・ヴェスターヴァルト
新馬戦を含め、中10週以上の休み明けでは【0-0-0-3】と精彩を欠く馬。その反面、休み明け以外では【4-3-2-0】といまだ馬券内率100%をキープしている。芝1200m替わりをどう捉えるかだが、2歳夏にはその距離でスプリント重賞2勝のビアンフェとハナ差の2着あり。格下とタカを括らないようにしたい。

・エイティーンガール
2018-19年シーズン、2019-2020年といずれも冬競馬で連続好走。本質的には寒い時季が合う馬だと思うが、これまで挙げた5勝中4勝が前走から2カ月以内のレース間隔。ある程度詰まったローテーションがベスト条件と捉えたとき、狙いは次走なのかもしれない。

・カイザーメランジェ
左回りでは【0-0-0-5】と良績なし。厳しい。

・クリノガウディー
グランアレグリアに先着した朝日杯FS、降着したものの1位入線をはたした高松宮記念はいずれも距離短縮ローテ。中京は高松宮記念、中京記念と好走が目立つ条件だけに何らかの印は必要だろう。

・コントラチェック
全4勝中3勝が中山。得意条件がはっきりしている馬で、ここは適鞍外と言わざるを得ない。

・ザイツィンガー
オープンクラスの壁にぶち当たっている現状。クラス通用にはもう少し時間がかかりそうだ。

・シヴァージ
7戦連続上がり3F最速と、芝で切れ味を発揮し続ける馬。問題なのはその切れ味が結果につながっていない点だが、鞍上に福永祐一を迎え入れたアドバンテージは計り知れない。今開催の芝重賞で好走連発の「中京の鬼」。脚の使いどころが難しい馬が今回はハマる可能性十分だ。

・セイウンコウセイ
シルクロードSへの参戦は5年連続。直近2年は馬券圏外と精彩を欠いてしまっており、ここも高松宮記念への叩き台と捉えるのが妥当だろう。

・タイセイアベニール
2019年以降、芝で挙げた6連対はすべて自身の上がり3F33秒以下。高速馬場での切れ味勝負がこの馬のスイートスポット、今の中京芝でその条件が見込めるとは思えない。

・トゥラヴェスーラ
前走は馬場コンディションが比較的良好だった開幕週の中京芝かつ内枠が味方した印象あり。稍重-重での成績【0-0-0-5】は今のタフな中京芝への不安を露呈する不吉な数字。前走の再現は簡単ではないだろう。

・プリモシーン
東京新聞杯以降はすっかり馬が変わってしまったかのような成績。1200mが向いているとも思えず、一変を望むのは酷に映る。

・ミッキースピリット
昨年の3連勝は小倉→京都の直線平坦コースで達成したもの。急坂コースのCBC賞では惨敗を喫しており、今年の条件はこの馬にとって望ましいとは言えない。

・モズスーパーフレア
この馬が出走する以上、ハイペースの差し決着はほぼ確定。問題はこの馬が残れるかどうかだが、今回は同型らしい同型不在のシチュエーションとなった。2走前ほど無茶な絡まれ方はされないだろうし、今年のシルクロードSに関しては残る可能性を想定しておきたいところだ。

・ライトオンキュー
全6勝中4勝が直線平坦コース。急坂中山でのスプリンターズS敗戦も気になるところだが……今回は冬競馬に光を見出すことができる。さかのぼること2年、冬の中京→京都で連勝。一定以上の適性は間違いなく秘めている。年が明けてから坂路で猛時計を連発と体調面も良好。オール野芝の前走から時計のかかる中京替わりも好材料だ。

・ラヴィングアンサー
タイセイアベニールとよく似たタイプで、自身の上がり3F33秒以下が好走レンジ。今の中京芝では割り引かざるを得ない。

・ラウダシオン
これまで馬券圏外に敗れた2戦はいずれも阪神1600m。関西馬だが左回りでは【2-2-0-0】連対率100%と抜群の安定感を誇る馬だ。目標が次走であることは明白も、芝1200mも時計のかかる馬場での実績もある馬。軽くは扱えない。

・リバティハイツ
4歳以降、重賞の舞台では【0-0-0-7】と苦戦続き。左回りと特段相性が良いわけでもなく、牡馬相手では分が悪い印象だ。

・ルッジェーロ
掴みどころのない馬だが、芝の速い上がりに対応した前走には驚かされた。かなり特殊な今の中京芝を考えるとダート適性がプラスに働く可能性もあり、何らかの印は回しておきたいところだ。

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