産駒は渋った芝でパフォーマンスを上げるのも特徴で、これまでの成績を見てみると、芝良馬場だと【24-25-30-330】で複勝率19.3％に対し、稍重から不良芝だと【13-18-8-99】で複勝率28.3％まで成績が向上する。

重馬場のフランス・イスパーン賞を楽勝したように渋った馬場への適性はかなり高かったエイシンヒカリ。これをしっかり産駒に伝えているようで、雨予報の日曜小倉はこの馬にとって後押しになるはずだ。

▼ヨシノイースター
こちらはルーラーシップの産駒で、2月の北九州短距離Sの勝ち馬。

3代母イングリッシュホーマーは平坦巧者を出す血で、代表産駒は旧中京の愛知杯を制したトウカイパルサーだし、その妹ミスイースターは小倉2歳S勝ち馬のマルブツイースターを送り出した。

ヨシノイースターも小倉芝では【1-1-0-1】。ここ2走は急坂の中山で惜敗が続いているものの、直線平坦の小倉に舞台が替われば前進がある。ゲートに難があるので後入れの偶数枠も好感だ。

■北九州記念の最終結論
◎10エイシンスポッター
○16ヨシノイースター
▲4 グランテスト
☆14ナナオ
△18バースクライ
△8 トゥラヴェスーラ
△13カンチェンジュンガ
△1 ディヴィナシオン

【馬連/フォーメ】10,16＝10,16,4,14,18,8,13,1（13点）
【3連複/フォーメ】10,16＝10,16,4,14＝10,16,4,14,18,8,13,1（24点）

小倉というか直線平坦コースが向きそうな◎エイシンスポッターと○ヨシノイースターの両面作戦に着地した。

3歳馬ピューロマジックはテンがちょっぱやとはいえ、内にハナを切りたいテイエムスパーダとジャスパークローネがいる並びは大変によろしくない感。この2頭のハナを叩いて内ラチを強奪するのはなかなかに骨が折れるはず。

今回、開幕週であえて外の差し馬を重視したのは、テイエムとピューロがやりあったうえでジャスパーがトップハンデで失速する展開を描いたから。タレた先行馬でインが渋滞する、例年函館SSで繰り返されてきた「開幕週スプリント重賞のイン詰まり」を小倉で狙おう！　というのが予想のキモとなる。

なので上位人気であろうサーマルウインドも無印に。血統的に1400mベターだと思うしインで詰まって捌くのに手間取るリスクを嫌気した。川田さんがヌルッと馬の間を割ってきたときは素直に諦める。

▲グランテスト、☆ナナオは小倉芝1200mリーディングサイアー・ロードカナロア大先生の産駒。うまく捌けるといいですね。

「インが渋滞する想定なのに△ディヴィナシオンを買っているのは何故なんだ!?」と突っ込まれそうなのでここだけ説明しておくと、シンプルにこの馬が叩き良化型の内枠巧者だから。このクラスで好走したオーシャンSもオパールSもその条件に当てはまっていたので、この人気なら印を打っておいて良かろうという判断での△評価だ。

馬券は◎○を軸にした馬連と3連複のフォーメーションで。展開決め打ち予想なので、逃げ馬各位には「絶対にハナを譲らん！」という気合いのもと、前半600mを31秒ちょうどくらいで通過する勢いでレースを展開してほしいものである。

＜プロフィール＞
“血統サイエンティスト”ドクトル井上
在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。
好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。
凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。

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