・アロハリリー
5歳冬で初の関東圏。夏の高速馬場が合うタイプで、冬の中山が合うとは思えない。

・アンドラステ
【6-9-13】の道中通過順が示すとおり、前走はスムーズさを欠く競馬。とはいえ全4勝中3勝を直線の長いコースで挙げており、適性の所在は明らか。全幅の信頼を置ける馬とは言い難い。

・インターミッション
秋華賞には目もくれず、自身のフィールドである中山芝1600mを始動戦とした前走。53キロ・外差し馬場の恩恵があったとはいえ古馬相手に勝ち切った点は評価すべきだろう。その後は【3-0-1-0】馬券内率100%の中山マイルまでじっくり待機。陣営の強い勝負気配が窺える1頭だ。

・クリスティ
7頭立ての前走は1000m通過62秒0のスロー逃げが功を奏した印象。オープンクラスでの馬券圏外はいずれも多頭数、昇級即通用は難しい注文と言えそうだ。

・サンクテュエール
芝1600mで3度の馬券圏内がある馬だが、いずれも1000m通過60秒超えのスローペース。1000m通過57秒台すら珍しくないターコイズSのレース性質を考えたとき、ハイペースへの対応に疑問が残る。

・シャインガーネット
戦績から左回り巧者を連想してしまうが、3走前のフェアリーSは積極的な競馬が裏目に出た印象。やはりこの馬の戦法はラウダシオンを差し切った2走前と同じ差す競馬に尽きるだろう。最終追い切りでは坂路4F51秒フラットを叩き出したが、レース週に坂路4F51秒以内を計時したのはその2走前以来……中山マイル巧者の鞍上・田辺裕信が跨る点も不気味だ。

・シーズンズギフト
思わぬ「暴走」に見舞われた前走。東京芝1600mで前半3F通過33秒8ではどうしようもないだろう。翻って、今回の舞台は3走前に重賞2着がある中山マイル。この舞台ならノーマークにはできない。

・スイープセレリタス
重賞では【0-0-0-3】掲示板内ゼロ。厳しい。

・スマイルカナ
【2-1-0-0】の中山芝1600m適性は申し分ない。まさに絶好の舞台と言えるが、気がかりなのは前走。1カ月内のレース間隔で使う必要があったのか？　という疑問を抱いてしまうのだ。万全を期するなら夏に無理せず得意舞台に備えた3走前のようなローテーションを組んだはず。加えて今回はトロワゼトワル、モルフェオルフェといった強力な逃げ馬が……死角なしとは言い切れない。

・ドナウデルタ
中山芝1600mと強い関連性を持つ阪神芝1400mで【2-1-0-0】。間接的とはいえ、この舞台への適性は証明済みだ。立ち回りの上手さを身上とするタイプだけに外枠は避けたいところだが、内枠ならチャンスは十分と言える。

・トロワゼトワル
京成杯AH連覇が示すように、中山マイルへの適性はピカイチ。ここも好勝負を期待したいところだが……55キロを背負った昨年最下位から目を背けることはできない。2017年以降、毎年7-9月での勝利実績を持つ「夏馬」。冬の気候が適さない可能性が高く、57キロの斤量も含め過大評価は禁物だ。

・ビッククインバイオ
左回りでの成績【4-0-3-1】に対し、右回りでは【0-0-0-3】。典型的なサウスポーゆえ、ここで評価を上げるには至らない。

・フェアリーポルカ
トゥザヴィクトリー、トゥザグローリー、デニムアンドルビー、トゥザワールド……フェアリードール一族には非根幹距離GIの好走馬がズラリと並ぶ。この馬もまた、芝1800m重賞2勝。牝系の特徴を色濃く受け継いでいる。初のマイル戦がトリッキーな中山芝1600m、こちらも過大評価は避けたいところだ。

・モルフェオルフェ
勝ち馬から2秒以上離されるレースが続く現状。得意の中山芝1600mとはいえ、同型多数のここで一変は難しいだろう。

・ランブリングアレー
この馬の前走はハイレベルレース。中日新聞杯を制したボッケリーニをはじめ、当時負かした馬から4頭も次走馬券内馬が出ているのだ。プラス20キロの馬体重増をものともせず勝ち切ったのは成長の証と捉えられるもの。今年3回も1000m通過58秒台以下の淀みない流れを経験している点もこの舞台では好材料と言えるだろう。

・レッドレグナント
フタ桁着順が続く現状。厳しい。

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