7月3日、川崎競馬場でDG競走・スパーキングレディーC（JpnIII、ダ1600m）が開催される。1着賞金は3000万円。発走時刻は20時10分。枠順は以下のとおり。




DG競走で3勝のライオットガール。

スピーディキック（牝5、浦和・藤原智）は、重賞9勝を誇る南関東の最強牝馬。今年はJRAに連続で遠征しともに大敗だったが、強敵に敢えて挑む陣営の姿勢は素晴らしいと言える。昨年の大井・レディスプレリュードと大井・JBCレディスクラシックの結果からJRA勢との力差は感じるものの、アイコンテーラーとグランブリッジが不在ならチャンス十分。昨年のレースでは惜しくも2着だったが、今年はその借りを返せるか。

ライオットガール（牝4、栗東・中村）は、昨年6月に牡馬相手のレパードSに勝ち、昨年11月の船橋・クイーン賞にも勝利。今年4月の園田・兵庫女王盃ではアーテルアストレアに2馬身差をつけて同レースの初代女王の座に輝いた。1走ごとに好走と掲示板前後を繰り返すタイプのようで、今回は走る順番だろう。主戦の岩田望騎手が海外研修中で騎手が乗り替わるが、ダート重賞の経験が豊富な松山騎手なら問題はなし。前走4着から反発となるか注目。

キャリックアリード（牝5、大井・藤田輝）は、神奈川記念2着後に大井競馬へ移籍。柔軟にDG競走に出走するためで、以降もDG競走で3、4、3着と気を吐いている。所属こそ大井だが、JRA勢と同等の扱いがここでも必要だ。川崎のDG競走は【0.1.1.0】で好相性。今回は御神本騎手が他馬に騎乗するため高知の名手・赤岡修騎手が跨る。

アーテルアストレア（牝5、栗東・橋口）は、昨年の大井・レディスプレリュードと今年の船橋・クイーン賞の優勝馬。差し、先行、マクリと自在な競馬をできるのが強みだ。ただし、川崎のDG競走ではコーナーで進みが悪く【0.0.0.2】なのは気になるポイント。初のマイル戦でさらに川崎コースを克服できるかがカギとなる。

ミラクルティアラ（牝4、栗東・野中）は、ダート重賞で8勝を挙げたミラクルレジェンドの仔で、母やきょうだいと同様にダート戦でここまで結果を残してきた。今回が初の重賞参戦となるが、3勝クラスでサーマルソアリング、ミッキーヌチバナ、ブライアンセンスなど重賞級と僅差の競馬をしていて、その比較から重賞でも即通用だろう。

ヴィブラフォン（牝5、美浦・高木）は、昨年12月に2023年限定の交流重賞である神奈川記念を勝利。そこでヴィブラフォン、ユティタムに先着したことは評価できるだろう。園田・兵庫女王盃では5着だったが、外枠の馬に前へと入られてしまい内枠が仇となった印象。外枠からすんなり先行できれば巻き返しても不思議はない。今回はGIジョッキーとなった菅原明騎手が手綱を取る。