【中山11R　フェアリーS】

施行時期変更後、13回目を迎えるフェアリーS。

暮れのスプリント重賞から姿を変え、桜花賞と同じ芝1600mへとモデルチェンジ。理由はただひとつ、クラシック戦線に直結するレースへのグレードアップと私は捉えている。

それを踏まえ、直近5年の勝ち馬をご覧いただきたい。

・ビービーバーレル
・ライジングリーズン
・プリモシーン
・フィリアプーラ
・スマイルカナ

春のクラシック戦線で見える成果を出したのはスマイルカナ（桜花賞3着）ぐらい。その他の馬は見るも無残な結果に終わってしまっているのだ。

ここで読者の皆さまに問いたいが「昨年の3着馬」をパッと思い出すことはできるだろうか？

正解はポレンティア。いまだ1勝クラスにとどまっているが、それは一昨年の3着馬グレイスアンも同様。チューリップ賞やフィリーズレビューと異なり、3着馬に何らかの優先出走権が与えられるわけではないレース……1年後もなお1勝クラスにいる可能性が高い馬が集結するのだから高配当が飛び出すのも当然だ。

私はこのレースをこのように定義する。

「3歳1勝クラス、牝馬限定戦」

予想する側にとってこれほどタフなシチュエーションはない。平場でこの条件があればスルーしてしまう可能性が高い案件。あらかじめ言っておくが、馬券の点数が増えることをご容赦いただきたい。

攻略の糸口はあるのか？

ここでは「3歳1勝クラス、牝馬限定戦」という私の前提を利用したい。

仮にその条件だとした場合、明らかに違和感を抱く馬がいるのだ。

4枠8番、テンハッピーローズ。

サフラン賞ではサトノレイナスの2着、アルテミスSではソダシの3着に好走。この2頭は暮れの阪神JFでワンツーフィニッシュをはたした世代トップクラスの馬だった。この事実は見逃せない。

危うくドン詰まりだった新馬戦。
4コーナーで大きく外に振られたサフラン賞。
終始前に壁を作れず、外々を回る距離ロスがあったアルテミスS。

いずれもスムーズとは言い難いなかで大崩れなし。私は週中の全頭分析で「馬番ひと桁番を引き当てられるようなら信頼度は高くなる」と綴ったが、4枠8番なら大丈夫。馬群の捌き方は新馬戦で学習済みだ。

この馬について補足すると、2歳秋の時点で若駒離れした資質を証明している。初の関東遠征でプラス18キロの2走前、そこから約1カ月のレース間隔で再度の関東遠征にもかかわらず、馬体重減なしのアルテミスS。環境の変化に動じないメンタルこそ最大の武器と言えよう。

環境の変化に動じない＝どの競馬場でも能力発揮に支障がない。

陣営にとってこれほど有り難いことはないだろう。戦ってきた相手を考えれば重賞でも勝てる馬。とはいえ輸送に弱い、小回りが苦手といったウィークポイントがあれば絵に描いた餅になってしまう。それがないとなれば、まるで手のかからない子供のようだ。

迷いはない。

テンハッピーローズが私の本命だ。

相手本線に抜擢するのはシャドウファックス。

正攻法の競馬に打って出た前走。一瞬2着はあるかな？　と思わせたものの最後は切れ負けしてしまった。今回の舞台は新馬戦において勝負どころで道中通過順を上げつつ、上がり3F最速の脚で突き抜けた中山芝1600m。条件替わりが吉に出る可能性は高いと判断できる。

ホウオウイクセルも要注意。

この馬の前走は見どころあり。手応え十分に3-4コーナーを迎えると、直線ではイン突きを選択。アッという間に突き抜けてみせた。3着に敗れた新馬戦は進路取りに手間取ったレースで参考外。軽くは扱えない。

さらにはタイニーロマンス。

正直なところ、前走パフォーマンスや勝ち時計に特筆すべき点は見当たらない。ただ1点、ここはデータ面での後押しが多い。過去10年のフェアリーSにおいて、前走東京芝1600新馬戦を上がり3F4位以下で勝利した馬は【2-0-1-0】。前走東京芝1600m組が8年連続馬券内に入っている点、母父サンデーサイレンスの好走が目立つ点も含め、ノーマークは禁物だ。

【中山11R　フェアリーS予想の印】
◎８ テンハッピーローズ
〇10 シャドウファックス
▲15 ホウオウイクセル
☆７ タイニーロマンス
△６ ネクストストーリー
△５ クールキャット
△１ ベッラノーヴァ
△３ アトミックフレア
△９ ファインルージュ
△11 オプティミスモ
△13 カラパタール

【3連複/フォーメ】8-10,15,7-10,15,7,6,5,1,3,9,11,13(24点)


次に、自信の一鞍。

【中京10R　寿S】

パラスアテナが良馬場芝を使われたのは一度のみ。ただし、その一度が鮮烈なパフォーマンスだった。左回りの東京芝で上がり3F33秒3……この馬の真価は良馬場でこそ発揮される。待望の馬場替わりが見込める月曜中京なら軸不動。

【中京10R　寿S予想の印】
◎10 パラスアテナ
〇12 ダノンマジェスティ
▲11 プライドランド
☆７ ミトノマルーン
△１ ニューポート
△２ シャフトオブライト
△９ モアナアネラ
△13 シャレード

【3連複/フォーメ】10-12,11,7-12,11,7,1,2,9,13(15点)


最後に太鼓判レース。

【中京11R　すばるS】

M.デムーロとのコンビで【1-1-0-1】掲示板外なしのブルベアイリーデ。相性の良い騎手へのスイッチはプラスに働くだろうし、2走前2着時と同じ左回りダート1400mかつ内枠を引き当てた。オープンクラスでの好走は内枠に限定。条件好転のここは巻き返し濃厚と捉えたい。

【中京11R　すばるS予想の印】
◎４ ブルベアイリーデ
〇14 スリーグランド
▲９ グルーヴィット
☆10 トップウイナー
△７ テイエムサウスダン
△13 アヴァンティスト
△11 レシプロケイト
△２ ヒラソール

【3連複/フォーメ】4-14,9,10-14,9,10,7,13,11,2(15点)

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