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競馬サロン

馬体アナリスト 伊藤

2024/09/28 18:00

スプリンターズステークス2024 最終結論【馬体】中山の坂をこなせるパワー、超高速馬場に対応できるスピードが必要【重賞深掘りPROJECT】

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《スプリンターズステークスの馬柱》


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競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。

早いもので秋のGIシリーズが遂に開幕。日曜のスプリンターズSを皮切りに1週挟んで13日以降は秋華賞、菊花賞、天皇賞・秋とGIの連戦が続きます。それと前後して南部杯マイルCS、佐賀と門別のJBC開催もありますので、競馬ファンは大忙しですね。

そして秋GIシリーズの開幕戦となるスプリンターズSは執筆段階の各馬のオッズがサトノレーヴを除いて割れに割れた混戦模様。

簡単ではないGIだけに、ここできっちり的中馬券を掴めるように頑張ります。

なお、予想コラムでは「レースの過去ラップ」「出走馬有力馬の馬体」を「図」で解説して参りましたが、今週分のコラムでは上記の図を割愛とします。何卒ご了承くださいませ。


それではスプリンターズステークスの予想を進めていきます。

まず過去ラップ分析ですが、2014年は新潟での代替開催のため2015年から2023年までの9年間分を集計対象に設定。各年度のラップ構成は次の通りです。

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2015 前半3F34秒1 後半3F34秒0⇒イーブン
2016 前半3F33秒4 後半3F34秒2⇒前傾
2017 前半3F33秒9 後半3F33秒7⇒イーブン
2018 前半3F33秒0 後半3F35秒3⇒超前傾
2019 前半3F32秒8 後半3F34秒3⇒超前傾
2020 前半3F32秒8 後半3F35秒5⇒超前傾
2021 前半3F33秒3 後半3F33秒8⇒前傾
2022 前半3F32秒7 後半3F35秒1⇒超前傾
2023 前半3F33秒3 後半3F34秒7⇒前傾
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※前半と後半の3Fを比べて0秒5差以内をイーブン、0秒5以上の差がついたケースを前傾または後傾、1秒5以上の差がついたケースを超前傾または超後傾と定義。

スプリンターズSが行われる中山芝1200m(外回り)はスタート後に「下る」コースレイアウト上、小倉芝1200m戦と並んでテンが速くなります。

ストレイトガールが勝った2015年のように緩むのは稀で、スプリントGIらしい締まった流れになると判断できます。

ハイペースを利して、2020年までは差し馬の台頭が目立ったものの、近3年はハイペースでも先行馬が勝利していることは覚えておきたいですね。

続いて勝ち馬の飛節を見ていくと、直飛がやや優勢ですが、ストレイトガール、ジャンダルムなどはある程度の角度がある曲飛寄りの飛節でした。

ラップと飛節のだいたいの連動性は確認できますが、直飛が○、曲飛がバツとまでは判断できないですね。

続いて勝ち馬の馬体的な特徴を見ていきます。なお、能力が単純に抜けていたグランアレグリアは例外的な存在として今回はオミット。

勝ち馬に共通する要素は次の通り。

・肩から胸前にかけて筋肉の発達が顕著であり、後駆よりも前駆が大きく見えること
・四肢は短めで、低重心なシルエットであること


牛のような外見をしていた2019年の勝ち馬タワーオブロンドンは極端な例かもしれませんが、スプリンターズステークスで走る馬体を今回のメンバーでも見つけていきたいですね。


続いて馬体以外に重視すべき要素ですが、近1年にマークしている各馬の1200m戦の時計とします。

週中の雨の影響で先週と比べて少し時計がかかっている中山芝ですが、今開催は基本的に超高速馬場のまま推移。展開次第ではロードカナロアが持つ1分6秒7のコースレコードに近い時計が出そうです。

馬場差なども考慮し、近1年のOP以上の舞台で水準以上の時計を記録した上で勝利経験がある有力馬は

・ピューロマジック
・サトノレーヴ
・トウシンマカオ
・ルガル
・ママコチャ

以上の5頭です。

なお、サトノレーヴが勝った函館SSとキーンランドCの時計は並。今年4月の春雷Sの時計が好評価可能です。

ほかにも好走決着で強さを見せている馬はチラホラ見かけますが、上々の時計で勝ち切っている先の5頭は無視できない存在です。


ここからは今年の有力馬の馬体を見ていきましょう。

先に述べた「前駆の顕著な発達」と「四肢が短い(短めな)低重心なフォルム」に該当するのが、

・ナムラクレア
・ママコチャ
・サトノレーヴ
・ウイングレイテスト
の4頭です。

タワーオブロンドンのような馬体に最も近いのはウイングレイテストですが、大外8枠16番の枠が考えもの。

ナムラクレア、ママコチャ、サトノレーヴが馬体上の本命候補となりますが、その3頭の中ではGI勝利経験があり、1度叩かれたことで馬体がパンと張ったママコチャを最上位に考えたいですね。

昨年の阪神Cと今年の高松宮記念は弾け切れずに終わりましたが、高松宮記念は寒い時期で良化仕切っていない中だったことが影響したと見ています。

春先よりは夏から秋にかけてデキが上向くようで、セントウルSではほぼ本来の姿を取り戻せていたと見ています。馬体がパンとしたことは先に述べましたが、全身の艶も良化しており、再度のGI取りに向けてベストに近い状態でしょう。

また、本馬は前走出走時に前に馬を置いて最後交わす稽古を行ったことで、レースで再び溜めて切れるようになりました。阪神Cと高松宮記念は溜めが利かず、馬体の伸縮性にも欠ける走りだったと見ています。

本来の馬体と走りが戻った今なら連覇があっていいでしょう。執筆時点で単勝オッズ8.3倍の4番人気と配当がついてくれるのもいいですね。

他にも中山芝の傾向、各馬の並びと展開、各馬の調教過程、各馬の基礎能力なども考慮した最終結論は次の通りです。

《スプリンターズステークスの最終結論》
◎6ママコチャ
○7マッドクール
▲5ナムラクレア
☆12サトノレーヴ
△2トウシンマカオ
△3ウインマーベル
△10ピューロマジック
△14ビクターザウィナー
△16ウイングレイテスト

本命はママコチャ。3枠6番の枠は先行する同馬にとって理想的です。

対抗評価は「前駆の顕著な発達」には該当しないものの、国内GIでの安定感を評価しマッドクール。ママコチャと一緒に好位から運びそうです。

単穴評価はナムラクレア。馬体は文句無しで、この馬に足りないのは運だけ。

☆評価はサトノレーヴ。春雷S以降の競馬ぶりから芝短距離路線の主役は本馬かもしれません。ただし、堀厩舎としては異例のハード調教でしたので、ハードに追わなければいけない“何か”があったのかもしれません。

△評価で最も怖いのは内枠を引けたウインマーベル。内々を捌ければ一昨年の再現があっても驚けません。

馬券はママコチャを軸に馬連と3連複で手広く流します。ママコチャの単勝も買います。

《スプリンターズステークスの買い目》
◎6ママコチャ
○7マッドクール
▲5ナムラクレア
☆12サトノレーヴ
△2トウシンマカオ
△3ウインマーベル
△10ピューロマジック
△14ビクターザウィナー
△16ウイングレイテスト

【単勝】6(1点)
【馬連】6=7,5,12,2,3,10,14,16(8点)
【3連複/フォーメ】6=7,5,12=7,5,12,2,3,10,14,16(18点)

《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。

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