・1枠1番　タイムフライヤー
ダートでの馬券圏内は1600-1700mに限定。ハーツクライ×ブライアンズタイムの血統背景とは裏腹に、ダート1800m以上での良績は乏しい。休み明けでマイナス14キロ、C.ルメール騎乗の前走はとても叩き台とは思えないシチュエーション。さらなる上積みを望むのは酷だろう。

・1枠2番　ゴールドドリーム
7歳を迎えた今年は6→3→6着と不振に喘いでいる。終わった、とする向きもあると思われるが注目すべきは調教内容だ。レース週の追い切りで坂路4F51秒以内を記録した際の成績は【1-4-1-2】。今週はその時計を今年はじめてクリアしており、好走パターンを再現できたのは好材料と言える。叩き2戦目での成績【3-3-0-2】も含め、軽視はできない。

・2枠3番　メイショウワザシ
今年使われた重賞レースでは【0-0-0-4】。厳しいことに間違いないが、この馬がペースをかき乱す可能性あり。展開予想をするうえで気に留めておきたい1頭と言える。

・2枠4番　エアアルマス
長期休養明けを加味しても、勝ち馬から1秒3差離された前走内容はいただけない。過去のチャンピオンズカップにおいて、前走勝ち馬から1秒以上離されて馬券圏内に巻き返した馬はすべてGI3着内歴あり。ここは実績面で見劣りすると言わざるを得ない。

・3枠5番　クリンチャー
川田将雅が「早め早めに動かしていって他の馬が脚を無くすような競馬を……」と作戦を立てた前走。ズブい面を覗かせるこの馬には、ああいった競馬が合う。12-2月の冬競馬での成績は【3-1-0-2】、良馬場ダートでは【1-1-0-0】。同馬への騎乗経験がある三浦皇成なら特徴を理解しているはず。GIの舞台でも要注意の1頭。

・3枠6番　エアスピネル
ダート路線転向後、3戦中2戦で馬券内を確保。7歳にして砂適性を発揮中の馬だが、良くも悪くも芝時代と特徴に変化なし。GIを逃げ切った馬や直線で全頭をぶっこ抜くような馬が覇を競う今年、立ち回りの上手さだけでは厳しい印象だ。

・4枠7番　カフェファラオ
衝撃のユニコーンS→よもやの惨敗を喫したジャパンダートダービー。試金石となった前走シリウスSは勝ちこそしたが私の脳裏に鮮烈な印象は植えつけられなかった。年内GI未勝利の3歳馬の成績は【0-0-0-7】、堀厩舎のダートGI成績は【0-0-0-4】。苦戦が続く3歳ダート世代、ここも過大評価は避けたいところだ。

・4枠8番　サンライズノヴァ
斤量59キロを背負ったプロキオンS、58キロの武蔵野S勝利は立派。後方追走→あとは展開待ちと戦法が変わらない馬だけに鞍上も迷うことはないだろうし、何らかの印を打っておきたい1頭だ。

・5枠9番　アルクトス
稍重-不良ダート【4-1-0-0】に対し、良馬場では【4-1-0-6】。この馬の取捨は馬場コンディションがすべてといっても過言ではない。ダート1800mでの成績【0-0-0-3】も含め、強調材料は乏しい。

・5枠10番　アナザートゥルース
2016年勝ち馬サウンドトゥルーの弟。同馬とは異なり先行力を武器とする馬だが、ここは馬場適性に不安あり。稍重-不良ダート【4-2-2-3】に対し、良馬場では【3-5-1-4】と好走率がダウン。得意馬場が見込めない週末中京はマイナスに働きそうだ。

・6枠11番　チュウワウィザード
実績は申し分ないが、今年はダート2000m以上に絞ったローテーション。直近の中央場所2戦、平安Sとチャンピオンズカップで道中位置取りを普段より後方に下げている点は気がかりだ。大負けするようなことはないとは思われるが、中心視するには不安が残る。

・6枠12番　モズアスコット
ここが引退レース。矢作師管理馬のラストランで思い出されるのは文字通り「バキバキ」に仕上げられた昨年有馬記念のリスグラシューだ。インティ、ゴールドドリーム、ホッコータルマエなど同年のフェブラリーS連対馬と好相性のチャンピオンズカップ。メイチ仕上げが予想される今回、ノーマークは禁物だ。

・7枠13番　インティ
不振を極める近走だが、中京ダート1800mでは【2-0-1-0】馬券圏外なし。同型馬メイショウワザシ、ヨシオの存在は厄介も、武豊の単騎逃げは怖い。3着候補としてマークすべき1頭。

・7枠14番　ヨシオ
先週のジャパンC参戦にも驚かされたが、まさかの連闘でこのレースに参戦。バックボーンを知ったからこそ応援したい気持ちはあるが、現実的に考えて馬券圏内は厳しい。

・8枠15番　クリソベリル
国内ダートではいまだ土つかず。帝王賞、JBCクラシックと同馬の2着に入ったオメガパフュームはここをパスし東京大賞典へ……舞台適性もあるとはいえ、戦前からライバル勢が「白旗を上げている」ように捉えられるのは私だけだろうか。国内NO.2のオメガパフューム陣営の行動が何よりの証拠。死角らしい死角は見当たらない。

・8枠16番　サトノティターン
自身のスイートスポットである東京ダート2100mでも連対が叶わない現状。厳しい。

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【チャンピオンズカップ】クリソベリルに対抗できる穴馬3頭とは？全16頭に細かすぎる分析を敢行！