・オリアメンディ
前走勝ちタイムは平凡。重賞即通用は難しいだろう。

・クムシラコ
過去10年の京王杯2歳Sにおいて、前走中山芝1200m組は【0-0-0-11】。直線競馬で勝ち上がった点から、距離延長も不安要素と言える。

・ジャガード
「とにかくやんちゃです。全然集中していません」とは鞍上のレース後コメント。特徴を知る騎手が続けて乗れる点はプラスだが、渋った馬場を差し引いても前走勝ちタイムは平凡。厳しい印象は否めない。

・ストライプ
過去10年の京王杯2歳Sにおいて、前走ローカル開催の未勝利戦から臨んだ馬の成績は【0-0-0-8】。出走馬中1位の持ちタイムは立派だが、重賞のメンバーが相手となる今回は試金石の一戦と捉えたい。

・タマダイヤモンド
過去10年の京王杯2歳Sにおいて、芝→ダート替わりで臨んだ馬の成績は【0-0-0-10】。芝未経験のマイナス要素は大きい。

・ニシノガブリヨリ
道中は好位追走、直線で馬場の良いところを選びつつ鋭い伸び脚……新馬戦は非凡なレースセンスを証明するものだった。この馬のために東上する三冠ジョッキーの意気込みも含め、軽視は禁物。

・ファルヴォーレ
過去4戦中、上がり3F2位以内を使った2戦はいずれも内回りコース。現状小回りコースで一瞬の切れ味を活かすタイプなのだろう。前走に引き続き直線の長い競馬場となる今回、評価を上げるには至らない。

・プルスウルトラ
過去10年の京王杯2歳Sにおいて、前走芝1400m戦で3着以下だった馬の成績は【0-0-0-13】。適距離で凡走してしまった点はマイナスと言わざるを得ない。

・ブルーシンフォニー
東京→新潟→東京と左回りにこだわったローテーション。ここで1400mを選択するあたり、クラシック戦線ではなくマイル路線を主戦場としていくのだろう。今回課題があるとすれば、過去10年の京王杯2歳Sで前走新潟芝1600m組が【0-0-0-5】と不振傾向にある点。スッと先行できるタイプでもなく、差し損ねは想定しておきたい。

・マツリダスティール
盛岡芝で4戦4勝。一定の芝適性を有しているとは思うが、鮮烈な勝ち方をしたわけではない。ここは試金石の一戦、印を打ち込むには躊躇してしまう。

・モントライゼ
新馬→未勝利→小倉2歳Sと、最終追い切りを坂路で行ってきた馬。それが今回、栗東CWコースで追い切られた点は興味深い。200mの距離延長を踏まえ、調教過程に変化を加えた点は前向きに捉えるべき事象。このレース3戦3勝のC.ルメールが跨る以上、生半可な仕上げでは臨まないはず。勝負気配は強いと判断したい。

・ユングヴィ
東京芝1400mを使われた前走は2着馬に7馬身差。その勝ち方もさることながら、特筆すべきは当時の勝ちタイムにある。雨降り馬場と回復途上の馬場差こそあれ、1分23秒1は前日の3勝クラスとまったく同じ。返す刀での連勝があっても驚けない。

・リフレイム
ある意味衝撃的だった新馬戦を経て臨んだ前走。ハナを切る競馬から一転、道中最後方から直線だけで5馬身差圧勝……またしても度肝を抜くパフォーマンスを披露してみせた。過去2戦が証明したポテンシャルは一級品だが、極端な競馬しかできない点は気がかり。初となる間隔の詰まったローテーションも含め、軸に据えるには少々心もとない印象だ。

・リメス
洋芝であることを差し引いても、芝1200mでの走破タイム1分10秒台は物足りない。苦戦は免れられないだろう。

・リンゴアメ
スローの新馬戦は上がり3F33秒5、ハイペースの函館2歳Sは上がり3F35秒8……ガラリと変わった流れに対応したレースセンスは高く評価すべきものだ。とはいえ、平坦芝1000mデビューの馬にとって直線の長い急坂芝1400mは楽な条件ではない。レーヌミノル、アウィルアウェイとズバ抜けたパフォーマンスを披露していたのちのGI好走馬ですら勝ち切れなかったレース。3着のゾーンに据えるのが妥当か。

・レガトゥス
不良→良馬場替わりで一変をはたした前走。勝ち切ったことは立派だが、見た目も内容も強烈な印象を残すほどではなかった。前走新潟芝1600m組との相性が悪いレースでもあり、楽な戦いにはならないだろう。

・ロンギングバース
勝ち馬リフレイムの強さだけが際立った前走。2-3着馬は内枠を活かし、ロスなく立ち回れたことが功を奏した印象だ。1分23秒4の走破タイムは前日に稍重で行われた2歳未勝利戦を下回るもの。強調材料は乏しい。

・ロードマックス
新馬戦、新潟2歳Sはいずれも特殊な馬場コンディション。秋の東京芝×ディープインパクト産駒ということもあり、何らかの印を打っておきたい1頭だ。

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アカウント⇒田原基成@競馬ストーリーテラー