UMAJIN.net

競馬サロン

田原基成

2020/10/15 18:00

デアリングタクトほか、2020秋華賞出走予定馬18頭分析

1094
・アブレイズ
キズナ産駒の左回り重賞成績は【0-1-1-23】。この馬もまた、産駒の特性をきれいに受け継いだ馬なのだろう。右回りを使われた2戦を紐解くと、新馬戦が今回と同じ京都芝2000mを加速ラップで勝利。次走フラワーCは中山芝1800mを大外枠から先行押し切ったものだった。爆穴候補として気に留めておきたい。

・ウインマイティー
新馬戦、エルフィンS、そして紫苑S。馬券圏外に敗れた3戦はいずれも間隔をあけたローテーションだった。新馬戦後の次走を含めた叩き2戦目の成績は【1-1-0-0】。間隔を詰めたほうが良いタイプで、こちらも見限れない。

・ウインマリリン
オークスから直行ローテで臨む馬。春競馬の実績を踏まえると軽くは扱えない……と言いたいところだが、フローラS勝ちが引っかかる。これまでフローラS(サンスポ賞4歳牝馬特別)を制した馬は秋華賞で【0-0-1-13】。真逆の適性にあるレースを勝ち切ってしまったことが、かえってこの舞台への適性に疑問符を付けてしまう印象だ。

・オーマイダーリン
秋華賞において、前走ローズS3着以下から臨んだディープインパクト産駒の成績は【0-0-0-13】。マルセリーナやファンディーナといった人気上位馬もこの数字に飲み込まれてしまった。経済コースからスルスルと進出した前走は鞍上のファインプレー。当時の再現を望むのは難しいだろう。

・クラヴァシュドール
左回りの高速馬場・中京で行われたローズS。似た条件のサウジアラビアRCでサリオスに迫った同馬にとって絶好の条件だったが、近走1勝クラスを戦ってきた馬に先着された内容はいただけない。小回り適性を強調できるレースぶり・血統でもなく、ここも苦戦が予想される。

・サンクテュエール
この馬の「騎乗権」はC.ルメールが握っていたと思われるが、出走馬確定前時点で選択していたのは同じキャロットファームのレイパパレ。それがすべてのような気がしてならない。少頭数での好走歴しかない点もマイナスだ。

・ソフトフルート
良馬場での成績【3-0-1-1】に対し、稍重-重では【0-0-1-3】。適性の所在は明らかだ。前走勝ちタイムはローズSと大差ないもの。馬場次第で評価を変えたい1頭と言える。

・ダンツエリーゼ
現状、ダートがベスト条件。右回りのダート替わりで見直したい。

・デアリングタクト
加速ラップで突き抜けたデビュー戦、エルフィンS。11秒7-12秒6-13秒8の減速ラップにも難なく対応した桜花賞、そしてスムーズさを欠きつつ突き抜けたオークス……純粋に競走馬としてのポテンシャルが抜けている。過去10年の秋華賞において、オークスを上がり3F最速で制した馬の成績は【5-0-0-0】。京都芝内回りコースは新馬戦で経験済み。死角らしい死角は見当たらない。

・パラスアテナ
ルーラーシップ産駒の京都芝2000m重賞成績は【0-0-0-5】。同じ距離の中山芝2000m重賞成績【1-3-2-13】と比較するとその差は歴然だ。自身初の関西圏も含め、条件好転とは言い難い。

・フィオリキアリ
重賞では【0-0-0-3】と厚い壁にぶち当たっている印象。厳しい。

・ホウオウピースフル
得意の休み明け・芝2000mでフタ桁着順に敗れてしまった前走。条件不適のここで一変を望むのは酷だろう。

・マジックキャッスル
過去10年の秋華賞において、紫苑Sで4番人気以下だった馬の成績は【0-0-0-28】。テンにいけない脚質も含め、厳しい印象は否めない。

・マルターズディオサ
開幕週の中山芝で1000m通過61秒8、道中は2番手追走……紫苑Sは展開が味方したレースと言えるだろう。直線で若干窮屈なシーンも見られた3着馬、大外枠の距離ロスがあった2着馬を突き放せなかった点はハッキリ言って物足りない。小回り適性を評価しつつ、3着のゾーンに据えるのがベターな印象だ。

・ミスニューヨーク
オープンクラスのメンバー相手では力差を感じてしまう現状。厳しい。

・ミヤマザクラ
春のGIクラシック戦線は5.7着。この一族に共通して言えることだが、上級クラスの広いコースでは苦戦する傾向にある。翻って、今回の舞台は器用さを活かせる京都芝内回り2000m。自身の芝2000m成績【1-1-0-0】、福永祐一の2020年京都芝2000m成績【1-3-1-1】と追い風となる材料も多く、穴妙味を感じる1頭だ。

・ムジカ
昨秋に2度使われた京都芝内回り。本格化前の事情を差し引いても勝ち馬から0秒7以上離された着差・上がり3F上位に届かない末脚に終わった点は気がかりだ。ローズS時の馬場コンディションを振り返ると、前日のケフェウスSで差し決着となったように差し脚優勢のトラックバイアス。ここで評価を上げるには至らない。

・リアアメリア
ひ弱さが目立った春競馬から一転、前走ローズSはデビュー時との比較で馬体重26キロ増。2番手から横綱相撲で勝利した姿は春とは見違えるようだった。休み明け好走→間隔を詰めた2戦目で着順を落とすケースが少なくないノーザンファームのクラブ馬だが、馬のポテンシャルに目を向ければストップ・ザ・デアリングタクトの資格は十分に満たしている。

【Twitter開設!サロンに掲載できなかった予想もつぶやきます】

アカウント⇒田原基成@競馬ストーリーテラー

この記事が参考になった方は
主宰者に「エール」を送ろう!(最大10回)

エール0

この主宰者をお気に入りに登録しよう!
マイページから確認できます

お気に入り登録
競馬サロン TOP

人気主宰者の「重賞」「自信の一鞍」など複数の予想を30日間定額で!

先着1,000名様限定!
30日間無料キャンペーン実施中

月額コースはコチラ

ただいま30日間
無料お試しキャンペーン実施中!

全コラムが見放題
月額コースはコチラ

月額コース購入に進む

この記事のみをご覧になりたい方はコチラ

単品購入(500pt)に進む

本記事は単品購入限定となります

PAGE TOP