シリウスS（GIII）　3歳以上　ハンデ　阪神ダ2000m
※本文中に特に記載のない限り、過去10年分のレース結果を対象として分析している。

■人気
1人気【3.1.0.6】
2人気【1.2.2.5】
3人気【1.2.2.5】
4人気【2.0.1.7】
5人気【1.2.1.6】
6-9人気【1.3.4.32】
10人気以下【1.0.0.56】

ハンデ戦とあって1番人気の成績は勝率30％、連対率＆複勝率40％とあまり振るわず。6-9人気の複勝率も20％を記録しており、ひとケタ人気までは十分に狙える。その一方で10人気以下はこの10年で1頭しか馬券になっていないので、少々狙いにくい。

■年齢
3歳【3.2.0.8】
　勝率23.1％、連対率38.5％、複勝率38.5％
4歳【3.0.3.18】
　勝率12.5％、連対率12.5％、複勝率25.0％
5歳【3.4.2.35】
　勝率6.8％、連対率15.9％、複勝率20.5％
6歳【1.2.5.23】
　勝率3.2％、連対率9.7％、複勝率25.8％
7歳以上【0.2.0.33】
　勝率0.0％、連対率5.7％、複勝率5.7％

3歳馬の成績が良好だが、ここで活躍した3歳馬はオメガパフュームやカフェファラオなど後のGI級がほとんど。今年参戦するキリンジが好走するようなら、今後の展望は明るいと言える。

4歳、5歳、6歳を複勝率で見るとそれほど大きな差はないが、勝率に関しては4歳馬優勢。勝ち切るなら若い馬。

7歳以上は出走数に対しての好走数が著しく少ない。余程のことがないかぎりバッサリ切ってしまっても。

■枠番
※阪神コースで開催された13-19年の7回を対象とした。

1枠【2.0.0.8】
　勝率20.0％、連対率20.0％、複勝率20.0％
2枠【3.0.0.7】
　勝率30.0％、連対率30.0％、複勝率30.0％
3枠【1.1.1.9】
　勝率8.3％、連対率16.7％、複勝率25.0％
4枠【1.0.0.11】
　勝率8.3％、連対率8.3％、複勝率8.3％
5枠【0.1.1.11】
　勝率0.0％、連対率7.7％、複勝率15.4％
6枠【0.2.1.11】
　勝率0.0％、連対率14.3％、複勝率21.4％
7枠【0.2.4.8】
　勝率0.0％、連対率14.3％、複勝率42.9％
8枠【0.1.0.13】
　勝率0.0％、連対率7.1％、複勝率7.1％

驚くべきことに対象7回で勝ち馬はいずれも1-4枠の内寄り枠から出ている。外枠にも上位人気の馬が入っていたのだが、どうにも勝ち切れない傾向だ。

反対に内枠に人気馬が入った際の勝率は高く、「1-3人気」の馬が「1-3枠」に入ると【4.0.1.2】で勝率57.1％、複勝率71.4％をマーク。人気馬が内枠に入った際はマーク必須と言えそうだ。

■前走レース・クラス
ジャパンダートダービー【2.0.0.3】
　勝率40.0％、連対率40.0％、複勝率40.0％
帝王賞【0.0.1.2】
　勝率0.0％、連対率0.0％、複勝率33.3％
エルムS【1.1.2.8】
　勝率8.3％、連対率16.7％、複勝率33.3％
BSN賞【1.2.2.12】
　勝率5.9％、連対率17.6％、複勝率29.4％
マーキュリーC【1.0.0.2】
　勝率33.3％、連対率33.3％、複勝率33.3％
阿蘇S【0.0.2.15】
　勝率0.0％、連対率0.0％、複勝率11.8％
名鉄杯【0.0.0.2】
　勝率、連対率、複勝率いずれも0％
3勝クラス【1.2.0.6】
　勝率11.1％、連対率33.3％、複勝率33.3％

ジャパンダートダービーからの直行は比較的良好な成績。この10年でもオメガパフュームとカフェファラオの2頭が勝利している。

古馬の主力はBSN賞組とエルムS組。この2組についてはそれほど大きな差はない。ちなみにBSN賞勝ち馬は【1.2.1.1】で複勝率80％を記録している。アイコンテーラーにとっては追い風となるデータだ。

前走3勝クラス組は前走の着差に注目。0秒1以上の差をつけて勝った馬は【1.2.0.3】で連対率50％をマーク。今年の登録馬ではトウセツが該当する。

■ハンデ・斤量
斤量増　【3.5.6.26】
　勝率7.5％、連対率20.0％、複勝率35.0％
増減なし【2.1.4.37】
　勝率4.5％、連対率6.8％、複勝率15.9％
斤量減　【5.4.0.54】
　勝率7.9％、連対率14.3％、複勝率14.3％

トップハンデ【0.1.3.11】
　勝率0.0％、連対率6.7％、複勝率26.7％

前走より斤量が増える馬が悪くない成績。斤量が増えるというのは近走のパフォーマンスが評価されてのことなので、近況の充実ぶりが結果に反映されているのだろう。

トップハンデ馬は勝ち切れないものの、複勝率は並くらいの数字を確保している。昨年もオーヴェルニュが7番人気ながら3着に好走した。

■4角位置取り
※阪神コースで開催された13-19年の7回を対象とした。

4角先頭【2.0.1.4】
　勝率28.6％、連対率28.6％、複勝率42.9％
2-3番手【1.4.3.8】
　勝率6.3％、連対率31.3％、複勝率50.0％
4-5番手【1.2.1.13】
　勝率5.9％、連対率17.6％、複勝率23.5％
6-9番手【2.0.1.24】
　勝率7.4％、連対率7.4％、複勝率11.1％
10番手以下【1.1.1.28】
　勝率3.2％、連対率6.5％、複勝率9.7％

ダートの競走なので基本は前有利。4角で1-3番手につけていた馬の複勝率は高水準だ。

ただアタマを取り切るという点だけ見ると、中団の馬にもチャンスはある。前崩れを狙った差し馬の1着付けも馬券戦略としてはあり得るだろう。

■馬体重
※阪神コースで開催された13-19年の7回を対象とした。

500キロ未満【3.3.2.42】
　勝率6.0％、連対率12.0％、複勝率16.0％
500キロ以上【4.4.5.36】
　勝率8.2％、連対率16.3％、複勝率26.5％

勝率、連対率で見るとそう大きな差はないが、複勝率ベースだと500キロ以上の馬が優勢。複軸は大きな馬の方が良さそう。

また「当日馬体重500キロ以上かつ先行策」に当てはまる馬は【1.4.3.3】で複勝率72.7％。阪神開催のシリウスSでは毎年のように馬券になるパターンだけに注意が必要だ。

（Text:Hiraishi）