・アトミックフレア
この馬が前走下した馬の次走成績は【0-0-0-7】。前残り傾向の馬場に乗じた好走だったが、ドゥラメンテ産駒は中山芝1600mで【3-0-1-4】馬券内率44.4%。血統背景を考えたとき、何らかの印は打っておきたい。

・オプティミスモ
レコードが飛び出したファンタジーSの4着馬。高速馬場に加えてハイペースで追走に苦労したが終いの脚は目立っていた。稍重の新馬戦を勝っている点から、時計のかかる中山替わりは歓迎。3列目にケアしておきたい1頭だ。

・カラパタール
不良馬場の前走は見るも鮮やかな快勝。前に壁を作れたことが終いの伸び脚につながったのだろう。コーナー4つで息の入りやすい中山なら極端に折り合いを欠く可能性は低い。できれば内枠がほしいところだが、上位進出を警戒したい1頭と言える。

・グロリユーノワール
1勝クラスで馬券圏外が続く現状。厳しい。

・クールキャット
1400→1600mへの距離延長で臨んだ前走。結果は5着だが、あの一戦だけで「距離が長い」と決めつけるのは早計だろう。稍重の新馬戦を制した点、スクリーンヒーロー×メジロの血を引く牝系から瞬発力勝負では分が悪い。時計のかかる中山替わりで見直したいところだ。

・シャドウファックス
正攻法の競馬に打って出た前走。一瞬2着はあるかな？　と思わせたものの最後は切れ負けしてしまった。今回の舞台は新馬戦において勝負どころで道中通過順を上げつつ、上がり3F最速の脚で突き抜けた中山芝1600m。条件替わりが吉に出る可能性は高いと判断できる。

・タイニーロマンス
正直なところ、前走パフォーマンスや勝ち時計に特筆すべき点は見当たらない。ただ1点、ここはデータ面での後押しが多い。過去10年のフェアリーSにおいて、前走東京芝1600新馬戦を上がり3F4位以下で勝利した馬は【2-0-1-0】。前走東京芝1600m組が8年連続馬券内に入っている点、母父サンデーサイレンスの好走が目立つ点も含め、ノーマークは禁物だ。

・テンハッピーローズ
この馬はかなり不運だと思う。危うくドン詰まりだった新馬戦はなんとか馬群を縫うように差し切ったものの、サフラン賞は4コーナーで大きく外に振られる不利。アルテミスSは終始前に壁を作れず、外々を回る距離ロス……いずれもスムーズとは言い難い。そのなかでサトノレイナス、ソダシといった強豪相手に好勝負を演じた能力は間違いなく高い。馬番ひと桁番を引き当てられるようなら信頼度は高くなる。

・ニシノエルサ
未勝利脱出後は掲示板外続き。厳しい。

・ネクストストーリー
ジョーカプチーノ×ホワイトマズルという、いかにも前に行って味が出そうな血統。単純比較はできないが前走0秒2先着のグランデフィオーレはサフラン賞でテンハッピーローズと0秒2差……渋太い走りで再度好走があっても驚けない。

・ビップエレナ
1勝クラスですらフタ桁着順に敗れる現状。厳しい。

・ファインルージュ
勝負どころでの反応に課題を残す馬。前走も鞍上がムチを入れられてからスイッチが入っており、直線の長い東京だからこそのパフォーマンスと捉えられなくもない。コーナー4つの中山は機動力とギアチェンジが求められる条件。能力は評価しつつ、中心視するには躊躇してしまう。

・プリティインピンク
ダート1200mで良績を挙げてきた馬。いきなりの芝重賞挑戦は高いハードルと言える。

・ベッラノーヴァ
重馬場を差し引いても、600m通過36秒8はかなりのスロー。前で運んだ馬が上位を占めた展開にあって差し切った脚は目を見張るものだった。2018年の勝ち馬プリモシーンと同じシルクレーシング所属馬。コーナー4つの中山替わりがポイントも、再び末脚炸裂の可能性は警戒しておきたい。

・ホウオウイクセル
この馬の前走は見どころあり。手応え十分に3-4コーナーを迎えると、直線ではイン突きを選択。アッという間に突き抜けてみせた。3着に敗れた新馬戦は進路取りに手間取ったレースで参考外。軽くは扱えない。

・ラストリージョ
芝のオープン特別勝ち馬だが、当時は地方馬が上位進出をはたしたレース。お世辞にもハイレベルとは言えず、ダートとはいえ1600mで勝ち馬から2秒以上離されたように距離不安も残る。

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【フェアリーS】テンハッピーローズと並ぶＳ評価獲得馬はまさかの人気薄？全16頭にＳ-Ｃランクで細かすぎる分析を敢行！