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競馬サロン

馬体アナリスト 伊藤

2024/09/27 19:06

シリウスステークス2024 最終結論【馬体】2度の坂を越えるパワーとスタミナが必要【重賞深掘りPROJECT】

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《シリウスステークスの馬柱》


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競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。

先週も告知させていただきましたが、諸般の事情によりしばらくの間は動画公開を休止とさせていただきます。

また、予想コラムでは「レースの過去ラップ」「出走馬有力馬の馬体」を「図」で解説して参りましたが、今週分のコラムでも上記の図を割愛とします。何卒ご了承くださいませ。

さて、今週は月曜に2025年のJRA競馬番組の発表が行われ、水曜は船橋競馬場で日本テレビ盃、木曜は同様に船橋競馬場でマリーンCが行われ、個人的には慌ただしい1週間でした。

JRA競馬番組の大きな変化は話題となりましたが、慣れ親しんだ重賞名の変更は寂しく思いますね。

来年からチャーチルダウンズCとして施行されるアーリントンCは、阪神競馬場と当時のアーリントン国際競馬場の提携が命名の由来。アーリントンパーク競馬場は既に閉鎖され、昨年6月に取り壊し工事がスタートしたとの報がありますね。

また、今年までは施行競馬場に変更があってもJRAが「レース名」そのものを優先する傾向にありましたが、基本的に競馬場に即したレース名で重賞が行われることが今後多くなりそうです。

中京で行われる小倉記念、小倉で行われる中京記念などは競馬初心者にとっては紛らわしかったかもしれません。


それではシリウスステークスの予想を進めていきます。

今年のシリウスステークスですが、ローズSや神戸新聞杯と同じで2020年、2021年、2022年に続く中京での開催。

必然的に過去ラップの集計対象はその3年分としますが、3年分だけではサンプル不足ですね。近3年は「前傾ラップ」を呈していますが、今年はメンバー次第かもしれません。

そのため、ラップと飛節の連動性は気にしないこととします。

さらに2020年から2022年の勝ち馬の馬体を見ていきましょう。対象となるのはカフェファラオ、サンライズホープ、ジュンライトボルトの3頭です。

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カフェファラオ・・・肉厚かつ骨太で逞しい馬体。胸前、トモともがっちり盛り上がり、パワーがある馬の特徴である大きい腹袋も確認できる。

サンライズホープ・・・上半身はダート馬らしく厚みがあり、四肢はシュッと長め。とりわけ後脚が長く2000mの距離に対応できる馬体。

ジュンライトボルト・・・カフェファラオとサンライズホープをミックスさせたような馬体。胴はやや詰まっているが、ボリューム満点の上半身と長い四肢が特徴。
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ダート重賞ですからダート馬らしい厚みのある馬が増えるのは当然といえば当然ですが、坂越えが2度ある中京ダート1900mという舞台ではパワーが必要です。

また先の特徴上、この舞台はタフでマイラーにとっては少し長い距離なのかもしれません。心肺機能、血統、気性なども距離適性に関わってきますが、距離適性を考える上で最も大事なファクターは「四肢の長さ」と個人的に考えています。

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四肢が短い・・・短距離向き

四肢が長い・・・中長距離向き
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スタミナが強く問われる舞台ならば、四肢の長い馬が活躍するのは納得も納得です。

よって、中京の坂越えを2度難なくこなせるほど「ブ厚い馬体」と中長距離向きに見える「長い四肢」を兼ね備えた馬を今年の出走馬の中から見つけられれば正解に近づけそうですね。


さて、今年の有力馬の馬体を見ていくと「ブ厚い馬体」「長い四肢」に該当するのがハギノアレグリアス、ハピの2頭です。

ハギノアレグリアスは2023年東海Sの2着馬で同年のチャンピオンズCでも0秒8差の6着に好走。ほかにも中京ダートでは1900m戦を含めて2勝を挙げています。59.5キロのトップハンデが示すように実績は最上位で、中京ダート適性は申し分ありません。

ただし、1点ネックなのが加齢による行きっぷりの減退が前走で見られたことです。その平安Sは初着用のチークピーシーズが裏目に出てしまった可能性もありますが、ただ雪崩込むだけで終わっていて、本馬の先行力や機動力が見られませんでした。

陣営のトーンも今ひとつで、結果あっさり勝ってしまうは考えられるものの今回は☆評価とします。

ハピは3歳春頃まではシャープな馬体でしたが、4歳以降に馬体が完成するとボリューミーになりましたね。父がキズナ、母父がキングカメハメハですから、どちらの血も強く出てきた見ています。

競走中止明けの平安Sで2着、その後のプロキオンSでは2番人気で4着と買いどころが難しい馬ですが、中京ダート1900mという舞台は馬体からまず合うはず。そもそも2022年のチャンピオンズC3着馬ですから、中京ダートの適性が高いですね。

8枠15番の枠順は歓迎できる材料ではありませんが、差してくるタイプだけに内で包まれるよりはマシと判断。

スローの前残りだけは怖いですが、3角過ぎからマクって4角5、6番手まで押し上げることができれば、中京でも届くと見ます。

他、枠順、展開、中京ダートの傾向、各馬の追い切り、基礎能力なども含めた最終結論は次の通り。

《シリウスSの最終結論》
◎15ハピ
○2オメガギネス
▲4ロコポルティ
☆1ハギノアレグリアス
△5ヴァンヤール
△9ビヨンドザファザー
△11ヴィクティファルス
△14カフジオクタゴン

本命はハピ。先に抜け出しそうなオメガギネスを最後は捕まえてくれるでしょう。

対抗評価はオメガギネス。本馬はロゴタイプ産駒らしくマイラー寄りの体型で四肢の長さは標準。ただし、マイラーながら1800mの距離も得意としています。中京の坂を2度超えるだけのパワーは問題なさそうですが、スタミナ面から最後の最後で少し甘くなる可能性は考えておきたいですね。

単穴評価はロコポルティ。本馬は1800m以上の距離で脚を溜めさせることで鋭い末脚を使えるようになり成績が安定。中途半端に動くとダメなようで、距離と脚質が噛み合った結果と見ています。近2走の時計は並ですが、OPでも甘いメンバーが多いここなら即通用でしょう。

△評価で一発ならヴァンヤール。今回のメンバー構成なら本馬のマクリが綺麗に決まりそう。最後まで渋太く粘るかもしれません。

馬体はハピを軸に馬連、3連複で勝負。ハピの単勝も買います。

《シリウスSの買い目》
◎15ハピ
○2オメガギネス
▲4ロコポルティ
☆1ハギノアレグリアス
△5ヴァンヤール
△9ビヨンドザファザー
△11ヴィクティファルス
△14カフジオクタゴン

【単勝】15(1点)
【馬連】15=2,4,1,5,9,11,14(7点)
【3連複/フォーメ】15=2,4,1=2,4,1,5,9,11,14(15点)

《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》 競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。

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