・サトノルークス
近走成績こそ振るわないが、阪神芝2200mはアドマイヤジャスタ、ショウリュウイクゾとのちの重賞勝ち馬2頭を下した舞台。当時と同じ開幕週の阪神芝というシチュエーションも悪くなく、変わり身があっても驚けない。

・ジナンボー
重賞戦線を使われるようになった新潟記念以降、勝ち馬と0秒6差以上の敗戦を喫したレースはGIと道悪馬場に限定。芝中距離での持ち時計も申し分なく、良馬場での施行が叶うようなら評価を上げるべきだろう。

・ステイフーリッシュ
2019-2020年と参戦した京都記念ではそれぞれ2→3着。芝2200mの適性も含め注目すべき1頭だが、当時と異なるのは馬場コンディション。時計のかかる冬の京都から今年は開幕週の阪神芝替わり……これを見逃すわけにはいかない。【0-0-0-4】と良績に乏しい叩き2戦目ローテで臨む点もマイナスだ。

・ダンスディライト
この馬で注目したいのは福永祐一のコメント。6走前、能勢特別後は「展開が向いたのでしょう」と素っ気ないコメントだったが前走後は「馬が良くなりました。見違えるようでした。これから活躍してくれるでしょう」とトーンが一変していたのだ。ダンスファンタジア、カイザーバルとこの馬の姉はいずれも5歳に復活。「5歳での覚醒」を予感させる勝ちっぷりと全4勝を挙げる阪神芝開催の京都記念、重賞即通用の下地は整った。

・ダンビュライト
2019年のこのレース勝ち馬。近走は精彩に欠いているものの、坂路4F51秒台をコンスタントにマークしているように明らかな衰えは感じない。開幕週の馬場コンディションで単騎逃げが見込めるメンバー構成……ヒモ穴として警戒したい。

・ハッピーグリン
2000→1600→3200mと一貫性が窺えない近走ローテーション。厳しい。

・ベストアプローチ
長期休養明けから復帰後、掲示板内は一度もなし。一変を望むのは酷に映る。

・モズベッロ
阪神芝2200mは宝塚記念3着がある舞台。コース適性は満たしているものの、当時は開催最終週かつ稍重と特殊な馬場だった。前走5着が不良馬場による後押しだとすれば、完全復調と言い切るにはまだ早いのかもしれない。日経賞が狙い目か。

・ラヴズオンリーユー
「はじめてコンタクトをとって僕が感じたことを厩舎へ伝えて、調整していただいた」これは今回手綱を握る川田将雅の1週前追い切り後のコメントだ。有馬記念後の決して長くない時間にもかかわらず、課題克服のためやるべきことをやる陣営の意欲には頭が下がる。今回はハミをトライアビットに替え、操縦性は向上しているとのこと。【3-1-2-0】馬券内率100%の関西圏、同じく【3-1-1-0】馬券内100%の斤量54キロなら負けられないのが本音だろう。

・レイエンダ
ダートに活路を求めた前走だが、結果的に適性は見い出せず。実績のない関西圏でもあり、ここも苦戦は免れられないだろう。

・ワグネリアン
昨年はわずか2戦しかレースを使えず不完全燃焼の年に。復権を期する今年だが、年明け初戦に阪神芝内回りコースを選んだ点をどう捉えるか。ダービーは言うに及ばず、東スポ杯2歳S、神戸新聞杯など全5勝を直線の長いコースで挙げる馬。喉の手術明けという状況を鑑みると、過大評価は禁物だ。

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