◆【7/13(土)的中速報】夏競馬◎軸馬選定なら、塾長岡井「6.3.0.3」＆SPREAD編集長山田「7.3.5.5」が好調！【函館2歳S2024予想】

※次週、中京記念週（7月15日-21日）は重賞プロジェクトチーム夏季休業のため、YouTube動画、コラムの掲載をお休みさせていただきます。

アイビスSD/クイーンS週（7月22日-）以降の動画/コラムにつきましてはお盆期間も含め通常通りの掲載を予定しております。

休載期間中は大変ご不便をおかけいたしますが、今後とも重賞深掘りプロジェクトをお楽しみいただければ幸いです。
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「函館記念」全頭追い切り診断動画はこちら！

【函館記念 2024｜調教診断】心身充実＆体調絶好の1頭を【S】評価！ここ最近で一番の動きの穴馬も要チェック

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早いもので今週末で2024年の函館開催は終了。土曜、日曜と重賞2連戦でそのフィナーレを飾ります。

土曜はJRAで最初の2歳重賞「函館2歳S」が行われますね。

過去3年馬券対象馬の調教傾向を見ると、最終追いは函館ウッド併せ馬が2例、同単走が1例。函館芝併せ馬が4例。札幌芝併せ馬が1、同ダート併せ馬が1という分布。なお札幌組2例は2021年の2着カイカノキセキ（芝）、3着グランデ（ダ）で同年は6月の北海道シリーズが札幌からスタートしていた事情によるもの。

大きな偏りはなく、芝・併せ馬が若干有利ということを頭に入れておきたいですね。

以上を踏まえ、まずは「函館2歳S」追い切り診断で【8点】【7点】と上位評価された馬を見ていきましょう。
　　
■ヴーレヴー【8】
助手騎乗　函館ウッド単走　序盤から前向きな雰囲気で進み、勢いよく直線に正対。手前を替えてからは四肢を大きく使って豪快に伸びた。デビュー戦時と比較し、楽に時計を詰めており上積みは相当ありそう。
　　
■エメラヴィ【7】
横山武騎手騎乗　函館ウッド併せ馬　同じレースに出走するシュードタキライトを10馬身以上先に行かせて追走。やや掛かり気味ながらも鞍上がしっかり制御し、相手と並んだ直線では気迫を維持して走り、併入とした。あと少し鋭さが欲しかったが、渋った馬場を苦にした部分もあったかもしれない。高いレベルで安定。

■エンドレスサマー【7】
横山和騎手騎乗　函館芝併せ馬　前走が逃げ切ってのワンサイドゲームだったことを考慮してか、後方から来る馬を待って迎え入れ息を入れる感覚を教え込むような内容をこなした。並んだ際、一瞬だけ力むがすぐに収まりがつき、いい手応えを保って最後はクビほどの先着を果たした。好気配。

■チギリ【7】
助手騎乗　函館ウッド単走　すでに2戦消化してからの中1週なので、脚捌きを確認する程度の内容に留まる。やや頭が高いが許容範囲で、直線では躍動感ある動きでジワッとではあるが加速できていた。ブレは少なく、体調はかなり良さそう。過去2戦よりいい状態で走れるのでは。

■ニシノラヴァンダ【7】
永野騎手騎乗　函館ウッド併せ馬　内先行で入り、外からマクってこられた際の精神面強化を意識したような内容。並び掛けられてもリズムを崩さす、いい手応えを保って加速した。1週前追いの内容も申し分なく、初戦からの上積みは大きそう。

■ヤンキーバローズ【7】
助手騎乗　函館ウッド併せ馬　函館記念に出走するデビットバローズを外で先導。直線手前で取り付かれ、ピタッと体が並んだが動じることなく好バランスを保って直線で併走。若干だけ手応えは見劣ったものの、スムーズに加速し併入フィニッシュとした。初戦が余裕を持たせた作りで、そこからの上積みは大きそう。

▼「函館2歳S」全頭追い切り評価はコチラ
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/18627/0/112

ヴーレヴーはデビュー前の調整過程を見るに、そこまでキンキンに仕上げていなかったよう。それでいてレースは少頭数に恵まれたとはいえ、ワンサイドゲームの快勝で性能面と舞台適性は抜群。行くと決めてスッとハナに立てたあたりの操縦性や鞍上との意思疎通ぶりも申し分ありませんでした。

いったん放牧に出され、その成果で心身ともにいいリチャージができたよう。中間の初時計で前走時の最終追いから3秒速いウッド5F66秒2を馬場の外を回してマーク。最終追いは敢えてゆっくり走る折り合い重視の内容で、直線で手前を替えてからは四肢を大きく使って豪快に伸びた。

テンション面が課題に挙げられていた馬ですが、この動きなら懸念払拭と考えていいでしょう。

初戦は控える選択肢もあったはずですが、成り行きでハナに立っただけ。今回も何は何でもハナということは考えていなさそう。ゆっくり走らせ力むことがなかった最終追いの雰囲気から、どこからでもいい競馬はできそうな気配が漂います。本命。

ヤンキーバローズの攻めも好内容。函館記念で有力視されそうなデビットバローズに若干だけ見劣ったものの、馬なりのまま食らいついて併走なら2歳夏の時点とすれば上出来と言えます。抜け出してから遊んでいた初戦からの上積みはかなり大きそう。枠の分だけ対抗評価としましたが、勝たれて不思議はありません。

▲ニシノラヴァンダはイン先行から、外からマクって来る馬に対応させる味な攻め内容。こちらは何が何でも逃げの想定で、こういう調整に出たんでしょう。並び掛けられてもリズムを崩さす、いい手応えを保って加速できていたのは好感。

☆エメラヴィは新馬戦時の芝からウッドに切り替え調整。脚を取られたか、そこまで切れなかったながらも2秒以上先行させたシュードタキライトに併入。ここで敢えてキツいメニューをこなせたあたり、体調面に絶大な自信があるのかも。函館リーディング獲得目前の鞍上も魅力。

【6点】組からの取捨ですが、新馬戦圧勝のサトノカルナバルは攻めで前後のバランスがいまひとつに見えました。もう少しまとまった、ピッチ気味の走りであって欲しかったのですが。いかにも大箱向き、マイル向きな感があり見送ります。

リリーフィールドは重心の高さの分、辛い評価としましたが、全体的な素軽さは上々で芝でもやれそう。枠なりに揉まれてジ・エンドのケースは十二分も、スムーズに好位外で名手・武豊騎手がエスコートすれば残り目があっていい。

ヒデノブルースカイは新馬戦時ほどの軽快さがなく採点【6】としましたが、しっかり追えたこと自体脚元や体調面の良好さを物語るもの。高杉騎手なりに状態面を信じているからこそ負荷を掛けたんでしょう。初戦は強引に前へ進出し、終いはバタバタになるかと思いきや内で粘った馬とのマッチレースを制して勝ち切った。勝負根性非凡。高杉騎手は3角で強引に内へ寄せたことから制裁、騎乗停止処分になりましたが、その意欲は評価したいところ。穴ならこの馬ですね。

以下、最終結論です。どうぞご参考に！

＜調教ライター・西村武輝「函館2歳S」最終結論＞

◎9　ヴーレヴー
○14　ヤンキーバローズ
▲5　ニシノラヴァンダ
☆13　エメラヴィ
△2　チギリ
△1　エンドレスサマー
△3　リリーフィールド
△4　ヒデノブルースカイ

【単勝】9（1点）
【馬連】9＝14,5,13,2,1,3,4（7点）
【3連複/フォーメ】9,14＝9,14,5＝9,14,5,13,2,1,3,4（16点）
【3連単/フォーメ】9,14→9,14,5→9,14,5,13,2,1,3,4（24点）

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＜【重賞深掘りプロジェクト】　調教ライター 西村武輝＞
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。UMAJINでは「競馬サロン」開設以前から毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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