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競馬サロン

齋藤翔人

2022/06/11 19:00

【エプソムC】 得意の舞台、得意の距離で巻き返し必至。 6歳でもまだまだ若い、ザダルの連覇に期待

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先週行なわれた鳴尾記念は、屈腱炎から復帰したヴェルトライゼンデが、1年4ヶ月のブランクを感じさせない走りで快勝。初の重賞タイトルを手にしましたが、今週のエプソムCでは、同じ5歳馬のコルテジアが、やはり長期の休養から復帰します。

こちらは、あのコントレイルが勝ったダービー以来、なんと2年ぶりの実戦。二度の骨折があり、ここまで休養が延びたようですが、ダービーからは、中741日という途方もない時間。それでも復活を信じ、この日まで真摯に馬と向き合ってきた陣営には、本当に頭の下がる思いです。結果はもちろんのこと、まずは無事にレースを終え、何事もなく厩舎に帰ることを願っています。

一方、長期の休養から復帰するのは馬だけではありません。人、すなわち騎手も、大江原圭騎手、団野大成騎手、そして北村友一騎手の3名が11日に復帰しました。

特に、北村友一騎手は、昨年の5月2日以来、実に1年1ヶ月ぶりの復帰。落馬事故に遭い、背骨を8本も折る重症で、ここまでの道のりは、想像を絶するほどの苦労があったはずです。

近年は、2019年の大阪杯でGI初制覇を達成するなど活躍も目覚ましく、クロノジェネシスとのコンビでもGIを3勝。リーディング上位の常連になりつつあり、もう一段、二段のステップアップが間違いなかっただけに、このタイミングでの戦線離脱は本当に無念だったと思います。

競馬において、ケガや故障は避けて通れないもの。それでも、可能な限り人馬が安全にゴール板を通過し、無事に自宅や厩舎に帰ってくれることは、ファンや競馬に関わる全ての人が抱く願いのはず。復帰した3名がブランクをはねのけ、これまで以上に活躍することを祈っています。

それでは、エプソムCの予想に。

近年、17頭立て以上の多頭数で行なわれることが多かったエプソムCも、今年は12頭立てに落ち着きました。12頭以下となるのは、マルマツエースが勝った92年以来、実に30年ぶり。とはいえ、メンバーを見渡せば非常に難解な一戦です。

前走の勝ちっぷりがよく、なおかつ勢いがありそうなジャスティンカフェに狙いを絞れば予想は楽かもしれませんが、そこは競馬。そう簡単にいくとは思えません。

早速、過去5年の傾向を深掘りし、重視できそうな指標を探し出したいと思います。

(1)前走人気
(2)前走着順
(3)馬齢
(4)キャリア
(5)前走と今回の斤量
(6)前走クラス

過去5年の傾向から重視できそうな指標は、上記の6項目。まずは(1)。前走の人気です。
過去5年のエプソムCで3着内に好走した15頭中14頭は、前走6番人気以内の馬。とりわけ、前走4コーナーで3番手から7番手に位置していた馬は[3-3-3-14/23]。勝率13.0%、複勝率39.1%。単勝回収率175%、複勝回収率124%と、まずまずの成績。

また、前走5番人気以内。なおかつ前走から斤量が変わらない馬も[3-2-3-10/18]。勝率16.7%、複勝率44.4%。単勝回収率148%、複勝回収率134%と、こちらも上々の成績でした。

(2)は、前走着順について。
実は、前走5着以内に好走した馬の成績が、複勝率14.0%、単勝回収率24%、複勝回収率31%と、あまり良くないエプソムC。

ただし、この中でも前走2、3番人気だった馬は[2-1-2-6/11]。勝率18.2%、複勝率45.5%。単勝回収率112%、複勝回収率111%と、安心して買えます。

一方、前走6着以下の馬は、(1)で見たとおり、前走6番人気以内の馬が[3-3-1-11/18]。勝率16.7%、複勝率38.9%。単勝回収率233%、複勝回収率146%と、まずまずの成績を収めていました。

(3)は、馬齢について。
エプソムCの傾向として有名なのが、4歳馬の強さ。過去5年を調べると[2-3-3-13/21]で、勝率9.5%、複勝率38.1%。単勝回収率67%、複勝回収率252%と、やはり好調でした。

(4)はキャリアについて。
(3)と似た指標になりますが、エプソムCは、キャリア10戦以下の馬が[3-2-1-10/16]。勝率18.8%、複勝率37.5%。単勝回収率131%、複勝回収率113%と、強さを発揮しています。

(5)は、前走と今回の斤量について。
(1)で触れましたが、エプソムCで強いのは前走と今回で斤量が変わらない馬。中でも前走1着、もしくは前走6着以下だと[2-2-3-6/13]。勝率15.4%、複勝率53.8%。単勝回収率153%、複勝回収率164%と、素晴らしい成績を収めていました。

最後は(6)。前走クラスについて。
まず目につくのが、前走GII組の成績の良さ。[2-2-0-5/9]で、勝率22.2%、複勝率44.4%。単勝回収率202%、複勝回収率154%と、サンプルは少ないながらも好成績。

一方、前走GIII組に関しては、どういうわけか前走7着以下だった馬が[1-1-2-7/11]。勝率9.1%、複勝率36.4%。単勝回収率200%、複勝回収率411%と、好調でした。

ということで、今回はこれら6項目を重視。印と買い目を下記のとおりとしました。

◎12 ザダル
○2  タイムトゥヘヴン
▲11 ジャスティンカフェ
☆6  ノースブリッジ
△8  ガロアクリーク
△4  ヤマニンサンパ
△5  ダーリントンホール
△7  トーセングラン
△10 トーラスジェミニ
△3  コルテジア
△1  シャドウディーヴァ


【買い目】

・馬単マルチ 12=2、11、6、8、4、5、7、10、3、1 計20点
・ワイド   12→全頭 計11点
・単勝    12


本命は、唯一4項目に該当したザダル。以下、3項目に該当したタイムトゥヘヴン、ジャスティンカフェ、ノースブリッジの4歳勢に印をつけました。

昨年の覇者ザダルは、その後1年間で計4走し、年初の京都金杯も勝利。しかし、それ以外の3戦は13、7、10着と大敗してしまいました。とはいえ、今回の芝1800mはキャリアを通じて[2-0-1-1/4]。4着以下に敗れたのは2020年の毎日王冠だけで、それでも勝ったサリオスから0秒7差の5着。大きく負けたわけではありません。

6歳とはいえ、まだキャリア14戦。得意の舞台、得意の距離で、巻き返してくれるのではないでしょうか。

12頭中11頭に印をつけていい加減にしろ!と、お叱りを受けそうですが…、馬券は馬単マルチとワイドを購入。ワイドに関しては、念のため全馬に流します。また、単勝も買い目には入れていますが、10倍未満であれば買わないことにします。

今週、来週とGIはありませんが、再び三場開催が始まりました。さらに、15日の水曜日には、英国で行なわれるプリンスオブウェールズSの馬券が発売されます。

それも、シャフリヤールが遠征、出走してくれるおかげ。コントレイルと同様、ディープインパクトの正当な後継種牡馬になり得る存在なだけに、この馬もまずは無事で。なおかつ、素晴らしい走りを見せてくれることを期待せずにはいられません。

それでは、日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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