・アイスバブル
東京芝2500m重賞で2度の連対歴あり。叩き3戦目では【0-2-0-1】と好走が目立っており、何らかの印は必要だろう。

・アールスター
全4勝を小回り芝2000mで挙げる馬。この条件が向くとは思えない。

・エアウィンザー
昨年の京都大賞典以降、精彩を欠く成績。一変を望むのは酷か。

・オセアグレイト
直線でスムーズさを欠いたメトロポリタンS、イン有利のCコース替わりで外枠を引き当てた目黒記念、良績に乏しい芝2000mだった七夕賞。近3走敗因にはそれぞれ明確な理由がある。完全な差し・追い込み決着を先行して3着に粘ったダイヤモンドSは着順以上の好内容。見限るにはまだ早い。

・オーソリティ
2分23秒0で駆け抜けた青葉賞は同馬のポテンシャルを示す内容。当然ここでもマークすべき1頭だが……その青葉賞で負かした馬はオープンクラスでまったく通用せず。コントレイル、サリオス以外の同世代牡馬レベルが不透明な点も含め、最上位評価に据えるには躊躇してしまう。

・ゴールドギア
新馬戦を除く3勝を距離延長で挙げる馬。得意ローテで臨む点、この馬との相性抜群の騎手替わりと意外なほど強調材料は多い。ノーマークは禁物だ。

・サトノルークス
戦列復帰後の2戦はいずれも勝ち馬から1秒差の敗戦。テンのダッシュ力、終いの脚ともに際立ったパフォーマンスは見せておらず、ここも様子見が妥当か。

・サンアップルトン
稍重の新潟、開催後半の福島、寒い時季の中山と勝利時の馬場コンディションは高速馬場とはほど遠いもの。叩き3戦目でフィジカル面でのさらなる上積みが見込めるステイヤーズSで狙いたい。

・サンレイポケット
明らかに距離が短い毎日王冠出走は、強い勝負気配を感じられないローテ。ただ、その理由が「当レースへの間隔があくのを防ぐため」だとすれば納得はいく。脚質の融通が利かないタイプだけに勝ち切るのは容易ではないが、マークは必要だろう。

・タイセイトレイル
昨年のこのレース2着馬。その後は重賞を中心に使われていたが、馬券圏内はリステッド競走に限定。当時との上積み度を比較した際、厳しい印象は否めない。

・トーセンカンビーナ
東京芝では【0-0-1-3】と不振が目立つ馬。とはいえフタ桁着順に敗れた2戦はいずれも渋った馬場と情状酌量の余地はある。パンパンの良馬場適性に一縷の望みを託したいところだ。

・バレリオ
なかなか掴みどころのない馬だが、凡走時の傾向として夏競馬、外枠、渋った馬場の3パターンに分類される。現段階で不明な枠順以外はクリアされそうな今回、再度の好走を警戒すべき1頭。

・プリンスオブペスカ
オープンクラスでは【0-0-0-5】と厚い壁に阻まれている現状。厳しい。

・ベストアプローチ
青葉賞2着、メトロポリタンS勝利……東京適性は折り紙つきだ。癖のある洋芝を使われた近2走は参考外。見直す余地はある。

・ミュゼエイリアン
寒い時季の中山芝1600m巧者。厳しい。

・メイショウテンゲン
母メイショウベルーガは京都芝外回り巧者だったが、この馬は急坂コースに好走が集中。重賞での好走は上がり3F36秒台以上を要するタフな競馬に限定されており、宝塚記念5着の実績は尊重しつつも大きく評価を上げるには至らない。

・ユーキャンスマイル
秋のGIから始動可能な賞金を持っている馬だが、ハンデ戦のGIIを秋初戦に選択。これには同じ友道厩舎所属のシュヴァルグランがこのレース勝利後、返す刀でジャパンC3着好走の歴史が反映されているのだろう。左回りでの成績は【3-0-0-2】、馬券圏外に敗れた2戦は天皇賞（秋）とジャパンC。ここは陣営にとって負けられない一戦と言えそうだ。

・ラストドラフト
完全な差し・追い込み決着だった前走ケフェウスSは、積極的にポジションを取りに行ったことが裏目と出てしまった形に。約6カ月ぶりのレース間隔も悪い方向に出てしまったのだろう。寒い時季の重賞は京成杯勝利、同じ左回りの中日新聞杯2着など好走多数。鞍上にはこのレースで【1-2-1-1】と相性抜群の戸崎圭太……何やら不気味な雰囲気を漂わせる1頭だ。

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アカウント⇒田原基成@競馬ストーリーテラー