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田原基成

2020/10/16 19:56

【府中牝馬S】エリザベス女王杯は眼中にない。◎馬の勝負駆けは今回。/京都11R/新潟11R

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【東京11R 府中牝馬S】

「高ければ高い壁の方が 登った時 気持ちいいもんな」

人気絶頂期に突然の活動休止宣言。充電期間を経ていよいよ本格的な活動再開にあたり、発売されたMr.Children「終わりなき旅」内にある歌詞の一部だ。

当時の私は中学生。偶然にもこの時期、私はゲーム「ダービースタリオン」に出会った。その後興味の対象は現実のサラブレッドに移り、高校の昼休みに雑誌「サラブレ」を読む異常な高校生活へと突入。でも、それが楽しかった。

メイショウドトウ。
ステイゴールド。
トゥザヴィクトリー。

あのとき知った、何度も立ちはだかる「高い壁」を乗り越えたGI馬たち。見るものを感動の渦へと巻き込んだ名馬揃いだ。記録以上に人々の記憶に刻まれたその走り……20年近く前の出来事だが、ファンも鮮明に覚えていることだろう。

その一方で、これらの馬は人々の脳裏にどれほど焼き付いているだろうか?

ダイタクリーヴァ。
サクラプレジデント。

直近の馬ではダノンキングリーもその仲間。いわゆる「高い壁」を乗り越えられなかった、乗り越えられずにいる馬たちだ。急坂の壁、左回りの壁、根幹距離の壁……「壁の名」がハッキリしているからこそ、馬券的な狙いどころは明確。個人的にはものすごく思い入れのあるグループだ。

「55キロの壁」

今年の府中牝馬S、ダノンファンタジーに付けられた「壁の名」はわかりやすい。

斤量55キロ以上時の成績【0-0-0-5】。3歳牝馬クラシック戦線ではその壁に阻まれ続け、古馬となった今もなおその壁は継続中。

コース形態?
馬場コンディション?

斤量以外にも敗戦の理由付けはさまざま。それを承知のうえ、私はもっとシンプルに考えて良いと思っている。何しろ斤量54キロ時に先着を許した馬はグランアレグリアただ1頭。グランプリホース・クロノジェネシスをも完封した事実……それがすべてを物語る。

府中牝馬はエリザベス女王杯の前哨戦。本番を見据えた戦いに徹するのでは……私にその選択肢は浮かばなかった。斤量56キロ、京都芝2200m外回り、間隔の詰まったローテーション。何ひとつとして強調材料がないのだ。加えてラッキーライラックをはじめライバルは強力。掲示板内すら入れない可能性は高い。

ならば、答えは決まっているだろう。

「府中牝馬Sの1着賞金5500万円を獲りにいく」

芝コースで実施された1週前追い切りは6F76秒3、ラスト1F11秒3の猛時計。栗東CWで最後までしっかりと負荷をかけた最終追いを含め、とても前哨戦仕様とは思えないもの。陣営も馬の特性を理解しているとなれば、導き出される印はおのずと決まる。

斤量54キロ成績【5-1-0-0】。
芝1800m成績【1-0-0-0】。
超スローの番手追走が濃厚な展開面。

迷いはない。

ダノンファンタジーが私の本命だ。

相手本線に抜擢するのはフェアリーポルカ。

斤量55キロ以上での成績【0-0-0-3】に対し、54キロ以下では【4-1-1-2】掲示板外なし。前走は56キロの斤量、プラス18キロの馬体重増が堪えたのだろう。東京芝での2戦を紐解くと、フローラSが東京芝2000mの大外枠、オークスが関東圏への連続輸送……情状酌量の余地はある。年内に芝1800mの適鞍はなく、同距離4戦3勝のこの馬にとって絶好の舞台。侮れない。

【東京11R 府中牝馬S予想の印】
◎2 ダノンファンタジー
〇3 フェアリーポルカ
▲5 ラヴズオンリーユー
☆7 トロワゼトワル
△4 サラキア
△8 サムシングジャスト
△1 シゲルピンクダイヤ
△6 シャドウディーヴァ

【単勝】2(1点)
【馬単/ながし】2-3,5,7(3点)
【3連複/フォーメ】2-3,5,7-3,5,7,4,8,1,6(15点)
【3連単/フォーメ】2-3,5,7-3,5,7,4,8,1,6(18点)


次に、自信の一鞍。

【京都11R 太秦S】

クリンチャーはレースを重ねるたびに行き脚が付くようになってきた。道中ポジションを上げつつ、2戦続けて上がり3F最速と終いの脚も優秀……まだ伸びしろを感じる。

なお、乗り替わりで臨む福永祐一は来週、同じノースヒルズ系列のコントレイルで大仕事が待っている。その前祝い、とまで考えているかは妄想がすぎるかもしれないが陣営の勝負気配は伝わってくる。日本で3本の指に入るスタートの上手い騎手、ここはキッチリ前を捉えてくれることだろう。

【京都11R 太秦S予想の印】
◎4 クリンチャー
〇3 ベストタッチダウン
▲6 ナムラカメタロー
△7 アッシェンプッテル
△8 デアフルーグ
△5 ナイママ
△2 ロードアクシス
△13 ダノンテイオー

【3連複/フォーメ】4-3,6-3,6,7,8,5,2,13(11点)


最後に太鼓判レース。

【新潟11R 飛翼特別】

驀進特別の再戦ムードだが、興味深いのは枠順。馬番フタ桁番が1-6着を占めたレースで外枠を引き当てた上位馬は今回、軒並み内めの枠を引いた。その一方で、当時は内枠だった馬が今回は外枠……直線競馬のセオリーになぞらえれば十分逆転は可能だろう。

ファストアズエバーが直線競馬で連対をはたした3戦はすべて外枠。前走は枠順決定段階で負けていたようなレースだった。条件好転のここは鞍上に直線競馬の職人・西田雄一郎を起用。穴妙味が漂う。

【新潟11R 飛翼特別予想の印】
◎18 ファストアズエバー
〇2 ジュニパーベリー
▲16 アゴベイ
☆3 ズアー
△15 クラシコ
△6 ポートナイトサイト
△17 ヤマニンベリンダ
△9 コンピレーション
△7 アーヒラ

【3連複/フォーメ】18-2,16,3-2,16,3,15,6,17,9,7(18点)


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アカウント⇒田原基成@競馬ストーリーテラー

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