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2024/07/01 17:00

【今週の重賞】[七夕賞]初タイトルを掴むのはキングズパレスかレッドラディエンスか

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【今週の注目重賞】
■七夕賞

7月7日(日)、福島競馬場で第60回・七夕賞(3歳上、GIII、ハンデ、芝2000m)が行なわれる。

キングズパレス(牡5、美浦・戸田)は待望のタイトル獲得を目指す。プリンシパルSで2着に好走するなど若駒時より才能の片りんを見せながら、勝ち味に遅く、長らく条件戦で惜敗を続けていた。しかし2走前に美浦Sを勝ってようやくOP入りすると、ひさびさの重賞挑戦となる新潟大賞典でも2着に好走した。全18戦中、着外に敗れたのが3回だけと、相手なりに走れる安定感は抜群。直線が長いコースや2000m超での好走が多いので、小回り・福島の2000mに対応できるかがカギになる。

レッドラディエンス(牡5、栗東・友道)は重賞初参戦。2歳時にベゴニア賞を勝つなど順調なスタートを切ったものの、その後2度の骨折に見舞われて出世が大幅に遅れる。復帰後は休みを挟みつつ条件戦を勝ち上がり、2走前のコパノリッキーCを勝ってOP昇格。次戦・メトロポリタンSでは素質馬・バトルボーンの2着に好走し、オープンでも通用する力があることを証明した。同馬も勝ち味に遅いものの先行力があり、福島芝2000mでも連対経験があるのでコース対応はできるだろう。今年の低調なメンバーなら、いきなり重賞初Vもあるかもしれない。

フェーングロッテン(セ5、栗東・宮本)は実績最上位。重賞初挑戦のラジオNIKKEI賞を勝利し、その後も金鯱賞や鳴尾記念でも2着に好走するなど、重賞での好走多数。昨年の七夕賞14着後は大敗が続いていたが、前走・小倉大賞典では5着に善戦し、復調気配を見せた。先行力に富み、小回りコースは滅法得意。重賞好走5戦中4戦は2000m戦だったので、福島芝2000mはピッタリの舞台のはず。人気を裏切った昨年の汚名返上となるか。

リフレーミング(牡6、栗東・鮫島)もコース適性が高そうな一頭。父キングヘイロー×母父バトルプランという渋い血統で、歩みが遅いながらも条件戦を少しずつ勝ち上がる。準OP14戦目となる湾岸Sを勝ち上がりOP昇級すると、初OPの福島民友杯も連勝。続く初重賞の新潟大賞典も5着に健闘し、6歳にして充実期を迎えた観がある。追い込み脚質で一見小回りは不向きに思えるが、実は福島芝2000mは2戦2勝。一瞬の切れ味を生かすタイプで、展開がハマれば大駆けの可能性も。

そのほかには、新潟記念1着、毎日杯2着の実績馬・ノッキングポイント(牡4、美浦・木村)、同コースの前走・福島民報杯で2着に好走したボーンディスウェイ(牡5、美浦・牧)、同コースの福島記念で昨年2着だったダンディズム(セ8、栗東・野中)、同じく福島記念で2年連続3着に走った実績があるアラタ(牡7、美浦・和田勇)、3走前の京都記念でひさびさに馬券内(3着)に好走した重賞2勝馬・バビット(牡7、栗東・浜田)なども出走を予定している。

【そのほかの重賞】
■プロキオンS

7月7日(日)、小倉競馬場では第29回・プロキオンS(3歳上、GIII、ハンデ、ダ1700m)が行なわれる。今年は阪神競馬場の改修工事に伴う大幅な開催変更があり、本来の中京ダート1400mではなく小倉ダート1700mで代替開催される。主な出走予定馬は、デビュー戦で衝撃のレコード勝ちをして、その後無傷の4連勝中・ヤマニンウルス(牡4、栗東・斉藤崇)、チャンピオンズC3着、平安S2着など重賞実績豊富なハピ(牡5、栗東・大久保)、アンタレスS2着、同コースの門司S1着のスレイマン(牡6、栗東・池添学)、昨年のアンタレスS2着をはじめ重賞で好走多数ながら今回約9カ月ぶりの実戦となるヴァンヤール(牡6、栗東・庄野)、同距離の吾妻小富士OPを2年連続勝利のブラックアーメット(牡6、栗東・角田)など。

(Text:Hattori)


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