フルゲートのハンデ戦で行われる今年の福島記念。

昨年は上位3頭が〇→▲→◎の決着と相性の良いレースだけに、再度の攻略を目指したいところだ。

本命は昨年の2着馬・ダンディズム。

この馬で注目したいのは2走前。当舞台の七夕賞4着のレースだが、1000m通過57秒3の超ハイペースを4角4番手から早め先頭……結果論だが、もう少し仕掛けを遅らせていれば馬券内は確実だったはずだ。スローの前残り決着だった前走ケフェウスSは中団待機で参考外。昨年2着と好相性の舞台替わりで見直し可能だ。

余談だが、JRAに登録されているマンハッタンカフェ産駒はこの馬だけ。引退レースの有馬記念2着のクイーンズリング、9歳で重賞馬券内のエーシンモアオバーにガルボなど息の長い活躍が目立つ産駒の特徴を体現したような馬だ。セン馬ゆえ後世に血を残すことは叶わないが、記憶を紡ぐ古豪の走りを私は見たい。

相手本線にはドクタードリトルを。

大逃げを敢行した馬がいて難しい展開だった前走京都大賞典。枠なりに外々を回る形となったが、勝ち馬と0秒3差なら及第点を与えられる内容だ。芝2000mは【2-1-0-1】掲示板外なしと抜群の安定感。小回りコースへの対応がどうかも、ノーマークにはできない。

シリウスコルトも要警戒。

初の古馬相手となった前走小倉記念。結果は9着も、当時はレコードが出る高速馬場に加えて夏競馬連戦の見えない疲労もあったのだろう。福島芝は【1-1-0-0】、唯一敗戦を喫した馬はスワンSで古馬相手に2着のオフトレイルだ。絶好の舞台替わりで迎えるここは軽視できない。

さらにはエンパイアウエスト。

函館記念15着から臨む今回。さすがに重賞では力不足か……と思ってしまうところだが、当時はスタート後に両サイドから挟まれる形で位置取りを下げ、3-4コーナーでは外々を回るロスが目立つ競馬ゆえ参考外と捉えられる。4角4番手以内で運べた際の成績【4-0-2-2】が示すように、道中は好位で運ぶことが好走の必須条件。その戦法が叶った際の一変は警戒すべきだ。

【福島11R　福島記念予想の印】
◎11 ダンディズム
〇３ ドクタードリトル
▲16 シリウスコルト
☆２ エンパイアウエスト
△１ フェアエールング
△９ ギャラクシーナイト
△10 ウインシュクラン
△４ フライライクバード

【馬連】11＝3,16,2（3点）
【3連複/軸1頭】11＝3,16,2,1,9,10,4(21点)