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田原基成

2020/12/18 20:59

【ターコイズS】波乱の予感がプンプン。本命に浮上したのは穴馬。/中山12R/阪神11R

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【中山11R ターコイズS】

前走で逃げた馬3頭、逃げずとも先行した馬6頭、開催後半にさしかかる中山芝。

ただでさえ波乱の色が濃いターコイズSで、これだけの条件が揃えば食指が動かないわけがない。

芝1400m寄りのスピードが求められることもあれば、芝1800m寄りのスタミナが問われることも……クセが強い中山芝1600mはその時々によって性格を変える。セオリーが通用しない、良い意味で予想しがいのある条件だ。

展開の鍵を握る馬を紐解くと、控える競馬を示唆しているスマイルカナは真ん中の枠。外から被せに来るであろうモルフェオルフェ、トロワゼトワルの出方を窺う形が予想されるが予想以上に「来ない」ならハナを切るはず。一番やってはいけない競馬はインに押し込められて行き馬を失うことだ。

もう1頭、厄介なのはシーズンズギフト。

折り合いさえつけば能力上位だが、今回はハイペースを誘発したスマイルカナとの再戦。外からトロワゼトワルに擦られた際に「暴走」する可能性は否定できない。いずれにせよ、スローの上がり勝負などあり得ないメンバー構成と言えよう。

人気が予想されるランブリングアレーはどうか。

この馬の武器は立ち回りの上手さ。できれば内枠を引き当てたかったところだが、引き当てたのは7枠14番……陣営としては最悪の一言に尽きるだろう。ハイペース濃厚のメンバー構成で無理に先行すれば失速のリスクは増える。マイナス材料が積み上げられている状況で重い印は打ちづらい。

狙いは距離ロスなく立ち回れる差し馬。

ここはシャインガーネットから入る。

私が冒頭で挙げた3つ(前走で逃げた馬3頭、逃げずとも先行した馬6頭、開催後半にさしかかる中山芝)のキーワード。その条件に該当する馬がレースを動かす馬であると捉えたとき、導かれる狙い馬はおのずと絞られる。

出走馬の約半数が逃げ・先行馬→差し・追込馬有利の展開。
開催後半にさしかかる中山芝→タフな馬場コンディションでの良績。

シャインガーネットの戦績を見たとき、2走前のファルコンS勝利時の馬場コンディションは重馬場。兄弟に北海道スプリントC勝ち馬アドマイヤサガスなどダート馬が名を連ねるパワー型血統でもある。重賞レベルにおいて、東京芝1600mのような高速馬場では持ち味を発揮できないのだ。

3走前についても触れておこう。

中山芝1600mのフェアリーS。番手で運んだものの、直線ではスマイルカナに突き放される形で4着。距離の壁と見るべきか、それとも……。

ヒントはファルコンS後の騎手コメントにある。

「前回の競馬を見て、正攻法では味がないと思いました」

まさに有言実行、ファルコンSでは控える形で上がり3F最速の脚を繰り出し勝利。差し切った相手がのちのNHKマイルC勝ち馬ラウダシオンだから価値は高い。

最終追い切りは坂路で4F51秒0。レース週に坂路4F51秒以内を計時したのは何度も登場しているキーワード「ファルコンS」以来のことだ。鞍上には中山マイルで幾度となく波乱を演出してきた中山芝1600mマイスター・田辺裕信。これ以上ない条件が揃った。

迷いはない。

シャインガーネットが私の本命だ。

相手本線に抜擢するのはシーズンズギフト。

思わぬ「暴走」に見舞われた前走。東京芝1600mで前半3F通過33秒8ではどうしようもないだろう。翻って、今回の舞台は3走前に重賞2着がある中山マイル。この舞台ならノーマークにはできない。

臨戦過程ではインターミッションも侮れない。

秋華賞には目もくれず、自身のフィールドである中山芝1600mを始動戦とした前走。53キロ・外差し馬場の恩恵があったとはいえ古馬相手に勝ち切った点は評価すべきだろう。その後は【3-0-1-0】馬券内率100%の中山マイルまでじっくり待機。陣営の強い勝負気配が窺える1頭だ。

【中山11R ターコイズS予想の印】
◎2 シャインガーネット
〇13 シーズンズギフト
▲6 インターミッション
☆8 スマイルカナ
△7 ドナウデルタ
△14 ランブリングアレー
△3 フェアリーポルカ
△5 アンドラステ
△12 クリスティ

【3連複/フォーメ】2-13,6,8-13,6,8,7,14,3,5,12(18点)


次に、自信の一鞍。

【中山12R 3歳上2勝クラス】

マッチレスノヴェルのローテーションは非常に丁寧。デビューしてから一度も左回りを使われておらず、前走9月中山勝利後は再び中山へとスタンバイ……陣営のなかで左回りはまだ早いとの認識があるのだろう。

実績十分の右回りで臨む今回、鞍上には2走前勝利時と同じC.ルメールを配置。中山遠征するタイミングに合わせた出走もまた勝負気配の強さを物語る。ここもすんなり突破し、来年への足掛かりにする算段を陣営は抱いているはずだ。

【中山12R 3歳上2勝クラス予想の印】
◎10 マッチレスノヴェル
〇8 ルヴェルソー
▲5 ベストクィーン
☆15 ガロシェ
△9 アカイイト
△2 アップライトスピン
△7 フェアリーグルーヴ
△12 ムーンライトナイト
△11 ハローユニコーン

【3連複/フォーメ】10-8,5,15-8,5,15,9,2,7,12,11(18点)


最後に太鼓判レース。

【阪神11R タンザナイトS】

ジョーアラビカの良いところはコンスタントに使えるところ。その前提のもと、陣営は11月以降直線急坂の右回りに狙いを絞ったローテーションを採用している。

今年の1月を思い返すと、今回と同じ急坂右回りの芝1200mで2着。スイートスポットは間違いなくこの条件にある。同馬とのコンビで【1-0-1-0】馬券内率100%を誇る川田将雅への乗り替わりも含め、軸不動の評価だ。

【阪神11R タンザナイトS予想の印】
◎2 ジョーアラビカ
〇3 アスタールビー
▲8 アイラブテーラー
☆6 アンヴァル
△9 グランドロワ
△10 ラヴィングアンサー
△13 ニシオボヌール
△12 ジョイフル

【3連複/フォーメ】2-3,8,6-3,8,6,9,10,13,12(15点)

田原基成のプロフィールはこちら
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