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競馬サロン

齋藤翔人

2025/08/30 18:00

【中京2歳S2025予想】前身重賞をサンプルに「11」の買い条件で好走馬をあぶり出し 最多合致の◎は“下位人気濃厚”の爆穴

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8月23日、中京3レースの2歳未勝利戦をメイショウハッケイが勝利し、同馬を所有する松本好雄氏は、個人馬主として史上初のJRA通算2000勝を達成されました。

1975年2月9日の初出走からちょうど50年での大偉業は、単純計算でも年間40勝しないと達成できない、とてつもない大記録。これまでに達成された記録の中でも、最難関の部類に入るのではないでしょうか。
そして、さらにすごいのは、所有馬の大半が日高の牧場の生産馬であること。ノーザンファームや社台ファーム生産馬を所有することは少なく、とりわけ14年連続でリーディングを獲得しているノーザンファーム生産の所有馬がJRAのレースに出走したのは、2014年8月が最後。逆に、データが残っている1986年以降、出走数、勝利数ともに断トツで多かったのが、メイショウハッケイを生産した三嶋牧場です。

今年は、その三嶋牧場で生産されたメイショウハリオが川崎記念を、メイショウタバルが宝?記念を勝利しました。特に、メイショウタバルを管理する石橋守調教師は、松本氏に初めてダービーオーナーの称号をもたらしたGI4勝の名馬メイショウサムソン(生産は林孝輝氏)の主戦騎手。また、鞍上は同馬の第二の主戦を務めた武豊騎手で、オーナーの座右の銘でもある「人がいて、馬がいて、そしてまた人がいる」を体現したような、大変ドラマチックな勝利でもありました。

それでは予想に。

といきたいところですが……、これから予想する中京2歳Sは、重賞に昇格して第1回目のレース。昨年までは、12月に芝1200mのオープンとしておこなわれており、条件がやや異なる上に、前身のレースにも位置付けられていません。

ということで今回は、昨年までこの時期におこなわれていた小倉2歳Sの過去5年と、中京・芝1400mの過去3年を深掘り調査。それぞれの好走傾向から買い条件を探し出し、本命馬を見つけます。

まずは、小倉2歳Sの過去5年の成績。買い条件となったのは下記9項目でした。

(1)今回の馬番
(2)前走の枠順
(3)前走着差
(4)前走人気
(5)前走場所
(6)前走からの間隔
(7)生月
(8)市場取引価格
(9)生産牧場

続いて中京・芝1400mの過去3年の成績。買い条件は下記2項目です(期間は2022年9月10日から2025年8月24日まで)。

(10)調教師
(11)生産牧場

近年の好走傾向から買い条件となったのは計11項目。その中で(1)は今回の馬番について。
最終週におこなわれるせいか、外枠有利だった小倉2歳S。中でも、今回8番から18番を引いた馬は[4-3-3-11/21]。勝率19.0%、複勝率47.6%。単勝回収率113%、複勝回収率172%。複勝率は50%を下回っているものの、十分に買い条件といえます。
◇該当馬=パープルガーネット、セイウンアインス、シュテフィ、ナムラドロン、ジュジュドールなど6頭

(2)は前走の枠順。
変な区切り方ですが、前走枠が5から7だった馬の複勝率が40%を超えていた近年の小倉2歳S。ところが、そのうち毛色が黒鹿毛の馬は不振で、それらを除くと[4-2-3-9/18]。勝率22.2%、複勝率50.0%。単勝回収率138%、複勝回収率115%。該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬=タマモイカロス、マイケルバローズ、パープルガーネット、ジュジュドール

次は(3)。前走着差です。
当然といえば当然ですが、出走馬の大半を前走1着馬が占めていた小倉2歳S。重要なのは勝ち方で、具体的には前走3コーナーで2、3番手に位置し、なおかつ2着に0秒2以上の差をつけて勝利した馬が[4-2-3-8/17]。勝率23.5%、複勝率52.9%。単勝回収率146%、複勝回収率173%。文句なしの成績でした。
◇該当馬=タマモイカロス、スターアニス、セイウンアインス

(4)は前走人気について。
前走、芝のレースで1番人気に推された馬の期待値が高かった小倉2歳S。ところが、そのうち国内市場で購買された馬は不振で、これらを除くと[2-4-1-7/14]。勝率14.3%、複勝率50.0%。単勝回収率80%、複勝回収率135%。該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬=タマモイカロス、マイケルバローズ

(5)は前走場所。
近年の小倉2歳Sは前走、新潟、東京、中京、阪神のレースに出走した馬が[2-3-3-5/13]。勝率15.4%、複勝率61.5%。単勝回収率86%、複勝回収率152%。複勝率は6割を超えています。
◇該当馬=タマモイカロス、マイケルバローズ、パープルガーネット、セイウンアインス、シュテフィなど7頭

(6)は前走からの間隔です。
かなりピンポイントですが、前走から中1週もしくは中6週の間隔を開けてきた馬の好走率が高かった小倉2歳S。過去5年の成績は[2-1-3-6/12]で、勝率16.7%、複勝率50.0%。単勝回収率111%、複勝回収率171%。やはり、該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬=スターアニス、ジュジュドール

続いては(7)。生月について。
生月別の成績に注目したとき、出走数が多く、なおかつ好走率が高かったのは3月生まれの馬たち。そのうち前走、新馬戦に馬体重430kg以上で出走した馬は[2-2-1-4/9]。勝率22.2%、複勝率55.6%。単勝回収率127%、複勝回収率318%と、文句なしの成績です。
◇該当馬=アイルトン、コラルリーフ、ナムラドロン

(8)は市場取引価格。
過去5年の小倉2歳Sは、国内市場において税込500万円以上3000万円以下で購買された馬が[1-1-2-5/9]。勝率11.1%、複勝率44.4%。単勝回収率70%、複勝回収率211%。(1)同様、複勝率は50%を下回っているものの、十分に買い条件といえます。
◇該当馬=シュテフィ、ジュジュドール

(9)は生産牧場です。
小倉2歳Sは、ノーザンファーム生産の関西馬が[1-3-1-3/8]。勝率12.5%、複勝率62.5%。単勝回収率78%、複勝回収率106%。該当馬は少ないものの、複勝率は6割を超えていました。
◇該当馬=スターアニス、シュテフィ、ジュジュドール

ここからは過去3年における中京・芝1400mの成績で、(10)は調教師。1名ピックアップしました(カッコ内は回収率)。

・高野友和調教師[3-4-1-9/17] 勝率17.6%(75%)、複勝率47.1%(120%)
◇該当馬=スターアニス

期間内に出走した管理馬は12頭。そのうち半数の6頭が3着内に好走した高野友和調教師。今年から当コースでおこなわれるようになった愛知杯でも、シングザットソングが2着に好走しています。

そして最後は(11)。生産牧場です。

・谷川牧場[3-2-1-4/10] 勝率30.0%(112%)、複勝率60.0%(135%)
◇該当馬=セイウンアインス

期間内に出走した8頭中4頭が3着内に好走した谷川牧場生産馬。当コースで3戦2勝2着1回のナムラクララは、今年1月におこなわれたリステッドの紅梅Sを快勝しました。

これら11の条件を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。

◎13ジュジュドール
○1タマモイカロス
▲7スターアニス
☆9セイウンアインス
△10シュテフィ
△2マイケルバローズ
△8パープルガーネット
△3アイルトン

【単勝】13(1点)
【馬単/マルチ】13⇔1,7,9,10,2,8,3(14点)
【ワイド】13=1,7,9,10,2,8,3(7点)
【3連複/フォーメ】13=1,7,9,10=1,7,9,10,2,8,3(18点)

本命は、唯一5項目に合致したジュジュドール。以下、4項目に合致した馬が4頭いました。

前走、小倉の新馬戦で2着に2馬身半差をつけ完勝したジュジュドールは、レイデオロ産駒の牝馬。好スタートから終始楽な逃げで展開面でも恵まれましたが、そのせいか、勝ち時計は1分11秒2とかなり平凡でした。タイム面ではあまり評価できません。

それだけに今回の1ハロン延長はプラスに出そう。また、母父エクシードアンドエクセルは、欧州や短距離王国のオーストラリアで大成功した種牡馬。血統面で不安はなさそうです。

馬券はまず、ジュジュドールの単勝と、同馬からの馬単マルチ、ワイドを購入。さらに、1列目にジュジュドールを。2列目に4項目に合致した4頭を。3列目に、ジュジュドール以外の印7頭を塗った3連複フォーメーションも買います。

それでは日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 

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