うおおおおおおおお！
なんて日だ！

金曜日だというのに、競馬新聞に目を通せたのが23時半・・・
馬券検討して、コラム書きだしたのが1時って・・・


それにしても、今になって、昔、老馬主に言われた一言がじわじわ効いてくる。

老馬「アンタ最近忙しいっしょ」
7号「はい、ちょっとだけ忙しいんですがなんてことないですよ」
老馬「だめだぁ・・・。仕事しちゃダメ」
7号「え？流石に仕事しないと食えないですよ・・・」
老馬「アンタ、解ってないねぇ。俺なんて仕事したことないよ」
7号「それは、環境も何も違いますし、老馬主さんは、親も資産家じゃないですか！」
老馬「あはははは！アンタ、馬鹿っしょ。親が残した遺産なんて、1年で使ったよ」
7号「えええええ？まじっすかそれからどうやって食ってきたんですか？」
老馬「如何に仕事しないでお金が入ってくるかだけを、人の1000倍は考えたに決まってるっしょ」
7号「とはいえ・・・」
老馬「俺は、働かない。絶対に働かない。そう決めてるから、逆に逃げ場がないのよ。だから必死で考えるっしょ。アンタ逃げ場があっていいねー」
7号「・・・」

はぁぁぁぁ？
わからん、この人何言ってるんだ？

と、思っていた。
思っていたんだが、わかっちまった・・・。

老馬主の言う通りだわ。
あのジジー、働いた事ねークセに、真理をついてきやがる。

ってなんで久しぶりに老馬主のネタを書いているか？
突然昨日、ぶどうが届いたからだ！
老馬主、優しいじゃん！

と思って、久しぶりに電話してみた。

7号「あ！もしもし！老馬主さんご無沙汰しちゃってすみません」
老馬「おかしいんだわー」
7号「・・・」

7号（心の声）
ちょい、ちょい、ちょい・・・
久しぶりの電話の第一声は「あ！ひさしぶりだね！元気？」とかじゃねーのかよ。
なんで、いきなり、かぶり気味に「おかしいんだわー」から入る？

老馬「もしもーし？もしもーし、あれ？切れた？」
7号「あ、はい、聞こえてますよ！すみません・・・どうしました？何がおかしいんですか？」
老馬「おかしいんだけどね、アンタの事この前札幌で見かけたって人が居るんだよね。おかしいよねぇ・・・札幌来てて連絡してこないなんてことないもんね」

7号（心の声）マジか・・・。なんで俺が先々週札幌行ったの知ってるんだよ・・・。俺は指名手配犯か？ここは知らぬ存ぜぬで押し通すしかない。

7号「老馬主さん、前にもそんな事言ってたことありましたが、僕なんてその辺に良くある顔ですし、見かけた人が間違えたんじゃないですか？もしくは札幌に僕のドッペルゲンガーが居るんですよ！」
老馬「なに？ドップラージェンガ？なにそれ？良くわからんが、そんなわけないっしょ！アンタでかいし、声もデカいし、ガラ悪いし、そうそう居ないっしょ笑」

7号（心の声）だれだ、だれにみかけられたんだ、押し通していいのか？それとも忘れてたふりして、白状するか？いや、もう無理だ、今更白状できない。でも、バレてるよな？ん？絶対にバレてるよな？どうする？どうする俺？無理やり話を替えるしかないな！そうそう、ブドウのお礼を言うつもりで電話したんだ！

7号「あ、あのぉ・・・、確かに体もデカいですし、声もデカいし、目つきも悪いかもしれないですが、僕じゃないですよそれ！そんな他人の空似は置いといて、それよりも、巨峰！昨日届きましたよ。凄い美味しそうですよね！いつもありがとうございます！」
老馬「あ、届いたかい？アンタ、ブドウ好きみたいだから、良いヤツ送っといたよ！」
7号「ありがとうございますぅぅぅぅぅ！スゲー嬉しいっすぅぅぅぅ！このブドウ食べたら、今週出走する持ち馬全部勝っちゃいますね！
老馬「はははは！ブドウで勝てるなら、世の中のブドウが全部無くなるよ！アンタ相変わらずお調子ものだねー」
7号「ははは・・・。ってそう！それより、僕がブドウ好きな事よく知ってましたね！教えたことありましたっけ？」

老馬「あー。だって、先々週、札幌の和食屋で綺麗な女性と美味しそうにブドウ食べてましたよ！って報告入ったからね！」

7号「・・・・・・・・・・・・・・・・」

だれだぁぁぁぁぁぁ！
だれがチクったぁぁぁぁ！

老馬主　公安なみの　情報網

わざわざブドウ送って遠回しなサイン出すくらいなら、その場で電話して来いやぁぁぁぁぁ！

と言えたとか言えなかったとか・・・。
老馬主との戦いはまだまだ続く。

※この話はフィクションです。