日本時間の7月26日夜。イギリスのアスコット競馬場で「欧州上半期の総決算」キングジョージ6世＆クイーンエリザベスSがおこなわれました。

勝ったのはカランダガン。サンクルー大賞に続くGI連勝です。

3歳馬が出走せず、5頭立てとやや寂しい頭数にはなったものの、それらは全てGI馬。上半期の総決算に相応しいメンバーが集結しました。
レースは、A・オブライエン厩舎の2頭で、ともに英セントレジャーの覇者ヤンブリューゲルが先頭、直後にハーツクライ産駒のコンティニュアスがつける展開。GI7勝のレベルスロマンスを挟んで、紅一点のカルパナ、1番人気のカランダガンと続き、直線では、先に抜け出したカルパナをカランダガンがゴール前できっちりと捕らえました。

勝ったカランダガンは、昨年の英インターナショナルSからGIで4戦連続2着と惜敗するも、前走のサンクルー大賞で待望のGI初制覇。そして今回連勝と、本格化なった印象です。
下半期の欧州で注目のビッグレースといえば凱旋門賞ですが、せん馬のカランダガンには出走権がありません。そのため、次走は8月20日の英インターナショナルSに出走し、さらにジャパンCも視野に入れているとのこと。
一方の凱旋門賞は、2着カルパナと、31日のナッソーSを圧勝したワールが欧州主要ブックメーカーの1番人気に浮上しました。カルパナはディープインパクトの後継スタディオブマンの産駒。クロワデュノールらとの対決が楽しみです。

それでは予想に。

今回は、アイビスサマーダッシュの過去5年を深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し出し、本命馬を見つけます。

（1）前走馬体重
（2）父の系統
（3）前走時の馬体重の増減
（4）前走人気
（5）今回の馬番
（6）馬齢
（7）性別
（8）斤量の増減
（9）前走の枠順

近年の好走傾向から買い条件となったのは、上記9項目。その中で（1）は前走の馬体重について。
前走460kg以上480kg未満か、520kg以上で出走した馬が好調な当レース。そのうち、前走からの間隔が中8週以内。なおかつ、その前走が中京以外のローカルだった馬は［2-2-4-6/14］。勝率14.3％、複勝率57.1％。単勝回収率110％、複勝回収率394％。ややこしい条件ではあるものの、該当馬の半数以上が好走していました。
◇該当馬＝スコーピオン、シロン、ショウナンハクラク、ファロロジー、モズメイメイなど6頭

（2）は父の系統。
キングマンボ系を除くネイティヴダンサー系種牡馬の産駒が好調な当レース。そのうち前走が芝。かつ、その時の馬番が奇数だった馬は［2-3-2-7/14］。勝率14.3％、複勝率50.0％。単勝回収率403％、複勝回収率336％。該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝ファロロジー

次は（3）。前走時の馬体重の増減で、ここは2パターンご紹介します。まずは前走時、馬体重が二桁減か二桁増か増減不明（前走か前々走、海外のレースに出走）だった馬。
こちらは、今回の斤量が54キロと58キロ以外であれば［2-2-3-5/12］。勝率16.7％、複勝率58.3％。単勝回収率97％、複勝回収率288％と、文句なし。
◇該当馬＝ピューロマジック

一方で前走時、馬体重増減なしだった馬も［2-1-1-5/9］。勝率22.2％、複勝率44.4％。単勝回収率627％、複勝回収率233％。複勝率は50％を下回っているものの、十分に買い条件といえます。
◇該当馬＝ニシノコニャック、シロン、キタノブレイド、ブーケファロス

（4）は前走人気について。
近年のアイビスサマーダッシュは、前走4、5番人気だった馬が［1-2-2-6/11］。勝率9.1％、複勝率45.5％。単勝回収率70％、複勝回収率309％。複勝率は、前項とほぼ同じでした。
◇該当馬＝スコーピオン、ショウナンアデイブ、コラソンビート

（5）は今回の馬番。
直線（千）競馬で注目したいのは、なんといっても外枠に入った馬。とりわけ、今回の馬番が12から18、かつ前走5着以内だった馬は［3-3-1-3/10］。勝率30.0％、複勝率70.0％。単勝回収率290％、複勝回収率182％と、凄まじい成績を残していました。
◇該当馬＝テイエムスパーダ、ブーケファロス、カルロヴェローチェ

（6）は馬齢です。
3歳馬と5歳馬が好調な当レース。そのうち今回の馬番が奇数。かつ前走、芝のレースで上がり12位以内だった馬は［2-2-2-4/10］。勝率20.0％、複勝率60.0％。単勝回収率470％、複勝回収率490％。こちらも文句なしの成績でした。
◇該当馬＝ニシノトキメキ、ブーケファロス

続いては（7）。性別について。
牝馬の回収率が単複とも100％を超えている当レース。そのうち、前走人気＞前走着順（前走3番人気1着など）、かつキャリア15戦以下の牝馬は［4-1-0-4/9］。勝率44.4％、複勝率55.6％。単勝回収率652％、複勝回収率205％。勝率の高さは魅力です。
◇該当馬＝コラソンビート

（8）は斤量の増減。
前走から斤量が1から1.5キロ重くなるか、2キロ以上軽くなる馬が健闘しているアイビスサマーダッシュ。そのうち、ロイヤルチャージャー系かナスルーラ系種牡馬を母の父に持つ馬は［4-0-1-3/8］。勝率50.0％、複勝率62.5％。単勝回収率855％、複勝回収率282％。該当馬の半数が勝利していました。
◇該当馬＝ピューロマジック

そして最後は（9）。前走の枠順です。
近年のアイビスサマーダッシュは、どういうわけか前走5枠からスタートした馬が［0-3-1-3/7］。複勝率57.1％、複勝回収率247％。勝ち切れてこそいないものの、文句なしの成績でした。
◇該当馬＝エランティス、ファロロジー、キタノブレイド

これら9つの条件を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。

◎15ブーケファロス
○12ファロロジー
▲6ピューロマジック
☆7ショウナンハクラク
△8コラソンビート
△1スコーピオン
△4シロン
△14キタノブレイド

【単勝】15,12（2点）
【馬単/マルチ】15⇔12,6,7,8,1,4,14（14点）
【ワイド】15＝12,6,7,8,1,4,14（7点）
【3連複/軸2頭ながし】15,12＝6,7,8,1,4,14（6点）

本命候補は、3項目に合致したファロロジーとブーケファロス。その中で、ブーケファロスを本命としました。

前走の安達太良Sで、オープン初連対を果たしたブーケファロス。父は、史上最強クラスのスプリンター、サクラバクシンオーの後継ビッグアーサーで、産駒の良績もやはり芝の短距離戦に集中しています。
アイビスサマーダッシュに産駒が出走するのは意外にも初めてですが、新潟芝1000ｍで馬番11から18を引いた同産駒は［2-4-0-1/7］と、凄まじい成績。好枠を引きながら、あまり人気になりそうにもない今回は、絶好の狙い目といえるでしょう。

馬券はまず、ブーケファロスの単勝と、同馬からの馬単マルチ、ワイドを購入。さらに、対抗ファロロジーの単勝と、同馬との3連複軸2頭ながしを買います。

それでは日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。