◆【随時更新中｜3/30(日)的中速報】昨年万券Vの岡井ら主宰者陣がGI攻略！無双中山田の気になる勝負レースは！？【高松宮記念/マーチS2025予想】

まず、はじめに「前提」を。

「1番人気の勝率は3割」

1番人気が負ける確率は7割もあり、逆に言えば2番人気以下は勝率7割もある。「危険な人気馬理論」とは、想定1-4人気ゾーンの人気一角を「消し」とし、妙味を追い続ける馬券術である。

なお、SPREADさん連載スケジュールの都合上、想定と実際の人気がズレることはあるのであしからず。

「当てたいのか、勝ちたいのか」

極論を言えば、当てたいだけなら全18頭の単勝でも買えばいい。仮に1鞍回収率500％の馬券なら、5回に1回以上あれば、的中率20％でも収支はプラス。当てるのではなく、勝ちにいく。負けを恐れず、勝ちにいけ。

そのハズレ馬券は決して紙くずではなく、勝利への招待状である。

■春秋スプリントGI制覇の条件満たせず「消し」

2023年にスプリンターズSを制し、スプリント界の頂点に立ったママコチャ。昨年の雪辱を果たすべく、高松宮記念で二つ目のGIタイトル獲得を狙う同馬が今回の「危険な人気馬」のターゲットだ。

1996年に高松宮記念（97年までは高松宮杯）がスプリントGIに昇格して以降、春秋の両スプリントGIを制覇したのは7頭。そのうち、同一年に制覇したのが5頭で、秋春での制覇は3頭となる（ロードカナロアが秋→春→秋の3勝）。一方、隔年で両スプリントGIを制した馬は、いまだに現れていない。

近年では、以下の4頭が、隔年でのスプリントGI完全制覇を狙ったが、いずれも、翌々年の成績は振わない。

スノードラゴン、2014年スプリンターズS1着→16年高松宮記念7着、17年7着、18年9着、19年17着
レッドファルクス、2016年スプリンターズS1着→（17年高松宮記念3着→16年スプリンターズS1着）→18年高松宮記念8着
セイウンコウセイ、2017年高松宮記念1着→19年スプリンターズS12着
ピクシーナイト、2021年スプリンターズS1着→23年高松宮記念13着

スプリント戦線での“旬”は一瞬。その間に、ビッグタイトルを獲得できなければ、新たなライバルに勝利を奪われてしまう。ママコチャは、昨年の高松宮記念を獲れなかったのが、最大の失点。今年、再び頂点に立つのは、厳しいと考える。

また、前走でオーシャンSを使った点もマイナス材料。過去10年の高松宮記念で、オーシャンS組は【1.1.4.52】と、前哨戦の中では、シルクロードSや阪急杯に比べると、相性は良くない。特に、オーシャンS勝ち馬は【0.0.0.9】で、連勝するどころか、一度も馬券に絡んでいない鬼門の条件。これだけでも、ママコチャは狙いにくい馬となる。

加えて、牝馬も高松宮記念では劣勢で、過去10年では【1.7.2.54】とわずか1勝のみ。さらに6歳以上の牝馬に限ると、【0.1.0.22】となり、好走例は18年2着レッツゴードンキのみ。高齢牝馬になると、よほど恵まれなければ、好走できない一戦といえる。

数多くのGI勝利を果たしてきた金子真人オーナーだが、まだ勝っていない平地GIの一つが高松宮記念。そのあたりも、レースとの相性の悪さがあるだろうか。いずれにしても、隔年で両スプリントGIを勝つことの難しさや、オーシャンS組の相性の悪さ、6歳牝馬と、馬券を買える材料は少なく、妙味はないと考え、今回のママコチャは、思い切って「消し」でいってみたい。

■重賞4勝、GI2着の実績で、妙味たっぷりの人気なら狙い目

本命にはトウシンマカオを抜擢する。高松宮記念は、昨年まで2年連続で参戦し、15着、6着と結果を残せていないが、一昨年は不良、昨年は重と、馬場状態の悪さに泣かされた。今年は晴れ予報で、良馬場で実施できそうなのは好材料。本馬の力を十二分に発揮できそうな舞台設定だ。

実績もすでに重賞4勝をマークしているように、他馬との比較でも申し分ない。昨秋、中京で行われたセントウルSでは、ママコチャを破って勝利。続くスプリンターズSでは、勝ったルガルとクビ差の2着と好戦しており、GI級であることは間違いない。

19年以降、高松宮記念の勝ち馬6頭中5頭は、前年以降に中京で行われた重賞で3着以内に入る実績を持ち合わせており、また、6頭中3頭は、前年のスプリンターズSで2着。そのどちらにも合致するトウシンマカオは、勝ち馬の資格アリだろう。

また、過去10年の高松宮記念で、前走が香港スプリント組は、【2.0.1.5】で、勝率25.0％、複勝率37.5％は、ステップとしては好成績の部類。昨年、香港スプリント8着から高松宮記念を制したマッドクールの例があるように、前走の着順は問わない。ローテ的にもトウシンマカオに追い風だ。

これだけの好材料がありながら、人気面では中位の部類で、馬券を買うならココ。ナムラクレアやGI馬たちが人気を吸ってくれるようなら、美味しい配当にありつけそうだ。

相手には、サトノレーヴが筆頭。こちらも香港スプリント組で、ローテ的にもバッチリ。その前走はハイレベルな一戦を小差の3着と、性能の高さはトップクラス。初めてとなる左回りへの対応がカギとなるが、鞍上モレイラ込みで期待は大きい。

馬券は単勝を厚めに、馬連、3連単をお好みで。

それでは皆さま、ボナ・フォルトゥーナ（あなたに幸運を）。

■高松宮記念予想【印・買い目】

◎12 トウシンマカオ
○10 サトノレーヴ
▲６ ルガル
☆１ マッドクール
☆３ ビッグシーザー
注13 エイシンフェンサー
△14 ナムラクレア
△２ウイングレイテスト

【単勝】12（1点）
【馬連】12＝10,6,1,3,13（5点）
【3連単/フォーメ】12→10,6,1,3→10,6,1,3,13,14,2（24点）