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少し時間が経ちましたが、4月6日、勝浦正樹騎手の引退が発表され、14日の中山7レースで無事に最後の騎乗を終えられました。

一部の関係者には事前に伝えていたそうですが、一般的に知られるところとなったのは、テレビ東京系の「ウイニング競馬」にVTR出演し、そこでお話しされてから。その後、正式にJRAから引退が発表されるという、今までにはあまりない流れでした。

勝浦騎手は競馬学校の13期生。この期は1期生と並んで最も卒業生が多く、既に武幸四郎師と村田一誠師が調教師として活躍されていますが、松田大作騎手、秋山真一郎騎手、武士沢友治騎手と、この数ヶ月で3名がジョッキーを引退。ご存知のとおり、秋山騎手は調教師に、武士沢騎手は競馬学校の教官になることが決まっていますが、現役のジョッキーは江田勇亮騎手だけになってしまいました。

そんな個性派揃いの13期生で、秋山騎手に次ぐJRA通算967勝、重賞17勝をあげた勝浦騎手。記念すべき重賞初制覇はデビュー3年目の1999年、ヤマニンアクロで制した共同通信杯4歳Sで、同馬は14頭中の10番人気でした。
しかも、2着キンショーテガラは13番人気の超大穴で、馬連は1100倍を超える大波乱。重賞で馬連の配当が1000倍を超えたのは5例目で、当時、中学生だった私は目玉が飛び出るほど驚いたのを覚えています。

また、勝浦騎手とコンビを組んだ名馬といえば、ともにG?初制覇を成し遂げるなど3つの重賞を制したテレグノシスで、勝浦騎手本人も思い入れのある1頭としてあげられていますが、ゴスホークケンで制した2007年の朝日杯フューチュリティSも印象的なレースです。

当時、中山の芝1600ｍでおこなわれていた朝日杯フューチュリティSは、現在と同じくフルゲート16頭。残り1枠を巡って8頭が抽選となり、そのうちの1頭がゴスホークケンでした。

同馬は、新馬戦を楽勝した後の東京スポーツ杯2歳Sで4着と敗れるも、芝1600ｍの持ち時計は登録馬中ナンバーワン。出走さえかなえば有力馬の一頭になることは間違いなく、見事に抽選を突破したゴスホークケンは、3番人気でスタートの時を迎えました。

一方、鞍上は過去2戦コンビを組んだ田中勝春騎手が香港に遠征するため騎乗できず、かわりに白羽の矢が立ったのが勝浦騎手。ゲートになかなか入らない馬がいたため、1枠1番で先入れのゴスホークケンは最も長く待たされたものの、勝浦騎手が気をつけていたという発馬でロケットスタートを決めるとそのまま絶妙なペースで逃げ、直線では後続に影をも踏ませぬ逃走劇。逃げ馬でありながら上がり最速をマークし、2着レッツゴーキリシマに2馬身半差をつける圧巻の内容で、見事2歳王者の称号を手にしました。

その後は一転して不調に陥り、勝浦騎手とも3戦しかコンビを組む機会がなかったゴスホークケン。種牡馬入り後、デビューした産駒は僅か23頭でしたが、その中からマルターズアポジーを輩出。勝浦騎手とコンビを組むことはなかったものの、同馬と3つの重賞を制するなど名コンビとなったのは同期の武士沢騎手。これもまたドラマといえるかもしれません。

引退後の予定は決まっていないという勝浦騎手。ただ、現場から離れることは決定しているそうで非常に寂しい限りですが、それこそテレビ東京系の中継番組など、目にする機会は少なくなさそうで、もしそうなったとき、どういった解説をされるのかも非常に楽しみです。

勝浦騎手、28年間のジョッキー生活、本当におつかれさまでした。

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それでは予想に。

今回は、オークストライアルのフローラSを深掘り調査。好走傾向から買い条件を見つけ出し、本命馬を探します。

（1）母父の系統
（2）キャリア
（3）前走上がり
（4）前走4コーナーの位置取り
（5）前走クラス
（6）前走頭数
（7）枠順
（8）前走からの間隔
（9）生産牧場
（10）前走馬体重

近年の好走傾向から買い条件となったのは、上記10項目。その中で、（1）は母父の系統です。 ニアークティック系種牡馬とナスルーラ系種牡馬を母父に持つ馬が［1-1-1-33/36］と、振るわない当レース。一方、母父がそれ以外の系統で、今回距離延長。なおかつ、1から3月生まれの馬は［3-3-3-9/18］。勝率16.7％、複勝率50.0％。単勝回収率178％、複勝回収率219％。該当馬の半数が好走していました。

（2）はキャリアについて。ここは2パターンご紹介します。
まずはキャリア5から7戦の馬で、こちらは前走勝ち馬から1.0秒差以内の負けを喫した馬が［1-3-3-8/15］。勝率6.7％、複勝率46.7％。単勝回収率110％、複勝回収率243％と、まずまずの成績。

対して、キャリア4戦以下の馬も負けておらず、前走2着に0秒3以上の差をつけて勝っていれば［2-1-1-4/8］。勝率25.0％、複勝率50.0％。単勝回収率226％、複勝回収率125％。やはり、該当馬の半数が好走していました。

次は（3）。前走上がり。
フローラSは、前走上がり2位から5位の馬が［2-1-1-36/40］。複勝率10.0％と、今ひとつの成績。 一方、前走16頭立て以上のレースに出走し、上がり1位か6位以下だった馬は［2-3-2-7/14］。勝率14.3％、複勝率50.0％。単勝回収率202％、複勝回収率232％。該当馬の半数が好走していました。

（4）は、前走4コーナーの位置取りです。
府中の長い直線を使っておこなわれる当レース。前走、中団以下に構えていた馬の好走率が高く、とりわけ前走がG?かG?。かつ、その前走の4コーナーで7番手以下に位置していた馬は［2-4-1-5/12］。勝率16.7％、複勝率58.3％。単勝回収率211％、複勝回収率254％。好走率は6割に迫ります。

（5）は、前走クラスについて。
（4）とやや重なりますが、フローラSは前走重賞組が強さを発揮しており、とりわけ今回奇数番を引いた馬は［2-2-2-5/11］。勝率18.2％、複勝率54.5％。単勝回収率258％、複勝回収率168％。文句なしの好成績でした。

折り返しの（6）は前走頭数。
こちらは（3）とやや重なりますが、近年の当レースは、前走から出走頭数減となる馬（今年でいえば、前走15頭立て以上のレースに出走した馬）が［2-2-1-6/11］。勝率18.2％、複勝率45.5％。単勝回収率274％、複勝回収率129％。他に条件をつけなくても、まずまずの成績を残していました。

（7）は、今回の枠順です。
やたらと2枠が強いフローラS。過去5年［3-2-1-4/10］で、勝率30.0％、複勝率60.0％。単勝回収率317％、複勝回収率157％と、素晴らしい成績です。

続いては（8）。前走からの間隔について。
前走から適度な間隔を取ってきた馬が好結果を残している当レース。具体的には、前走からの間隔が中4週から9週。かつ、乗り替わりとなる関東馬は［3-1-2-4/10］。勝率30.0％、複勝率60.0％。単勝回収率351％、複勝回収率185％。（7）と同じく、素晴らしい成績でした。

（9）は生産牧場。
トライアルレースでも強さを発揮しているノーザンファーム生産馬。とりわけ前走時、馬体重がマイナス4から9kg。もしくは二桁増だった同場生産馬は［2-1-2-5/10］。勝率20.0％、複勝率50.0％。単勝回収率203％、複勝回収率176％。こちらも該当馬の半数が好走していました。

そして最後は（10）。前走の馬体重で、こちらも2パターンご紹介します。
まずは、前走420kg以上440kg未満で出走した馬で、このパターンは毛色が栗毛以外であれば［1-1-3-4/9］。勝率11.1％、複勝率55.6％。単勝回収率151％、複勝回収率348％と、好調。

一方、前走460kg以上480kg未満で出走した馬も負けておらず、こちらは前走中山競馬場のレースに出走した馬が［3-1-2-3/9］。勝率33.3％、複勝率66.7％。単勝回収率385％、複勝回収率202％。決してサンプルは多くないものの、凄まじい成績でした。

これら10個の買い条件を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。

◎1　 バロネッサ
○4　 エルフストラック
▲2　 ニシノコイゴコロ
☆3　 ラヴァンダ
△13　カニキュル
△5　 メアヴィア
△12　コンテソレーラ
△11　ユキワリザクラ
△9　 サンセットビュー
△10　マルコタージュ
△7　 コスモディナー
△6　 トロピカルティー

【買い目】

・馬単マルチ　1＝2、3、4、5、6、7、9、10、11、12、13　計22点
・ワイド　1→2、3、4、5、6、7、9、10、11、12、13　計11点
・3連複フォーメーション　1→2、4→2、3、4、5、11、12、13　計11点

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本命は、5項目に合致したバロネッサ。以下、4項目に合致したエルフストラックとニシノコイゴコロを対抗、単穴としました。

2022年のホープフルSを制したドゥラエレーデの半妹バロネッサ。父の父も同じで、4分の3同血にあたります。

そんなバロネッサはデビューから2戦勝ちあぐねるも、2月の未勝利戦を好時計で快勝。直線で2着馬を突き放すのにやや手間取ったものの、ルメール騎手の右ムチが3発入ると一気に加速。最終的に1馬身3/4差をつけ、3着はそこから5馬身差。5着馬には1秒9もの差をつけました。

ルメール騎手の継続騎乗こそかないませんでしたが、好調の津村明秀騎手への乗り替わりであればなんの心配もないでしょう。勝ちきるとまではいいませんが、好枠を引き、軸には最適です。

馬券はまず、バロネッサからの馬単マルチとワイドを購入。そして、同馬を1列目に、4項目に合致した○▲を2列目に、3、4項目に合致した7頭を3列目に塗った3連複フォーメーションも買います。

それでは日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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