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齋藤翔人

2022/06/18 18:30

【マーメイドS】 ミスター・マーメイドSが高配当の使者に!?

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愛知杯、中山牝馬S、そして今週行なわれるマーメイドSといえば、荒れる牝馬限定のハンデ重賞としてもお馴染み。中でも、マーメイドSは1番人気が7連敗中。そして、6年連続複勝圏を外しており、3連単の配当は過去10年で8度。過去5年でも4度、10万円を超えています。

出走全馬の単複を買った場合の回収率はそれほどでもありませんが、おそらくそれは人気が割れやすいから。函館記念や中京記念に匹敵する、最高レベルの荒れる重賞とみて間違いありません。

それでは、なぜマーメイドSは荒れるのか。もちろん複数の要因があると思いますが、その一つに挙げられるのは、条件戦から出走してくる馬の多さではないでしょうか。

先週の2つの重賞から遡って過去5年に行なわれた古馬混合の重賞で、前走条件戦組が最も多く出走しているのはマーメイドS。過去5年に出走した75頭中、半数以上の42頭が前走条件戦組で、2位の愛知杯でも全82頭中24頭。いかに抜けた割合、頭数であるかが分かります。

しかも、前走条件戦組は度々激走しており、42頭中8頭が3着内に好走。率では劣るものの、日経新春杯と並び最多の頭数です。さらに、これら8頭中5頭は前走条件戦で敗れており、そのうちの4頭は、なんとマーメイドSを勝利しています(現在4連覇中)。

かつては、エアグルーヴやその娘のアドマイヤグルーヴ。エリモエクセル、そしてダイワエルシエーロなど、GI馬が勝利してきたマーメイドSも、2006年にハンデ戦となってからは一転。前走条件戦組が多数出走し好走。しかも勝ち切ってしまう。なぜ荒れるのか、少しだけ理解できました。

ただ、最大級に荒れるということは、馬券の難易度も最高レベル。予想前からさじを投げてしまいそうですが、裏を返せばそれだけ配当は大きく、例年以上に馬券で苦戦している私としては、ここでなんとか流れを変えたいところ。

ということで、今回は過去5年のマーメイドSをさらに深掘り調査。重視できそうな指標を探しだし、そこから予想を組み立てようと思います。

(1)前走馬体重
(2)枠順
(3)前走人気
(4)キャリア
(5)斤量
(6)前走クラス
(7)生産者

過去5年の傾向から重視できそうな指標は、上記の7項目。まずは(1)。前走の馬体重です。

牝馬としては、中型からやや大型の馬が強いマーメイドS。具体的には、前走440kg以上480kg未満で出走した馬が、今回、中4週以上の間隔を開けて出てくると[3-3-5-18/29]。勝率10.3%、複勝率37.9%。単勝回収率129%、複勝回収率122%と、サンプル数も多く、信頼できそうな指標でした。

(2)は枠順について。
内と外、極端な枠に入った馬が強い当レース。好走馬の大半は今回1、2枠、もしくは7、8枠の馬で、これだけでも単勝回収率195%、複勝回収率140%とプラスです。

さらにこれを、関西馬に限定すると[5-2-4-16/27]。勝率18.5%、複勝率40.7%。単勝回収率267%、複勝回収率178%と、好成績でした。

(3)は前走人気について。
前走2番人気以下の馬が強いマーメイドS。この中でも、前走西開催(中京、京都、阪神、小倉)のレースに出走していた関西馬は[5-3-3-22/33]。勝率15.2%、複勝率33.3%。単勝回収率218%、複勝回収率145%と、なかなかの成績でした。

(4)はキャリアです。
マーメイドSは、キャリア11戦から20戦の関西馬が強く、その成績は[4-2-4-17/27]。勝率14.8%、複勝率37.0%。単勝回収率204%、複勝回収率156%と、こちらもサンプル数が多く、信頼できそうな指標です。

(5)は斤量について。ここは、4歳馬と5歳馬に分けて考えます。
まず4歳馬は、今回50kgから53kgを背負う関西馬が強く[3-2-1-10/16]。勝率18.8%、複勝率37.5%。単勝回収率308%、複勝回収率205%と、十分な成績。

一方5歳馬は、今回53kgから55kgを背負い、なおかつ前走9着以内の馬が[0-3-4-9/16]。複勝率43.8%、複勝回収率125%と、勝ち切れていないものの、堅実な成績でした。

(6)は前走クラスについて。
冒頭で、前走条件戦から出走してくる馬の強さを紹介しましたが、今年はメンバーが揃い、なんと5頭しかいません。

その前走条件戦組。強いのは、前走4コーナーで2、3番手に位置していた馬で[2-2-2-4/10]という成績。勝率20.0%、複勝率60.0%。単勝回収率352%、複勝回収率303%と、数は少ないながらも、かなりの好走率でした。

最後は(7)。生産牧場です。
マーメイドSで強いのは、ずばり社台ファームの生産馬。出走数は少ないものの[3-0-0-5/8]で、勝率、複勝率とも37.5%。単勝回収率505%、複勝回収率167%と、勝ち切っているのが特徴。今年は、ホウオウエミーズのみが該当します。

以上7つの指標を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとしました。

◎4  ステイブルアスク
○14 ラヴユーライヴ
▲11 クラヴェル
☆15 ホウオウエミーズ
△3  ソフトフルート
△13 ハギノリュクス
△8  キムケンドリーム
△10 アイコンテーラー
△5  トウシンモンブラン
△6  ヴェルトハイム
△9  ルビーカサブランカ


【買い目】

・単勝    4
・馬単マルチ 4=14、11、15、3、13、8、10、5、6、9
       14=11 計22点
・ワイド   4→全頭
       14→11 計16点
・3連複    4、14、11 計1点


本命候補は、4項目に該当したステイブルアスク、クラヴェル、ラヴユーライヴの3頭。非常に難しいですが、この中では唯一の前走条件戦組ということで、ステイブルアスクを本命にしました。

前走、久々に芝を走りましたが、近走はダートばかりを走っていた本馬。ただ、近年のマーメイドSでは、母父がアメリカの大種牡馬タピットのサラス、シャムロックヒルが勝利するなど、ダートで走っていた点は、このレースに向いているように思います。そのため、理想は馬場が渋ることですが、天気予報を見る限り、さすがにそこまでは望めそうにありません。それでも、騎乗する藤岡康太騎手は2010年以降で当レースを3勝。武豊騎手に並ぶ最多勝で、「ミスター・マーメイドS」(相反するニックネームですが…)の、相性の良さに期待します。

また、生産の藤原牧場は、かつて名牝スターロッチ、ハードバージ、サクラユタカオー、サクラスターオー、ウイニングチケットなどの名馬を出した、オールドファンが泣いて喜ぶような名門。

近年は、ダンスディレクターが重賞を制し、クロスマジェスティが今年のアネモネSを勝利。先日、グリーンチャンネルで放送された馬産地通信にも登場していました。データとはなんら関係ありませんが(笑)、良いタイミングのような気がしてなりません。

馬券は、単勝と馬単マルチ、3頭の3連複ボックス。そして、ワイドは申し訳ありませんが、ステイブルアスクから全頭に流させてください。これに加えて、ラヴユーライヴとクラヴェルの馬単マルチとワイドも買います。

本当に予想が難しいマーメイドS。人気薄の馬が勝ち、ドカンと馬単の高配当が的中してくれれば本望ですが、果たして、今年はどういった結末を迎えるのでしょうか。

それでは、日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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