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田原基成

2023/09/23 18:33

【オールカマー】前走馬券外の価値は「priceless」。単勝10倍超の非GI馬に本命◎

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文章を書く仕事柄、キャッチコピーには敏感になってしまう。

昨日テレビで放送された「名探偵コナン 純黒の悪夢」。そのキャッチコピーは「黒に染まれ」というものだ。物語の主役は通称・黒の組織を裏切ったキュラソーという女性。組織を裏切った人間に待つのは死、あるのみ。名作には、必ずといっていいほど名キャッチコピーが存在する。

そんななかにあって、私の記憶に刷り込まれているのが「お金で買えない価値がある。買えるものは……」というキャッチコピー。夢や目標を叶える過程において、どうしてもお金は必要になる。しかし、夢や目標はお金で買えるものではない。人が抱えるジレンマを最大限に活用した名CMと呼んで差し支えないだろう。

そのキャッチコピーに関連して、ふと思ったことがある。

ノースブリッジにとって、大阪杯はどのような意味があったのかと。

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5歳にして自身初の関西遠征。重馬場のエプソムCや中山芝2200mのAJCCを見るより高速馬場の芝2000mが合うとは到底思えない。私は大阪杯の全頭分析において、同馬を以下のように評していた。

(全頭分析見解ここから)
この馬の特徴はわかりやすい。自身の上がり3F34秒台後半の決着になるか否か……それが取捨の基準だ。大阪杯で言えばその上がりになるケースは珍しくないが、今年はジャックドール以外にハナを主張したい馬がゼロ。そのジャックドールは上がり3F33秒台を使える瞬発力型の逃げ馬だ。エプソムCやAJCCを見る限り非根幹距離がベスト条件。初の関西圏かつ瞬発力に秀でた馬が揃ったここでの通用は難しいと判断する。(見解ここまで)

ご存知のとおり、結果は8着。厳しい言い方をすれば特に驚きのない着順だ。関西圏への輸送競馬のダメージもゼロではないだろうし、この選択はハイリスク・ローリターンなものと思われた。

が、しかし。

「お金で買えない価値がある。買えるものは……」というキャッチコピーをノースブリッジに当てはめてみる。当時の馬体重は前走比マイナス8キロ。スタンド前発走の大歓声をモロに受け、精も根も尽き果てた状態で最後まで走り切った。初の関西圏輸送も含め、試練が重なった大阪杯の経験はまさに「priceless」だったわけだ。

土曜中山芝は重馬場での施行。日曜中山がパンパンの良馬場になることはないだろう。時計のかかる馬場はこの馬にとって大好物と言えるものだ。

道悪の成績【3-0-1-0】。
全6勝中4勝が休み明け。
岩田康誠は中山芝2200mの古馬重賞で馬券内率75%。

迷いはない。

ノースブリッジが私の本命だ。

相手本線にはガイアフォースを。

マイル路線に転じた春競馬は2,4着と健闘。距離云々より小倉でのレコード勝ちが示すように高速馬場適性が極めて高い馬なのだろう。中山開催の近10年において、前走GIかつ中山芝勝利実績がある4歳馬は【3-2-1-0】。中山芝2200mで施行された昨年のセントライト記念勝ち馬でもあり、ここも注目の1頭だ。

タイトルホルダーはこの位置。

単勝1倍台に推された前走はまさかの競走中止。その影響が気になるところだが、中間の動きそのものは何ら問題なく映った。とはいえ今回、気になるのは展開。前哨戦でガンガン飛ばすことは考えにくく、たとえ時計のかかる馬場であってもスローの上がり勝負だと切れ負けしてしまう可能性あり。実力を認めつつ、何かに差される可能性は考えたい。

さらにはゼッフィーロ。

自身初の馬券外に敗れた前走。重賞では力不足と思われるかもしれないが、4角17番手から上がり3F最速の脚で勝ち馬と0秒2差まで追い込んだ。右回りは【2-2-0-0】と安定。ディープインパクト産駒と相性が良いレースでもあり、穴妙味を感じる1頭だ。

【中山11R オールカマー予想の印】
◎11 ノースブリッジ
〇7 ガイアフォース
▲2 タイトルホルダー
☆8 ゼッフィーロ
△10 エヒト
△6 ジェラルディーナ
△13 ローシャムパーク
△15 ウインマリリン

【単勝】11(1点)
【馬連/ながし】11-7,2,8(3点)
【3連複/ながし】11-7,2,8,10,6,13,15(21点)
【3連単/フォーメ】11→7,2,8→7,2,8,10,6,13,15(18点)

田原基成のプロフィールはこちら
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