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競馬サロン

調教ライター 西村武輝

2024/07/12 12:36

函館記念2024 調教からの有力馬&穴馬ジャッジ!【重賞深掘りPROJECT】

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※次週、中京記念週(7月15日-21日)は重賞プロジェクトチーム夏季休業のため、YouTube動画、コラムの掲載をお休みさせていただきます。

アイビスSD/クイーンS週(7月22日-)以降の動画/コラムにつきましてはお盆期間も含め通常通りの掲載を予定しております。

休載期間中は大変ご不便をおかけいたしますが、今後とも重賞深掘りプロジェクトをお楽しみいただければ幸いです。
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「函館記念」全頭追い切り診断動画はこちら!

【函館記念 2024|調教診断】心身充実&体調絶好の1頭を【S】評価!ここ最近で一番の動きの穴馬も要チェック

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毎週金曜、その週メイン重賞の気になる有力馬&穴馬を「追い切り」目線で徹底解説、および「S」「A」「B」の3段階で格付け。今週の対象は「函館記念」です!

■デビットバローズ

【中間調整】未勝利戦から2勝クラスまで3連勝できる高い素質の持ち主だが、体質の弱さや精神面の脆さも抱えており3勝クラスでしばらく足踏み。しかしじっくり立て直され、肉体もボリュームアップして臨んだ今年1月の寿Sで2番手から抜け出す正攻法で勝利。ようやく条件馬の立場に別れを告げた。続くオープンクラス初挑戦だったリステッド・大阪城Sでステラヴェローチェにアタマ差2着とさっそくメドを立て、以降新潟大賞典4着、巴賞2着と崩れず走れている。

巴賞→函館記念とワンセットで鞍上・武豊騎手で臨むのは当初からの予定通り。登録後、発表されたハンデは56キロと前走比1キロ減で、前走で同斤量だったホウオウビスケッツとのハンデ差1.5キロと有利な立場で臨めることになる。

【最終追い切り】前走時同様、函館ウッドコースで併せ馬。土曜の函館2歳Sで有望視される俊英ヤンキーバローズを4馬身先に行かせ、すんなり取り付いてからは先輩の貫禄を示すように手応え優勢で併走する。直線半ばで気持ちをスッと上げ、そのまま相手に合わせて併入とした。

【見解】条件戦3連勝はいずれも逃げてのものだったが、今年に入ってからの好成績はいずれも好位に控える正攻法でのもの。精神面の進境は著しい。これまでは体質面を考慮し、ある程度間隔を取って使われてきた馬で近3走にしても中7週、中8週、中7週だった。それを考えれば今回の中1週は正直試金石と言える。しかし、陣営が素質馬の心身の充実を確信しているからこその巴賞→函館記念連続参戦、そしてワンセットでの武豊騎手確保だろう。実際に今週の攻めでは緩めることなく、絶好の動きを見せた。勝ち負けに期待できる。

総合評価「S」

■ハヤヤッコ

【中間調整】キャリア初期はダートで頭角を現し、3歳夏のレパードSで重賞初勝利を収めた。2022年からは渋太さを活かすべく力を要する条件を中心に、芝重賞路線へスイッチ。同年夏の函館記念で勝利。昨年は12月の中日新聞杯で2着に入るなど、息の長い活躍を続けている。今年は強豪揃った別定GII・金鯱賞で5着と気を吐き、前走のGI・大阪杯は相手関係と速い阪神馬場を考えれば、0秒8差12着はむしろ能力維持の証明と言っていいかもしれない。

その後3年連続で函館記念へ進むのは当初からの予定通り。休養を挟んで6月上旬に美浦へ帰厩。いつも通りウッド併せ馬を重ねて、実戦感覚を練り上げている。2週前はウッドで3頭併せ。稽古駆けしない馬で、いつもなら“あっさり白旗”で2頭に抜かされて不思議はないところだった、しっかり粘って併入フィニッシュとした。1週前追いはその週の七夕賞に出走するレッドランメルトをリード。同馬には切れ負けして抜かされたものの、ジワッと盛り返し1馬身差遅れに留めていた。

【最終追い切り】その後函館へ輸送し、レース当週は浜中騎手が騎乗してウッド併せ馬を行った。同じ函館記念に出走するプラチナトレジャーを追走。気迫十分に相手をロックオンすると仕掛けに力強く脚を伸ばし併入とした。

【見解】1週前こそわずかに遅れ入線だったが、相手はその週の七夕賞で12番人気⇒0秒6差6着と健闘したレッドランメルト。レッドのデキが相当のレベルにあったとすれば、そこに食い下がったハヤヤッコの動きも評価していい。そして今週は気迫で優って追走併入。稽古でまったく走らないタイプとしては、珍しいほどの動きだ。5着だった昨年以上の気配にあるのは間違いなく、上位食い込みの可能性十分。

総合評価「A」

■エンパイアウエスト

【中間調整】脚元に弱さを抱えており、休み休み使われていたため出世が遅れたが今年4月の2勝クラスを勝ち、中4週で臨んだ3勝クラスへの昇級初戦・パールSも即勝利。ようやく軌道に乗ってきたようだ。その後マーメイドSには進まず放牧で反動を抜き、立ち回りの上手さが活かせる函館で重賞へ初挑戦することとなった。

6月28日に放牧先から直接函館入りし、30日にウッド14-14を消化したのが初時計。1週前はウッドでオープン馬ナチュラルハイを追走し、渋太く脚を伸ばし1馬身の先着を果たした。

【最終追い切り】レース当週は本番の舞台となる芝コースでの感触を確かめるべく、横山武騎手が騎乗し単走で追われた。水分を含んだ芝にやや前進気勢を削がれた感があり、序盤の行きっぷりがいまひとつ。直線に入っても仕掛けにスッと反応できず、なにか鞍上が苛立ったような雰囲気でステッキを一発入れると、なんとかジワッと加速しするという内容だった。

【見解】1週前、ウッドでの動きは悪くなかったが、最終追いではいかにも重い洋芝に脚を取られた感があり、仕掛けへの反応も乏しかった。本番でのパフォーマンス発揮にいささか懸念を残す内容。連勝中の上がり馬で“夏は牝馬”の格言もあり、なにより最軽量53キロと魅力はたっぷりだが、凡走に終わる可能性は考えておくべき。

総合評価「B」

<【重賞深掘りプロジェクト】 調教ライター 西村武輝>
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。UMAJINでは「競馬サロン」開設以前から毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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