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NHKマイルCこそ波乱となったものの、今年上半期のGI、特に天皇賞（春）までのGIは平穏な決着が多かった印象です。
ところが、先週のGIIIしらさぎSはコレペティトールが3着に激走。同馬を本命にした私も驚きの好走でしたが、その前の週、宝?記念の直前におこなわれた東京メインのパラダイスSも9歳の大穴カリボールが快勝しました。
これら2頭はともに14頭立ての14番人気で、ジャスタウェイ産駒の関西馬。さらに、7枠12番、最終的な単勝オッズは200倍台、前者の鞍上、井上敏樹騎手と後者の菊沢一樹騎手はデビュー10年前後の中堅騎手など共通点が複数ありました。

その中でも、私の勝手なイメージかもしれませんが、菊沢騎手はかなりの頻度で単勝万馬券を出している印象があります。2021年3月には「僕は寝言が多い。今日の寝言 『俺だけ1人、300倍台か…穴開けてやるか』　全く覚えていません」と、自身のツイッター（現X）でつぶやいたところ、3ヶ月後の八王子特別で、出走馬中唯一、単勝300倍台のリキサンダイオーに騎乗して勝利。寝言が現実になったということもありました。

そこで、平成以降、単勝万馬券を最も多く出した騎手を調べると、1位は古川吉洋騎手の18回で、2位は大野拓弥騎手と昨年引退した勝浦正樹元騎手の15回（6月27日時点）。菊沢騎手は7回で22位タイでしたが、1位から21位は、すべて菊沢騎手の先輩ジョッキー。まだまだランクを上げ、この先も穴党を喜ばせてくれるはずです。

それでは予想に。

今回は、ラジオNIKKEI賞の過去5年を深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し出し、そこから本命馬を見つけます。

（1）前走の馬場状態と性別
（2）前走馬体重
（3）前走レース
（4）前走距離
（5）前走人気
（6）前走の枠順
（7）市場取引馬
（8）前走の斤量
（9）東西別

近年の好走傾向から買い条件となったのは、上記9項目。その中で（1）は前走の馬場状態と性別について。
前走、芝・良馬場のレースに出走した牡・せん馬の回収率が単複とも100％を超えている当レース。そのうち、毛色が鹿毛か黒鹿毛。かつ前走から斤量が1から2.5キロ軽くなる馬は［4-2-3-9/18］。勝率22.2％、複勝率50.0％。単勝回収率191％、複勝回収率149％。該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝センツブラッド、ビーオンザカバー、エーオーキング、バズアップビート

次は（2）。前走馬体重。
前走、馬体重480kg以下だった馬がまずまずの成績を残しているラジオNIKKEI賞。とりわけ、そのレースの4コーナーで2番手以内に位置していた馬は［3-3-3-9/18］。勝率16.7％、複勝率50.0％。単勝回収率214％、複勝回収率181％。こちらも、該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝エキサイトバイオ、スナークピカソ、ビーオンザカバー、エーオーキング、トレサフィールなど6頭

（3）は前走レースです。
過去5年の3着内馬15頭中12頭は、前走、皐月賞か白百合SかプリンシパルSか3歳限定の1勝クラスに出走していた馬たち。中でも、そのレースの出走頭数が11頭以上。かつ、ロイヤルチャージャー系かニアークティック系かトウルビヨン系種牡馬を母の父に持つ馬は［2-4-2-8/16］。勝率12.5％、複勝率50.0％。単勝回収率175％、複勝回収率181％。やはり、該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝スナークピカソ、センツブラッド、インパクトシー、エーオーキング、ショウナンマクベスなど6頭

（4）は前走距離について。
（3）とやや内容は重なりますが、前走2000ｍ組が健闘している当レース。そのうち、今回1から5枠を引いた馬は［2-3-3-7/15］。勝率13.3％、複勝率53.3％。単勝回収率100％、複勝回収率187％。文句なしの成績でした。
◇該当馬＝エキサイトバイオ、フクノブルーレイク、ビーオンザカバー、インパクトシー

（5）は前走人気。
ラジオNIKKEI賞は、前走人気上位だった馬が優勢。具体的には、前走5番人気以内でキャリア5戦と6戦以外。なおかつ前走、中山と京都以外のレースに出走した馬は［3-3-3-5/14］。勝率21.4％、複勝率64.3％。単勝回収率251％、複勝回収率228％と、複勝率は6割を優に超えていました。
◇該当馬＝インパクトシー、モティスフォント、トレサフィール

（6）は前走の枠順です。
近年のラジオNIKKEI賞は、どういうわけか前走枠が2か3だった馬が［2-1-4-7/14］。勝率14.3％、複勝率50.0％。単勝回収率224％、複勝回収率159％。該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝エキサイトバイオ、スナークピカソ、ビーオンザカバー、トレサフィール、ショウナンマクベス

続いては（7）。市場取引馬について。
国内市場で取引された馬が好調の当レース。そのうち、前走からの間隔が中10週以内。かつ、そのレースの上がりが2位以内か6位以下だった馬は［1-2-4-7/14］。勝率7.1％、複勝率50.0％。単勝回収率144％、複勝回収率200％。やや勝ち切れていないものの、やはり該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝スナークピカソ、ショウナンマクベス

（8）は前走の斤量。
前走の斤量が53キロ以下か55.5キロ以上、かつ2着以内に好走した馬が結果を残しているラジオNIKKEI賞。ところが、そのうちノーザンファーム生産馬は不振で、これを除くと［3-1-3-6/13］。勝率23.1％、複勝率53.8％。単勝回収率305％、複勝回収率162％。複勝率は（4）とほぼ同等でした。
◇該当馬＝センツブラッド、ビーオンザカバー、エーオーキング、トレサフィール

そして最後は（9）。東西別です。
関西馬の回収率が単複とも100％を超えている当レース。そのうち、今回52、53、55キロの斤量を背負う関西馬は［3-1-2-4/10］。勝率30.0％、複勝率60.0％。単勝回収率357％、複勝回収率240％。またまた、該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝エキサイトバイオ、スナークピカソ、バズアップビート

これら9つの条件を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。

◎3スナークピカソ
○6ビーオンザカバー
▲1エキサイトバイオ
☆8エーオーキング
△11トレサフィール
△14ショウナンマクベス
△5センツブラッド
△7インパクトシー

【単勝】3,6（2点）
【馬単/マルチ】3⇔6,1,8,11,14,5,7（14点）
【ワイド】3＝6,1,8,11,14,5,7（7点）
【3連複/軸2頭】3,6＝1,8,11,14,5,7（6点）

本命候補は、5項目に合致したスナークピカソとビーオンザカバーの2頭。その中で、スナークピカソを本命としました。

近2走ともに6着のスナークピカソ。敗れたとはいえ、見直せる内容だったのは前走の白百合Sで、開催最終日だったこの日の京都の、特に後半3レースは完全な外差し馬場でした。
そんな中、不利な内枠から1000ｍ通過57秒9のハイペースで逃げたスナークピカソは、外差し有利をいっそうアシストする存在に。それでも、勝ち馬から0秒5差と大きくは負けておらず、開幕週で直線が短い福島に変わる今回、激しい先行争いにならなければ十分チャンスはあるとみました。

馬券は、スナークピカソの単勝と同馬からの馬単マルチ、ワイドを購入。さらに、対抗ビーオンザカバーの単勝と、これら2頭を軸にした3連複ながしを買います。

それでは日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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