競馬サロン

2021/01/15 19:57
【愛知杯】熟成を重ね、重賞獲りの機は熟した。迷わず本命。/中山11R/小倉11R
880まずはこちらをご覧いただきたい。
(見解ここから)
成長曲線の裏付けとなる要素に「馬体重」がある。
デビュー時との比較で20キロ以上を増やす同馬。このベクトルが「パワー」に特化するのではなく、終いの切れ味にも良い影響を及ぼすのだから素晴らしい。
キタサンブラック。
リスグラシュー。
グランアレグリア。
上記の馬は初陣から30キロ以上も馬体重をボリュームアップ。肉体面での変化をそのまま力に変えた名馬の系譜……今年、そのタスキをつないだのは間違いなくこの馬だ(見解ここまで)。
これはクロノジェネシスを本命に据えた有馬記念時の見解。2歳時は華奢な牝馬にも映った同馬がみるみる成長し、遂には暮れのグランプリを制するまでに成り上がった。あのレベルのパワー型牝馬は当分出てこないのではないだろうか。
キーワードは「馬体重増」。
それを愛知杯に当てはめると、見落とし厳禁の馬を見つけることができる。
6枠12番、レッドアステル。
この馬のデビュー時の馬体重は428キロ。小柄な体にもかかわらず、時計のかかる寒い時季の中山芝で連続好走したのだから驚きだ。四肢に宿るパワーを感じずにはいられない……当時の記憶が蘇る。
しかし、3歳春はメンタルがついてこなかった。
初の関西遠征となった桜花賞。強豪相手に挑むにあたり、当日の馬体重は前走からマイナス16キロ。しょんぼりとした馬体から放たれるオーラは微塵もなく、14着惨敗はある意味必然の結果。環境の変化に対応しきれなかった3歳春。繰り返すが、あのとき足りなかったのはメンタル面だ。
アーモンドアイ。
アパパネ。
カレンブーケドール。
これまで管理した馬から「牝馬の国枝」と呼んで差し支えない名伯楽が下した決断は「完成まで焦らず時間をかける」というもの。じっくりコトコト煮込まれたスープのように熟成を重ねたレッドアステル。その成果は数字となって表れた。
・ルスツ湖特別→1着(前走比+32キロ)
・山中湖特別→1着(前走比?6キロ)
・湾岸S→2着(前走比増減なし)
・オホーツクS→4着(前走比+16キロ)
・甲斐路S→1着(前走比増減なし)
一度使われたのち、馬体減があった3歳秋。ひと息入れられ、さらに大きく馬体を増やしたオホーツクSこそスムーズさを欠き4着に敗れたが、その次走で馬体重に変動がなかった点は評価できる。デビュー時の428キロ→450キロへの成長。フィジカル面での強化が明確な結果として結びついたわけだ。
左回りでの成績【2-0-0-0】。
斤量54キロ以下での成績【3-2-0-0】。
じっくり間隔をあけたローテーション。
好材料が目白押し。レッドアステルの本命に迷いはない。
相手本線に抜擢するのはリンディーホップ。
前走は3勝クラスで足踏みが続いていたのがウソのような快勝。スキのないレース運びはまるで単勝1番人気馬を思わせるものだった。中京芝2000mは2年前に勝利実績がある条件。左回りの良馬場芝2000m成績【2-1-0-1】も申し分なく、再び大穴をあける可能性は想定しておきたい。
シゲルピンクダイヤも要注意。
3歳時の輝きを失っていた昨年だが、中京芝2000m替わりの前走で復活をアピール。今思えば、ヴィクトリアマイルを目指した昨年冬-春にかけての臨戦過程がマイナスに作用していたのだろう。牡馬混合重賞2着を経て、当時から斤量据え置きでの牝馬限定戦。極端に評価を落とす理由はなさそうだ。
【中京11R 愛知杯予想の印】
◎12 レッドアステル
〇16 リンディーホップ
▲15 シゲルピンクダイヤ
☆5 センテリュオ
△9 カセドラルベル
△14 ランブリングアレー
△18 マジックキャッスル
△2 ウインマイティー
△7 サトノガーネット
△10 サトノダムゼル
【3連複/フォーメ】12-16,15,5-16,15,5,9,14,18,2,7,10(21点)
次に、自信の一鞍。
【中山11R カーバンクルS】
前走フタ桁着順馬が9頭、ダート→芝替わりの馬が4頭……事実を列挙するだけでこのレースの立ち位置が透けて見えるようだ。
こうしたメンバー構成であれば、ケープコッドの本命は仕方ない。中山芝1200mでは【2-0-1-0】馬券内率100%。展開不問で大崩れのない安定感は高く評価できる。
【中山11R カーバンクルS予想の印】
◎7 ケープコッド
〇13 サクセッション
▲3 ボーンスキルフル
☆15 ジョーマンデリン
△4 キングハート
△12 アマルフィコースト
△9 ダイメイフジ
【3連複/フォーメ】7-13,3,15-13,3,15,4,12,9(12点)
最後に太鼓判レース。
【小倉11R 虹の松原S】
12月の中央場所をひと叩きし、冬の小倉に参戦。ダブルシャープ陣営が採用したローテーションは昨年1月に壇之浦特別を制したときとまったく同じだ。レコードが飛び出したように、高速馬場かつワンターンの前走は叩き台。本線はこの舞台、軸不動と判断する。
【小倉11R 虹の松原S予想の印】
◎7 ダブルシャープ
〇8 リトミカメンテ
▲3 ミスニューヨーク
☆9 エングレーバー
△10 クリデュクール
△12 サンライズオネスト
△13 アーデントリー
△14 フィオリキアリ
【3連複/フォーメ】7-8,3,9-8,3,9,10,12,13,14(15点)
田原基成のプロフィールはこちら
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