競馬サロン
2020/11/22 18:43
【東スポ杯2歳S】「4頭目のダービー馬」になる可能性は十分。本命に迷いはない。/阪神10R/阪神11R
「サンクコストの罠」という言葉をご存知だろうか?
サンクコスト(埋没費用)とは、どうやっても回収の見込みのない費用を指す。これの回収にこだわると経済合理的な判断が難しくなり、最終的に巨額の経済損失が発生してしまうというものだ。
Go to トラベル。
Go to イート。
多額の予算を計上してキャンペーンを開始した以上、定められた予算を使い切らなければ……その思考に囚われると、もはや挽回は不可能。目的と手段がごちゃ混ぜになることで正常な判断を失ってしまう。
「Go to トラベル 数日中に見直し」
「Go to 見直しは泥縄的」
「Go to 停止、地域限定も」
日々錯綜するニュースが連想させるサンクコストの罠。無理やり競馬に置き換えると、連敗が続いた際にフォームを崩してまで大きな配当を狙いにいくようなもの。スタイルを貫けば必ず良い結果は生まれる。自分の信念を忘れず、競馬予想に向き合いたい。
話は変わり、東スポ杯2歳S。
2歳戦を攻略するうえで重要なのは「ハイレベルレース」を見極めることにある。
走破タイムやラップ、当日の馬場を考慮した勝ち方、そして展開。サラブレッドの能力発揮を左右する要素をふんだんに取り入れ、レースレベルを推し量る。面倒かもしれないが、この作業を怠っていては的中に近づくことができない。1年後に「伝説の新馬戦だった」と知るようでは遅いのだ。
では、ハイレベルレースを見極める方法とは?
シンプルに考えると「2着以下の次走成績」にたどり着く。
負かした相手が続々と勝ち上がるようだと、一定のレースレベルは保証されるはず。言うなれば、その勝ち馬はハイレベルレースの総大将。昇級戦が壁になる可能性は低い。
アーモンドアイ。
コントレイル。
グランアレグリア。
3歳クラシック戦線で名を馳せたこれらの馬は、2歳6-9月にデビューをはたした。以前は秋の京都開催、冬の阪神開催が良血馬のお披露目会となっていたが、年々有力馬の使い出しは前倒しに。その結果、2歳6-9月がもっともハイレベルな時季と化したのだ。
ここで強調したいのは、ダノンザキッドが勝った新馬戦。
当時負かした2-5着馬の次走成績は以下のとおり。
・2着ワンダフルタウン→1着
・3着テンバガー→1着
・4着フランクエトワール→2着
・5着パタゴニア→出走なし
稍重とはいえ、1分50秒台だった6着以下は比較対象から除外。上記が示すとおり、次走馬券圏外馬ゼロとハイレベルレースぶりが浮き彫りとなっている。
「馬場もこなしてくれて、思った通りの脚を使ってくれました。次は楽しみしかありません」
実はこのコメント、2着に敗れたワンダフルタウンの鞍上・和田竜二が発したもの。まるで勝ったかのような言葉の裏に「ただ単に相手が悪かっただけ」との思いが感じ取れるのは私だけだろうか?
「しっかり手前も替えてくれてギアが入りました。強かったと思います」
正真正銘、こちらがダノンザキッド鞍上のレース後コメント。稽古では手前を替えなかったとのことだが、実戦で高い順応性を発揮した点は好感が持てる。練習で出せていたものが本番では出せない……このような馬は珍しくないが、古くはブエナビスタのような実戦タイプに私は惹かれる。
数字の部分にも触れておこう。
過去10年の東スポ杯2歳Sにおいて、前走阪神芝1800mで2着馬に0秒4差以上をつけた馬は【3-0-0-0】。コントレイル、ワグネリアン、ディープブリランテ。勝ち馬はすべてのちのダービー馬だ。仮にこのレースをダノンザキッドが制したら……「4頭目のダービー馬」に向けた未来は極めて明るいものとなるだろう。
迷いはない。
ダノンザキッドが私の本命だ。
相手本線にはドゥラヴェルデを。
新潟組と相性の悪いレースではあるが、それを差し引いても前走の切れ味は破格。東京芝1800mで大きなアドバンテージとなる1枠1番で臨む点も含め、極端に評価を落とす必要はないと判断する。
さらにはジュンブルースカイ。
左回りの中京芝2000mで勝ち上がった馬。1800mも前走で経験済と、経験値はメンバー中随一だ。勝ち切るまではどうかも、ノーマークは禁物。
【東京11R 東スポ杯2歳S予想の印】
◎3 ダノンザキッド
〇1 ドゥラヴェルデ
▲10 ジュンブルースカイ
△4 レインフロムヘヴン
△6 プラチナトレジャー
△2 タイトルホルダー
【3連複/フォーメ】3-1,10-1,10,4,6,2(7点)
【3連単/フォーメ】3-1,10-1,10,4,6,2(8点)
次に、自信の一鞍。
【阪神10R 猪名川特別】
ツイッターでもつぶやいたが、今週キズナ産駒は阪神芝で【2-1-2-0】馬券率100%。数字を鵜呑みにするのは厳禁とはいえ、左回り重賞で【0-1-1-23】など同産駒の特徴はわかりやすく、データの向こう側を読み解く価値はある。
キズナ産駒・サウンドレベッカが挙げた2勝はいずれも良馬場芝。重馬場の前走、道悪巧者ボンオムトゥックとハナ差の勝負を演じたのは自力強化に他ならない。松山弘平×安達厩舎はこの馬の姉・サウンドキアラでお馴染みのコンビ。勝負気配は強い。
【阪神10R 猪名川特別予想の印】
◎4 サウンドレベッカ
〇1 サトノシャローム
▲7 プライドランド
☆8 アイアンバローズ
△2 ハギノアップロード
△6 リノキアナ
△10 ダディーズマインド
△3 プリマヴィスタ
【3連複/フォーメ】4-1,7,8-1,7,8,2,6,10,3(15点)
最後に太鼓判レース。
【阪神11R 姫路S】
現級であと一歩足りないようにも映るシェパードボーイだが、3走前と前走の馬場はいずれも稍重-重。スピード決着に対応しきれなかった。
注目すべきは4走前、良馬場阪神ダートを制した際のレース。すんなり好位を確保し、悠々と抜け出した一戦だ。私が本命馬選定に際して重要視する「再現性の高さ」を感じる1頭。軸評価にふさわしい。
【阪神11R 姫路S予想の印】
◎7 シェパードボーイ
〇5 スリーグランド
▲10 コパノマーキュリー
☆9 ハッピーゴラッキー
△15 メリーメーキング
△14 マッスルビーチ
△2 ププッピドゥ
【3連複/フォーメ】7-5,10,9-5,10,9,15,14,2(12点)
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