競馬サロン
血統サイエンティスト ドクトル井上
≪今週の動画その1・毎日王冠≫
▼敢えて小回り向きの馬を狙う理由とは!?
皆さま、お元気ですか。血統サイエンティストのドクトル井上です。
この記事では日曜日の東京メイン・毎日王冠の最終結論をば。
■考察
とにかく「父ディープ×母父ストームキャット」の配合パターンが強く、通算成績は【3-2-0-0】で勝率60%、連対率100%。同配合の種牡馬キズナも昨年の2着馬ソングラインを送り出した。父&母父の組み合わせにしろ、種牡馬にしろ「ディープ×嵐猫」を中心に考えたいレースと言える。
▼シックスペンス
母フィンレイズラッキーチャームはアメリカでダート7FのGI勝ちの実績あり。その母はクリプトクリアランス4×3やダンジグ4×4などを抱え、いかにもダートの短距離血統という印象だ。
そこにキズナを配されたシックスペンスの配合から受けるイメージは「小回り向きの小脚型マイラー」というもの。中山で3連勝の実績はなるほどという感。
普通であれば東京では買いたくないタイプなのだが、今年の毎日王冠であれば狙う余地あり。というのも今年の毎日王冠は確たる逃げ馬がおらずスローペースが想定されるから。
逃げるとすれば内からヤマニンサルバム、ホウオウビスケッツ、シルトホルンといったあたりだろうが、2000mベストのヤマニンの逃げはそれほど速くないし、番手策で連勝しているホウオウが今さらハナにこだわるとも思えないし、メイSのラップを見るかぎり、シルトホルンの逃げは前半1000m通過が59秒そこそこくらいに落ち着くのではなかろうかと。
スローペースで流れれば、馬群は一団になっての直線勝負になるわけだが、直線の長いコース向き、いわゆる大箱向きの馬は、トビが大きかったりで加速に時間を要することが少なくない。反対に小回り向きの馬はギアチェンジ性能に優れているので、トップスピードへの切り替えはこちらの方がスムーズ。
そのうえ緩いペースでスタミナ面でも余裕ありということで、スローの大箱では先に抜け出した小回り向きの馬が最後まで止まらずゴール板を駆け抜けるということが往々にして発生する。
今回もそのパターンになるのではなかろうか? という読み。スプリングSのラスト3F、12秒0→10秒9→10秒8のラップが示すように、シックスペンスのギアチェンジ性能は現役屈指。唯一の「ディープ×嵐猫」キズナ産駒であることも含め、ここは反転攻勢を期待したい局面だ。
▼ダノンエアズロック
母はオセアニアの名牝モシーンなので、半姉には東京新聞杯勝ちやヴィクトリアマイル2着のプリモシーンがいる血統背景。
そこにモーリスなので距離は1600mから1800mがベストだろう。前走の日本ダービーはやや距離が長かった感。道中で折り合いを欠くようなシーンもあった。
ソロっと乗る必要のない距離短縮はプラスだし、東京の芝1800mは2戦2勝の舞台。加えてモーリス産駒はこのコースと相性も良い。仕上がり八分でも素質に期待して。
▼マテンロウスカイ
こちらもダノンエアズロックと同じくモーリスの産駒。前走のドバイターフは「あのノリちゃんが海外遠征だと……!?」とブッたまげたのだが、レースは早々に失速しての大差15着。初めての海外遠征で馬も戸惑っていたのだろう。
そこからしっかり休養を入れて今回は休み明け初戦。疲れは癒えたはずで、力を出せる状況と見る。
セン馬になってひと皮剥けるのはいかにもディクシージャズ牝系という感じ。これにはレッドデイヴィスもニッコリだ。
≪今週の動画その2・凱旋門賞≫
▼悲願成就なるか!? 出走馬を徹底分析!
■毎日王冠の最終結論
◎11シックスペンス
○10マテンロウスカイ
▲7 ダノンエアズロック
△14エルトンバローズ
△12ヨーホーレイク
△2 ホウオウビスケッツ
△6 シルトホルン
△9 ローシャムパーク
【馬連】11=10,7,14,12,2,6,9(7点)
【3連複/フォーメ】11=10,7=10,7,14,12,2,6,9(11点)
◎シックスペンスの巻き返しに期待する。スローペースの加速力勝負なら大箱でも分があると見た。
○マテンロウスカイ、▲ダノンエアズロックはいずれもモーリス産駒。このコースとの相性の良さに期待して。スローペース想定なので、ある程度位置を取れるのもありがたい。
馬券は◎からの馬連と○▲を2列目に置いた3連複で。
<プロフィール>
“血統サイエンティスト”ドクトル井上
在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。
好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。
凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。
=重賞深掘りPROJECT関連動画=
【DATA診断・毎日王冠】お宝DATAハンター リーダー・ハットリ
【調教診断・毎日王冠】調教ライター・西村武輝
2024/10/05 18:30
毎日王冠2024 最終結論【血統】好相性のディープ×嵐猫 スローで輝くギアチェンジ性能!
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≪今週の動画その1・毎日王冠≫
▼敢えて小回り向きの馬を狙う理由とは!?
皆さま、お元気ですか。血統サイエンティストのドクトル井上です。
この記事では日曜日の東京メイン・毎日王冠の最終結論をば。
■考察
とにかく「父ディープ×母父ストームキャット」の配合パターンが強く、通算成績は【3-2-0-0】で勝率60%、連対率100%。同配合の種牡馬キズナも昨年の2着馬ソングラインを送り出した。父&母父の組み合わせにしろ、種牡馬にしろ「ディープ×嵐猫」を中心に考えたいレースと言える。
▼シックスペンス
母フィンレイズラッキーチャームはアメリカでダート7FのGI勝ちの実績あり。その母はクリプトクリアランス4×3やダンジグ4×4などを抱え、いかにもダートの短距離血統という印象だ。
そこにキズナを配されたシックスペンスの配合から受けるイメージは「小回り向きの小脚型マイラー」というもの。中山で3連勝の実績はなるほどという感。
普通であれば東京では買いたくないタイプなのだが、今年の毎日王冠であれば狙う余地あり。というのも今年の毎日王冠は確たる逃げ馬がおらずスローペースが想定されるから。
逃げるとすれば内からヤマニンサルバム、ホウオウビスケッツ、シルトホルンといったあたりだろうが、2000mベストのヤマニンの逃げはそれほど速くないし、番手策で連勝しているホウオウが今さらハナにこだわるとも思えないし、メイSのラップを見るかぎり、シルトホルンの逃げは前半1000m通過が59秒そこそこくらいに落ち着くのではなかろうかと。
スローペースで流れれば、馬群は一団になっての直線勝負になるわけだが、直線の長いコース向き、いわゆる大箱向きの馬は、トビが大きかったりで加速に時間を要することが少なくない。反対に小回り向きの馬はギアチェンジ性能に優れているので、トップスピードへの切り替えはこちらの方がスムーズ。
そのうえ緩いペースでスタミナ面でも余裕ありということで、スローの大箱では先に抜け出した小回り向きの馬が最後まで止まらずゴール板を駆け抜けるということが往々にして発生する。
今回もそのパターンになるのではなかろうか? という読み。スプリングSのラスト3F、12秒0→10秒9→10秒8のラップが示すように、シックスペンスのギアチェンジ性能は現役屈指。唯一の「ディープ×嵐猫」キズナ産駒であることも含め、ここは反転攻勢を期待したい局面だ。
▼ダノンエアズロック
母はオセアニアの名牝モシーンなので、半姉には東京新聞杯勝ちやヴィクトリアマイル2着のプリモシーンがいる血統背景。
そこにモーリスなので距離は1600mから1800mがベストだろう。前走の日本ダービーはやや距離が長かった感。道中で折り合いを欠くようなシーンもあった。
ソロっと乗る必要のない距離短縮はプラスだし、東京の芝1800mは2戦2勝の舞台。加えてモーリス産駒はこのコースと相性も良い。仕上がり八分でも素質に期待して。
▼マテンロウスカイ
こちらもダノンエアズロックと同じくモーリスの産駒。前走のドバイターフは「あのノリちゃんが海外遠征だと……!?」とブッたまげたのだが、レースは早々に失速しての大差15着。初めての海外遠征で馬も戸惑っていたのだろう。
そこからしっかり休養を入れて今回は休み明け初戦。疲れは癒えたはずで、力を出せる状況と見る。
セン馬になってひと皮剥けるのはいかにもディクシージャズ牝系という感じ。これにはレッドデイヴィスもニッコリだ。
≪今週の動画その2・凱旋門賞≫
▼悲願成就なるか!? 出走馬を徹底分析!
■毎日王冠の最終結論
◎11シックスペンス
○10マテンロウスカイ
▲7 ダノンエアズロック
△14エルトンバローズ
△12ヨーホーレイク
△2 ホウオウビスケッツ
△6 シルトホルン
△9 ローシャムパーク
【馬連】11=10,7,14,12,2,6,9(7点)
【3連複/フォーメ】11=10,7=10,7,14,12,2,6,9(11点)
◎シックスペンスの巻き返しに期待する。スローペースの加速力勝負なら大箱でも分があると見た。
○マテンロウスカイ、▲ダノンエアズロックはいずれもモーリス産駒。このコースとの相性の良さに期待して。スローペース想定なので、ある程度位置を取れるのもありがたい。
馬券は◎からの馬連と○▲を2列目に置いた3連複で。
<プロフィール>
“血統サイエンティスト”ドクトル井上
在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。
好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。
凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。
=重賞深掘りPROJECT関連動画=
【DATA診断・毎日王冠】お宝DATAハンター リーダー・ハットリ
【調教診断・毎日王冠】調教ライター・西村武輝
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