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競馬サロン

齋藤翔人

2025/09/13 18:00

【ローズS2025予想】カムニャックは好走データ合致ゼロで“消し” ◎複勝率66.7%に唯一合致した伏兵で高配当狙い

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9月9日。「負け組の星」といわれ、高知競馬のアイドルとして多くのファンに愛されたハルウララが亡くなりました。29歳でした。

デビュー以来、2ヶ月以上の休みを挟むことなくタフに走り続けたハルウララの戦績は113戦0勝。おそらく、日本の競馬史上最も有名になった未勝利馬ではないでしょうか。
馬体重はデビュー6戦目が375kgで、最高でも428kg。牝馬であることを考慮しても小柄でしたが、それだけに年間20戦近くを走破しながら一度も競走中止がなかったことは奇跡といえ、存在が知れ渡り始めた90戦目くらいからは、未勝利にもかかわらず常に人気上位に。「当たらない」ことから単勝馬券は交通安全のお守りとして人気を博し、その名はやがて全国区となりました。

そんなハルウララの現役時のハイライトといえば、やはり競馬界のスーパースター武豊騎手を鞍上に迎えた2004年3月22日のレースでしょう。
このとき圧倒的人気に推されながら10着に敗れたハルウララと武豊騎手はレース後、もう1周してウイニングランを敢行。これには、あまりのファンの多さに入場制限がかかった高知競馬場はもちろん、馬券を発売していた他の競馬場も大盛り上がりで、この日の様子は「ハルウララ狂騒曲」といってもいいほど。それは同時に、競馬がギャンブルという概念を超越した瞬間でもあり、同馬の引退後、高知競馬の売上は再び落ち込んだものの、V字回復した現状とともに、今後もこの伝説は語り継がれていくことでしょう。

それでは予想に。

今回は、阪神芝1800mでおこなわれたローズSの過去5回(2016年から19年と23年)を深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し出し、本命馬を見つけます。

(1)前走時の馬体重の増減
(2)前走着差(着順)
(3)前走からの間隔
(4)前走人気
(5)生月
(6)毛色
(7)前走上がり
(8)前走との頭数の比較
(9)枠順
(10)生産牧場
(11)馬主

近年の好走傾向から買い条件となったのは、上記11項目。その中で(1)は前走時の馬体重の増減について。
阪神でおこなわれたローズSは、前走時、馬体重が二桁増か4から9kg減っていた馬の回収率が単複とも100%を超えていました。その中でもとりわけ、前走4コーナーで4から16番手に位置していた馬は[5-1-3-9/18]。勝率27.8%、複勝率50.0%。単勝回収率348%、複勝回収率182%。該当馬の半数が好走しています。
◇該当馬=ダンツエラン、フェアリーライク、チェルビアット、タイセイプランセス

(2)は前走着差(着順)。
前走6着以下の馬が[1-2-1-29/33]と、苦戦しているローズS。一方、前走2着に0秒3以上の差をつけて勝利したか前走2から5着。なおかつ、キャリア7戦以下の馬は[2-3-3-7/15]。勝率13.3%、複勝率53.3%。単勝回収率169%、複勝回収率140%。文句なしの成績でした。
◇該当馬=ミッキーマドンナ、ミッキージュエリー、チェルビアット、タガノアビー、マトラコーニッシュなど6頭

次は(3)。前走からの間隔です。
阪神でおこなわれたローズSは、前走から中3週以内の間隔で臨む馬が[0-0-0-15/15]と、不振。一方、前走との間隔が中4週から15週。なおかつ、そのときの馬番が偶数だった馬は[2-2-2-6/12]。勝率16.7%、複勝率50.0%。単勝回収率413%、複勝回収率305%。該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬=フェアリーライク、タイセイプランセス、コンドゥイア、ビップデイジー

(4)は前走人気について。
阪神でおこなわれたローズSは、前走、芝のレースで4番人気以内だった馬の回収率が単複とも100%を超えていました。その中でもとりわけ、前走馬体重が420kg以上460kg以下。なおかつ今回、偶数番を引いた馬は[3-1-3-4/11]。勝率27.3%、複勝率63.6%。単勝回収率470%、複勝回収率347%。複勝率は6割を超えています。
◇該当馬=ミッキーマドンナ、テレサ、マトラコーニッシュ、セナスタイル

(5)は生月。
阪神でおこなわれたローズSは1、5月生まれが好調で[2-1-2-5/10]。勝率20.0%、複勝率50.0%。単勝回収率254%、複勝回収率324%。やはり、該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬=テレサ、マトラコーニッシュ

(6)は毛色です。
どういうわけか、黒鹿毛の好走率がやや高い当レース。そのうち、前走と同じ騎手が騎乗(継続騎乗)する関西馬は[2-1-2-5/10]。勝率20.0%、複勝率50.0%。単勝回収率248%、複勝回収率147%。勝率と複勝率は(5)と同じでした。
◇該当馬=フェアリーライク、ヴーレヴー、コンドゥイア

(7)は前走上がりで、ここは2パターンご紹介します。
まずは、前走GIIか2勝クラスに出走し上がり3位以下だった馬で[0-2-3-5/10]。複勝率50.0%、複勝回収率360%と、勝ち切れていないものの該当馬の半数が好走。
◇該当馬=ミッキージュエリー、ランフォーヴァウ

一方、前走GIか1勝クラスに出走して上がり2位以内。なおかつ、ニアークティック系かロイヤルチャージャー系種牡馬を母の父に持つ馬は[3-2-0-3/8]。勝率37.5%、複勝率62.5%。単勝回収率640%、複勝回収率196%。複勝率は6割を超えています。
◇該当馬=ミッキーマドンナ、フェアリーライク、アイサンサン、コンドゥイア

(8)は前走との頭数の比較について。
阪神でおこなわれたローズSは、前走の出走頭数が今回より少なかった馬の回収率が単複とも100%を超えていました。そのうち、前走の斤量が52キロか53キロ。なおかつ、ネイティヴダンサー系かナスルーラ系種牡馬かジャスタウェイの産駒は[2-1-2-4/9]。勝率22.2%、複勝率55.6%。単勝回収率551%、複勝回収率218%。文句なしの成績でした。
◇該当馬=タガノアビー、マトラコーニッシュ

(9)は枠順。
阪神でおこなわれたローズSは、3枠を引いた馬が[0-2-2-5/9]。複勝率44.4%、複勝回収率228%。勝ち切れてこそいないものの、まずまずの成績でした。
◇該当馬=パラディレーヌ、ヴーレヴー

(10)は生産牧場です。
世代限定の中距離重賞で、特に強さを発揮するノーザンファーム生産馬。中でも、前走が東京。かつ、そのときの馬番が8から18だった同場生産馬は[1-2-2-2/7]。勝率14.3%、複勝率71.4%。単勝回収率31%、複勝回収率125%。複勝率は7割を超えています。
◇該当馬=ヴーレヴー、タイセイプランセス

そして最後は(11)。馬主について。
阪神でおこなわれたローズSは、社台レースホース所有馬が[1-0-3-2/6]。勝率16.7%、複勝率66.7%。単勝回収率386%、複勝回収率455%。数は少ないものの超抜の成績でした。
◇該当馬=マトラコーニッシュ

これら11の条件を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。

◎12マトラコーニッシュ
○4フェアリーライク
▲15タイセイプランセス
☆2ミッキーマドンナ
△6ヴーレヴー
△16コンドゥイア
△10テレサ
△9タガノアビー

【単勝】12,4(2点)
【馬単/マルチ】12⇔4,15,2,6,16,10,9(14点)
【ワイド】12=4,15,2,6,16,10,9(7点)
【3連複/軸2頭】12=4=15,2,6,16,10,9(6点)

本命は、唯一5項目に合致したマトラコーニッシュ。4項目に当てはまったフェアリーライクを対抗としました。

ここまで4戦2勝のマトラコーニッシュは、前走1勝クラスで素晴らしい末脚を繰り出し快勝。サートゥルナーリア産駒は、父が神戸新聞杯で披露したパフォーマンスと同様、瞬発力勝負にはめっぽう強く、当日の天気や馬場状態は気になるところです。
逆に、そこさえクリアできれば、持ち味の末脚が活かせそうな舞台。外枠を引いたこともプラスで、前走GI組をまとめて差し切ることを期待します。

馬券はまず、マトラコーニッシュの単勝と、同馬からの馬単マルチ、ワイドを購入。さらに、対抗フェアリーライクの単勝と、2頭を軸にした3連複ながしも買います。

一方、オークス馬カムニャックは、なんと1項目も該当せず無印に。また、パラディレーヌやチェルビアットなどの前走GI好走馬も該当項目が少なく無印となってしまいました。果たしてどういう結果になるでしょうか。

それでは日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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