・ヴィクティファルス
好スタートからスッと控え、直線入口付近では外から他馬を一気に飲み込むような脚。若い時期のハーツクライ産駒らしからぬ操縦性の高さと前向きさを兼ね備えた馬だ。ここは一気の相手強化となるが、このレースと好相性の社台ノーザングループ系クラブ馬という点は魅力。私のなかでの評価は高い。

・エフフォーリア
デビューから無傷の連勝。その戦績は立派だが、前走2着馬にはスタートで大きく後手を踏んだアクシデントがあった。これまで戦ってきた馬は決して強力とはいえず、ここは試金石の一戦と言える。

・カイザーノヴァ
これまで挙げた2勝はいずれも洋芝。本質的に時計のかかる馬場が合うタイプで、時計・上がりともに決して遅いとはいえない今の東京芝が合うとは思えない。

・キングストンボーイ
不良→良馬場替わりで持ち味を発揮した前走。とはいえ1分35秒2の勝ち時計は当日の2歳未勝利と0秒1差……お世辞にもレベルが高い一戦とは言えないものだった。2走前に1秒以上離されたステラヴェローチェをはじめ素質馬が揃うここは押さえ評価が妥当か。

・シャフリヤール
11秒9-11秒6-11秒5と加速ラップを制した前走。2着に負かしたヴィヴァンが次走快勝ならこの馬の評価が下がることはない。初の関東遠征、冬競馬と課題は山積みだが秘めるポテンシャルは一級品。東京芝1800mの鬼・福永祐一の手腕も含めノーマークは避けたいところだ。

・ステラヴェローチェ
近2走は後方から終いの脚を伸ばすスタイルだが、伏線は先週にある。鞍上の横山典弘は先週、東京新聞杯のトラインという追込馬で先行策を敢行。ゆりかもめ賞のヴェローチェオロでも先行しており、馬場を踏まえて脚質を切り替えていたのだ。ここは前に行く競馬が濃厚、たとえ前に行ってもこの馬の末脚が極端に鈍ることがないと思う。死角らしい死角は見当たらない。

・タイソウ
前走京成杯で私が本命を打った馬。結果は6着に終わったが、あれだけ評価した馬を簡単に見限りたくはない。走法を見るより、ゆったり運べる広いコース替わりはプラス。何らかの印は打っておきたいところだ。

・ディオスバリエンテ
この馬が新馬戦で負かしたボーデンは次走、驚愕の時計で圧勝。新馬戦では3・5着馬もあっさり勝ち上がっており、ハイレベルレースであることは明らかだ。過去10年の共同通信杯において、前走2着内から臨む堀厩舎所属馬は【0-3-1-0】馬券内率100%。きさらぎ賞をパスしてこのレースに臨む以上、勝算ありと捉えたい。

・ディープリッチ
クラスの壁を超えるにはもう少し時間がかかりそう。厳しい。

・ハートオブアシティ
1勝クラスですら掲示板外に敗れる現状。未勝利の内容から道悪は鬼レベルの可能性があり、その馬場に替わった際に見直したい。

・プラチナトレジャー
良馬場では一度も馬券圏内のない馬。さらなるメンバー強化となる今回、苦戦は免れられないか。

・レフトゥバーズ
新馬戦で発揮した切れ味は同配合のグランアレグリアを思わせるもの。圧巻のパフォーマンスがここへの参戦を促したわけだが……牡馬混合の本レースで牝馬が馬券内に入ったケースは一度もない。前走負かした馬が1頭も勝ち上がっていない点も含め、過大評価は避けたいところだ。

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