・1枠1番　ディアマンミノル
京都芝外回りでは【1-1-1-0】馬券内率100%。不得手な急坂コースを克服した2走前が本格化のサインだったのだろう。適性を踏まえ、3着のゾーンに据えるイメージで臨みたいところだ。

・1枠2番　ガロアクリーク
過去10年の菊花賞において、セントライト記念1-3着の関東馬は【0-0-0-13】。ロスなくインを立ち回った前走は勝ちパターンにも思われたが、1着馬に突き放され2着馬に差された内容は不満。3000mの距離で前走以上のパフォーマンスは容易ではない。

・2枠3番　コントレイル
驚愕のレコードを記録した東スポ杯2歳S、時計のかかる馬場も問題にしなかったホープフルS・皐月賞。「ただ1頭だけ強い馬がいました」とサリオス陣営に白旗を上げさせた日本ダービー……先週のデアリングタクト同様、純粋に競走馬としてのポテンシャルが抜けている。過去10年の菊花賞において、皐月賞馬券内かつ前走神戸新聞杯で1番人気1着だった馬は【4-0-0-0】。公開調教の言葉がピッタリだった神戸新聞杯を経て、死角らしい死角は見当たらない。

・2枠4番　マンオブスピリット
京都芝外回りでは【2-1-0-0】連対率100%。特筆すべきは3戦すべてで上がり3F最速を記録している点だ。キメラヴェリテ、バビットがいる以上スローペースは考えにくい今年の菊花賞。乱ペースに乗じて上位争いに食い込む可能性を警戒したい。

・3枠5番　サトノインプレッサ
毎日王冠から臨む異例のローテ。春にNHKマイルCを使われたようにローテーションに一貫性がなく、芝3000mをこなす下地に不安を覚えてしまう。

・3枠6番　ヴェルトライゼンデ
ローテーションに狂いが生じた秋初戦だが、終わってみれば上がり3F最速で連対を確保。勝ち馬は別格として、視界良好の内容と言えるだろう。さらに今回、この馬に追い風となるのが京都芝外回りの舞台。同馬の母マンデラの仔は京都芝外回りで【6-0-0-2】。昨年の勝ち馬ワールドプレミア、ワールドエースと舞台巧者を続々輩出している。この馬自身、昨年の萩Sで京都芝外回りを経験し1着。適性の高さは折り紙つきだ。

・4枠7番　ダノングロワール
タフな馬場コンディションだったとはいえ、近2走の勝ちタイムは平凡。前走から中1カ月以内のレース経験もなく、関西圏への輸送競馬も含め強調材料は乏しい。

・4枠8番　ディープボンド
重賞勝ちのある京都芝外回りは歓迎と捉えたいところだが、過去10年の菊花賞において京都新聞杯勝ち馬成績は【0-0-0-5】。立ち回りの上手さが活きる同レースと、切れ味が求められる菊花賞とでは求められる要素が異なるのだろう。淀みないペースが想定される今年のメンバー構成を踏まえたとき、上位評価に据えるには躊躇してしまう。

・5枠9番　アリストテレス
2走前の出雲崎特別はハイレベルレース。この馬を含め、掲示板を確保した5頭すべてがのちに勝利を収めているのだ。友道厩舎が満を持して送り出したフライライクバードを抜かせなかった前走パフォーマンスは秀逸。何らかの印は必要だろう。

・5枠10番　サトノフラッグ
弥生賞勝ちの中山かつ手薄なメンバー相手で迎えた前走セントライト記念。白星を見込んだレースだっただけに、あの敗戦はいただけない。秋華賞のリアアメリアが典型だが、ノーザンファーム生産のディープインパクト産駒は休み明け好走→間隔を詰めた次走凡走が目立つ印象。評価を上げるには至らない。

・6枠11番　バビット
「打倒コントレイル」に一縷の望みを託す別路線組の象徴。その脚質、バックボーンから夢膨らむ1頭だが……ここでの好勝負は厳しいと言わざるを得ない。前走セントライト記念はラスト3F11秒9-12秒4-12秒7の減速ラップ。この手のラップを刻んだ馬は過去の菊花賞で【0-0-0-6】と良績に乏しいのだ。過去10年の菊花賞において、良馬場の菊花賞における逃げ馬成績は【0-0-0-8】。好走への道のりは険しい。

・6枠12番　レクセランス
3連勝実績あり、皐月賞ダービーでフタ桁着順、京都芝無敗……昨年2着馬サトノルークスと瓜二つの成績だ。スタート後に不利を受けた神戸新聞杯は参考外。9月以降絶好調のシルクレーシング馬、そう簡単には見限れない。

・7枠13番　ロバートソンキー
道中は馬群で力を溜め、直線を向くとインを選択。前走神戸新聞杯は100点満点を挙げられる鞍上のファインプレーだった。当時の再現を望むのは難しいだろう。

・7枠14番　ヴァルコス
この馬で評価したいのは2着に入った青葉賞。後半5F11秒7-11秒6-11秒6-11秒5-11秒5と一切緩みのないラップを向こう正面からロングスパート……計り知れないスタミナの持ち主だ。母父ダンスインザダークは菊花賞馬を3頭輩出。このレースで3年連続馬券内馬を送り出している友道厩舎の手腕にも期待がかかる。

・7枠15番　ブラックホール
過去10年の菊花賞において、年内に3着内歴がない馬が馬券圏内に入ったケースは一度もなし。巻き返しを望むのは酷な印象だ。

・8枠16番　ターキッシュパレス
全3勝を稍重-不良で挙げる馬。好天が予想される週末京都の天候を鑑みると、厳しいと言わざるを得ない。

・8枠17番　キメラヴェリテ
コントレイルと同じノースヒルズ生産馬。この馬に求められる役割はコントレイルへの援護射撃＝然るべきペースメイクをすることだろう。

・8枠18番　ビターエンダー
得意の左回りでもフタ桁着順に敗れた前走。厳しい。

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