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田原基成

2020/11/26 18:00

アーモンドアイ・コントレイル・デアリングタクトほか、2020ジャパンカップ出走予定馬15頭分析

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・1枠1番 カレンブーケドール
1000m通過64秒3と、稍重を差し引いても超スローで流れた前走オールカマー。その展開を踏まえると、同じ斤量の牝馬センテリュオに差し切られた内容には不満が残る。オークス・ジャパンC2着と東京芝2400mは相性の良い舞台だが、昨年はイン伸び馬場、斤量53キロが味方した印象。3着のゾーンに据えるのが現実的な線か。

・2枠2番 アーモンドアイ
この馬が参戦を表明したから歴史的な一戦になった。引退レースで無敗の三冠馬との真っ向勝負を選択した陣営には頭が下がる想いだ。実績は今さら説明するまでもないが、ここはローテーションが気がかり。芝GI8勝目を目指した前走は間違いなく勝負仕上げ。まだ高速馬場傾向にあった当時において、2.3着馬に0秒1差まで迫られたのは事実だ。4歳以降、前走から間隔を詰めた際の成績は【0-1-1-1】。中心視するには躊躇してしまう。

・2枠3番 ワールドプレミア
昨年の有馬記念以来となる実戦。同レース3着、菊花賞1着と実績は申し分ないが……ここはデータ面に不安が。1986年以降のジャパンCにおいて、中10週以上の休み明けで臨む日本馬は【0-0-0-12】。ワールドエース、ヴェルトライゼンデなど右回りに勝利が集中する母マンデラの仔でもあり、強調材料を見出せない。

・3枠4番 キセキ
ジャパンCと6歳以上の日本馬は決して好相性とは言えないが、この馬は別。というのも、前走天皇賞(秋)5着内から臨む角居厩舎【1-1-2-0】、叩き3戦目の成績【0-3-0-0】と強力なデータ面での後押しがあるのだ。ジャガーメイル、トーセンジョーダンと一変に成功した高齢馬はいずれもジャパンCで4着内好走歴あり。その2頭と同じくトニービンの血を内包している点も魅力だ。

・3枠5番 デアリングタクト
「トライアルを叩いたほうがいいんじゃないかという気持ちはあったけど……」これは秋華賞前に育成した岡田スタッドグループの岡田氏が語ったことだ。それでも最終判断は調教師に任せ、その期待に応える無敗の三冠の偉業達成。陣営の意思疎通がしっかり図れている印象を受ける。加速ラップを刻んだ1・2戦目、減速ラップを突き抜けた桜花賞。スムーズさを欠きつつ上がり3F33秒1の脚で制したオークス、そしてプラス14キロで横綱相撲を披露した秋華賞。この馬はまだ底を見せていない。

・4枠6番 コントレイル
芝3000mの菊花賞を制した当時から約1カ月をあけての参戦。2000年以降に三冠を達成したディープインパクト、オルフェーヴルがいずれも次走有馬記念だったことを考えると異例のローテーションと言えるだろう。私が今回懸念しているのは秋3戦目の消耗度以上に「チーム・コントレイル」が組めないシチュエーション。同じノースヒルズ系列のキメラヴェリテもコルテジアもディープボンドもこのレースにはいないのだ。今回この馬が超えるべき壁は高いというのが私の印象。

・4枠7番 ミッキースワロー
セントライト記念、日経賞、AJCC、オールカマー。重賞レベルでの好走は中山芝非根幹距離に集中しており、適性の所在は明らかだ。陣営の狙いは【1-0-1-1】極悪馬場の菊花賞を除き馬券圏外のない叩き3戦目で臨む有馬記念だろう。

・5枠8番 ウェイトゥパリス
近年のジャパンCにおいて、まったく良いところのない外国馬。凱旋門賞勝ちを引っ提げて臨んだ3歳牝馬デインドリームですら馬券圏外に敗れた点を考えたとき、7歳かつ凱旋門賞大敗から臨む過程に強調材料は見い出せない。

・5枠9番 トーラスジェミニ
夏競馬を3回使われ、今回は秋3戦目。タフネスぶりには頭が下がるものの、ここはいわゆる「ペースメーカー」的役割を担う意図での出走だろう。勝負気配は薄い。

・6枠10番 パフォーマプロミス
1986年以降のジャパンCにおいて、前走京都大賞典5着以下だった馬の成績は【0-0-0-9】。ステイゴールド産駒はこのレースでオルフェーヴル以外に馬券圏内がなく、血統面での相性も含めここが適条件とは思えない。

・6枠11番 クレッシェンドラヴ
2018年秋以降、出走したレースは中山と福島に限定。陣営がそういう馬であると理解したローテーションで2度の重賞タイトルを手にしてきた。久々の東京参戦となるが、同コースでは【0-0-0-3】。勝負気配を見出すのは難しい。

・7枠12番 マカヒキ
ダービー馬がこの年齢まで現役を続けるのは異例。その姿勢には敬意を表したいところだが、今年はわずか一戦しか使われておらず、天皇賞(秋)をひと叩きされた昨年とは雲泥の差。厳しい。

・7枠13番 ユーキャンスマイル
古馬になってから、斤量57キロ以下のGII・GIIIでは【3-0-0-0】。その一方で斤量58キロもしくはGIレースでは【0-0-0-5】と、力差を見せつけられる結果に。5着に敗れた昨年以上の超豪華メンバー、厳しい印象は否めない。

・8枠14番 ヨシオ
出走意図が図りかねる馬だが、芝レースを使われたのは5年以上前にさかのぼる。「参加することに意義がある」とも捉えられるローテーション、厳しいと言わざるを得ない。

・8枠15番 グローリーヴェイズ
芝2400mは国際GI香港ヴァーズ勝利を含め【3-0-0-1】の得意距離。天皇賞(秋)をスキップし、ここ一本に照準を合わせたローテーションにもこの選択には好感が持てる。過去レースを振り返ると、淀みない展開で3着以下がちぎれた昨年の天皇賞(春)でフィエールマンとタイム差なしのマッチレース。今の東京で必要なスタミナも兼ね備えており、ノーマークにはできない1頭だ。

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