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田原基成

2020/10/17 19:49

【秋華賞】本命は不動。2列目には週中から評価を上げた10人気以下をセレクト。/東京8R/東京11R

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【京都11R 秋華賞】

牝馬クラシック路線の最終戦・秋華賞。

阪神芝外回りコースが誕生以後、この路線は「適性の偏り」が顕著になっている。阪神JFから桜花賞までは阪神芝外回り1600m、オークスは東京芝2400m。ローズSも例年は阪神芝外回りで行われるレースだ。

京都芝内回り芝2000mで行われる秋華賞。直線は短く、1コーナーまでの距離も短い。過去にはウオッカ、ブエナビスタが前を捕らえきれず、ジェンティルドンナも薄氷を踏むが如きハナ差の勝利……外回りコースで破壊力を発揮した末脚が見事に封じ込められてしまっている。

時代の扉を開いた名牝が苦労した舞台。こうした歴史と伝統を無視することなどできない。疑うべき人気馬がいれば迷いなく疑う。たとえば私が今回、リアアメリアを疑うように。

しかし、デアリングタクトは別だ。

衝撃の末脚を披露した桜花賞。正直なところ当時は半信半疑の印象を抱いていたが、圧倒的なレースぶりに評価は一変することとなる。阪神JF勝ち馬レシステンシアを大外一気で置き去りにした破壊力はまさしく【ケタ違い】。

2着 レシステンシア(武豊)
「やりたいレースはできましたが、最後は脚が上がってしまいました」

3着 スマイルカナ(柴田大知)
「自分のレースはできました。力を出してよく頑張ってくれました」

上記は桜花賞でのレース後コメント。デアリングタクトに敗れた馬の騎手がどこかサバサバしているように感じないだろうか? やるだけやったんだから、仕方ないよ……。コメントの行間から白旗宣言のようなものが感じ取れる。

そして、オークス。

2着 ウインマリリン(手塚調教師)
「勝った馬は強かったですね」

3着 ウインマイティー(和田竜二)
「良いスタートを切って、思ったとおりの競馬ができました」

当時の松山弘平の騎乗は、正直なところ100点満点とは言い難い。それでもパーフェクトな競馬をした2.3着馬を瞬く間に抜き去ったその脚……こちらもまた衝撃的だった。コース形態云々でひっくり返るような差ではないだろう。

話はさかのぼり、2005年。

「オークスは強い競馬でしたけれど、着差もわずかであまり上手に乗れなかったので、アメリカンオークスはぶっちぎってやろうと思っていました」

声の主は福永祐一。私には当時の彼と今回の松山弘平がオーバーラップして仕方ないのだ。先ほどは少しオブラートに包んだ言い方をしたが、撤回する。デアリングタクトのオークスの乗り方は本来なら負けて然るべきもの。いわゆる「下手乗り」だ。

加速ラップで突き抜けた新馬戦。
歴代最速の勝ちタイムを記録したエルフィンS。
GI馬レシステンシアを置き去りにした桜花賞。
スムーズさを欠きつつ制したオークス。

ノーザンファーム全盛の時代にあって、彗星のごとく登場した非社台グループの怪物。馬名になぞらえた【大胆な戦法】なんかいらない。松山弘平が松山弘平らしく、デアリングタクトがデアリングタクトらしく競馬をすれば結果はおのずとついてくる。

正攻法でぶっちぎれ。

デアリングタクトが私の本命だ。

問題はここから。リアアメリアを疑う今回、どの馬を相手本線に据えるべきか?

リアアメリアについて触れると、デビューから一度も小回りコースを経験していない。コーナー4つの中京芝2000m・前走ローズSは直線距離400m超。京都芝外回り以上に直線が長く、1000m通過60秒9のスローペースも含めて「小回り適性証明書」を発行するには無理がある。

それを踏まえ、相手本線に抜擢するのはミヤマザクラ。

春のGIクラシック戦線は5.7着。この一族に共通して言えることだが、上級クラスの広いコースでは苦戦する傾向にある。翻って、今回の舞台は器用さを活かせる京都芝内回り2000m。自身の芝2000m成績【1-1-0-0】、福永祐一の土曜競馬終了時点の2020年京都芝2000m成績【3-3-1-1】と追い風となる材料も多く、穴妙味を感じる1頭だ。

ウインマイティーも軽視禁物。

新馬戦、エルフィンS、そして紫苑S。馬券圏外に敗れた3戦はいずれも間隔をあけたローテーションだった。新馬戦後の次走を含めた叩き2戦目の成績は【1-1-0-0】。間隔を詰めたほうが良いタイプで、全3勝を直線の短い内回りコースで挙げる馬。そう簡単には見限れない。

週中のコラムから評価を上げるのはパラスアテナ。

小回り芝2000mは未勝利戦で上がり3F最速かつ5馬身差の圧勝。当時は雨降り馬場の稍重……日曜京都で想定される馬場コンディションとの近似性は強い。軽くは扱えない1頭だ。

【京都11R 秋華賞予想の印】
◎13 デアリングタクト
〇1 ミヤマザクラ
▲5 ウインマイティー
☆16 パラスアテナ
△17 ウインマリリン
△3 マルターズディオサ
△8 ソフトフルート
△2 リアアメリア
△18 アブレイズ

【馬単/ながし】13-1,5,16(3点)
【3連複/フォーメ】13-1,5,16-1,5,16,17,3,8,2,18(18点)
【3連単/フォーメ】13-1,5,16-1,5,16,17,3,8,2,18(21点)


次に、自信の一鞍。

【東京8R 3歳上2勝クラス】

戸崎圭太×野中厩舎×亀田和弘氏。このトリオ結成時の成績は【4-0-3-2】複勝率77.8%と驚異的な好走率を誇る。……といってもその数字はクインズサターン1頭で叩き出したものだが、重要なのはここから。

野中師は栗東を拠点とする調教師。それにもかかわらず東日本圏への遠征を幾度となく敢行したうえで、戸崎圭太に手綱を任せているのだ。狙いすました東京遠征に勝負騎手を起用、2戦2勝の渋ったダート替わり。クインズヴィヴィ、ここは好勝負必至だ。

【東京8R 3歳上2勝クラス予想の印】
◎11 クインズヴィヴィ
〇12 トリッチトラッチ
▲5 アイアムピッカピカ
☆14 イベリスリーフ
△1 トゥインクルリーフ
△2 ププッピドゥ
△13 ピシュマニエ
△15 ロブラリア

【単勝】11(1点)
【馬単/ながし】11-12,5,14(3点)
【3連複/フォーメ】11-12,5,14-12,5,14,1,2,13,15(15点)
【3連単/フォーメ】11-12,5,14-12,5,14,1,2,13,15(18点)


最後に太鼓判レース。

【東京11R オクトーバーS】

ロシュフォールは東京芝2000mで【2-0-0-0】と負け知らず。上がり3F33秒台の馬場が合うタイプだけに日曜東京芝の回復具合は気がかりも、ここは夏競馬をひと叩きして臨む得意条件。フレンチデピュティ、サドラーズウェルズが入る母系の血を見るより道悪適性はあるはず。一変にかける。

【東京11R オクトーバーS予想の印】
◎8 ロシュフォール
〇10 トリコロールブルー
▲1 テリトーリアル
☆3 フランツ
△14 パンサラッサ
△16 トーセンカンビーナ
△11 マイネルサーパス
△13 インビジブルレイズ

【3連複/フォーメ】8-10,1,3-10,1,3,14,16,11,13(15点)


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アカウント⇒田原基成@競馬ストーリーテラー

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