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田原基成

2020/10/08 18:00

インフィナイトほか、2020サウジアラビアロイヤルカップS出走予定馬10頭分析

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・インフィナイト
この馬で注目したいのは前走の直線。2番手追走から堂々と先頭に躍り出たのち、北村友一はターフビジョンをチラチラと確認しながらゴールへと向かっていたのだ。レース未経験ゆえ、何をしでかすかわからない2歳新馬戦においてリスクがあるその手法。同馬と同じキャサリーンパー一族(クリソライト、リアファル、ダンビュライトetc)への豊富な騎乗経験が「気性面で問題なし」との結論を導いたのだろう。前走と同じ左回りの芝1600m戦、牡馬相手でも好勝負必至。

・カガフラッシュ
中距離戦でもテンに置かれてしまう現状。マイルへの距離短縮がプラスに働くとは思えない。

・キングストンボーイ
皐月賞馬エポカドーロを兄に持つ血統背景、藤沢和厩舎、C.ルメール騎乗……さまざまな要素で塗り固められた「ブランド馬」だ。ここも本命級の支持が集まるかと思われるが、気になるのは前走負かした馬の次走成績。勝ち上がった馬は1頭もおらず、接戦を演じたナックイルシーブはその後馬券圏内にすら入れていない。ドゥラメンテ産駒の東京芝成績【0-0-0-6】も含め、過大評価は禁物。

・ジャンカズマ
前走クローバー賞はハッキリと力負け。芝1400mデビューが示すように、ハービンジャー産駒でも距離適性は短いところにありそうだ。東京マイルが向くとは思えないが、戸崎圭太×安田翔厩舎は関東圏で【2-0-2-2】複勝率66.7%のコンビ。何らかの印は必要だろう。

・ステラヴェローチェ
キングストンボーイ同様、気になるのは前走負かした馬の次走成績。勝ち上がり馬は不在、クビ差先着のグルーヴビートは次走勝ち馬から2秒3差の大敗……こちらも過大評価の可能性を考えるべきだろう。

・スペシャルトーク
重賞格上げ後のサウジアラビアロイヤルカップにおいて、前走中山芝1600m組の成績は【0-0-0-16】。その前走も特筆すべきラップを刻んだわけではないが、キョウヘイやブルーバードなど道悪巧者を輩出した父リーチザクラウンの血は注目に値する。今週末の東京芝は馬場悪化が避けられない状況。こちらも印を回す必要がありそうだ。

・セイウンダイモス
距離を延ばした前走新潟2歳Sは勝ち馬から1秒1離される大敗。当時と同じ距離で一変を望むのは酷だろう。

・ダディーズビビッド
レースセンスが光るキズナ産駒。ある程度出して行っても折り合える点は不確定要素が多い2歳戦において大きなアドバンテージとなる。間隔の詰まったローテーションゆえ本命の印を打つには躊躇してしまうが、上位評価には変わりない。

・ヒゾンテノブファロ
中央での3戦はいずれも馬券圏外。ここも厳しい戦いが予想される。

・ピンクカメハメハ
「前向きで、一生懸命走ってくれます」新馬戦後に武豊がこの馬を評したコメントだが、札幌2歳Sはその前向きが仇になってしまった。折り合いに苦労し、終始突かれる展開になったことで息が入らず……惨敗は致し方ない。気性面を考えたとき、1600mへの距離短縮はプラス。見限るには早計だ。

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