※競馬サロンメンバーシップに加入いただいたことがある会員様には、メルマガに特典情報のご案内がございますので、必ずご確認ください。

早くも、今年の小倉開催を締めくくる小倉記念は、後述するように、せん馬と牝馬の好走率が高いレースです。そのうち、2022年の3着馬で、同年のエリザベス女王杯を制したジェラルディーナの母ジェンティルドンナが、繁殖を引退することが発表されました。既に、功労馬として余生を過ごしているそうです。

三冠馬ディープインパクトの2世代目の産駒ジェンティルドンナは、2012年に史上4頭目となる牝馬三冠を達成。父仔三冠達成は日本競馬史上初の快挙で、秋華賞後のジャパンC勝利は、3歳牝馬として同レース初の優勝。さらに、牝馬三冠馬としては初となる牡馬混合GI制覇や、翌年のジャパンC連覇はレース史上初の快挙など、ここには書き切れないほど数々の記録を作りました。

また、14年の有馬記念を制し引退して以降は、故郷ノーザンファームで繁殖となり、前述したジェラルディーナがエリザベス女王杯を制覇。牝馬三冠馬としてはアパパネ?アカイトリノムスメに次ぐ母娘GI勝利で、繁殖としても一流の成績を残しました。
昨年誕生したエピファネイア産駒の牝馬がラストクロップとなるものの、同馬も含め、産駒は7頭中6頭が牝馬。さらに、孫世代からも複数の牝馬が産まれるなど、一族の枝葉は大きく広がりそうで、あまりに偉大すぎるとはいえ、その中からジェンティルドンナに追いつき追い越す馬が出てくることを願わずにはいられません。

それでは予想に。

今回は、小倉記念の過去5年を深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し出し、そこから本命馬を見つけます。

（1）前走4コーナーの位置取り
（2）前走時の馬体重の増減
（3）前走着順
（4）前走上がり
（5）今回の馬番
（6）性別
（7）前走人気
（8）生月
（9）父と母父
（10）前走の枠順
（11）毛色

近年の好走傾向から買い条件となったのは、上記11項目。その中で（1）は前走4コーナーの位置取りについて。
直線が短い小倉競馬場でおこなわれるにもかかわらず、差しが決まりやすい当レース。今回の位置取りを推測することは困難ですが、小倉記念では前走の位置取りが手がかりとなります。具体的には、前走、芝のレースに出走し4コーナーで5から9番手に位置していた馬が［4-2-3-9/18］。勝率22.2％、複勝率50.0％。単勝回収率265％、複勝回収率181％。該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝ショウナンアデイブ、メリオーレム、オールセインツ、リカンカブール、ダンディズムなど6頭

（2）は前走時の馬体重の増減。
前走時、馬体重増か二桁減か増減不明（前走か前々走、海外のレースに出走など）だった馬が非常に強い小倉記念。そのうち、前走偶数番を引いていた馬は［4-4-2-7/17］。勝率23.5％、複勝率58.8％。単勝回収率265％、複勝回収率250％。複勝率は6割に迫ります。
◇該当馬＝ショウナンアデイブ、マイネルメモリー、リカンカブール

（3）は前走着順です。
前走1着馬が［0-0-0-7/7］と、不振の当レース。一方、前走2から8着だった4歳馬と6歳馬は［4-1-4-7/16］。勝率25.0％、複勝率56.3％。単勝回収率160％、複勝回収率156％。文句なしの成績でした。
◇該当馬＝オールセインツ、リカンカブール、ハピ

（4）は、前走上がりについて。
近年の小倉記念は、前走上がり3から7位、かつノーザンファームと社台ファーム以外の牧場で生産された馬が［5-1-2-7/15］。勝率33.3％、複勝率53.3％。単勝回収率346％、複勝回収率160％。過去5年の勝ち馬は、すべてこの条件に該当しています。
◇該当馬＝メリオーレム、リカンカブール

（5）は馬番。
内枠有利の当レース。とりわけ、前走も2000ｍ戦に出走した馬が今回1から4番を引くと［4-1-2-5/12］。勝率33.3％、複勝率58.3％。単勝回収率352％、複勝回収率229％。勝率は前項と同じでした。
◇該当馬＝イングランドアイズ、ショウナンアデイブ、カネフラ

（6）は性別です。
冒頭で書いたように、せん馬と牝馬が強い小倉記念。中でも、今回54キロ以上の斤量を背負うせん馬と牝馬は［1-4-1-6/12］。勝率8.3％、複勝率50.0％。単勝回収率41％、複勝回収率165％。該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝リカンカブール、ダンディズム

続いては（7）。前走人気で、ここは2パターンご紹介します。
まずは前走、重賞かリステッド含むオープンで3から5番人気だった馬で［3-1-3-4/11］で、勝率27.3％、複勝率63.6％。単勝回収率145％、複勝回収率116％と、素晴らしい成績。
◇該当馬＝リカンカブール

これに対し、前走、函館か福島か東京か中京のレースで10番人気以下だった馬も［0-4-1-4/9］。複勝率55.6％、複勝回収率308％。勝ち切れていないものの、複穴を出していました。
◇該当馬＝マイネルメモリー、ダンディズム、グラティアス、ディープモンスター

（8）は生月について。
遅生まれが強い小倉記念。具体的には、生月が4から6、かつキャリア20戦以下の馬が［2-2-2-5/11］。勝率18.2％、複勝率54.5％。単勝回収率284％、複勝回収率190％。こちらも文句なしの成績でした。
◇該当馬＝イングランドアイズ、カネフラ、リカンカブール

（9）は父と母父。
父か母父ディープインパクトが好調な当レース。その中でも、前走から騎手が乗り替わる馬は［2-2-1-5/10］。勝率20.0％、複勝率50.0％。単勝回収率118％、複勝回収率205％で、該当馬の半数が好走しています。
◇該当馬＝ショウナンアデイブ、ディープモンスター

（10）は前走の枠順です。
小倉記念は、前走枠が1か8だった関西馬が［1-1-3-5/10］。勝率10.0％、複勝率50.0％。単勝回収率68％、複勝回収率154％。こちらも、該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝カネフラ、ニホンピロキーフ

そして最後は（11）。毛色について。
どういうわけか、芦毛と青鹿毛の好走率が高い当レース。その中でも、前走GIかGIIIか3勝クラスに出走した馬は［2-2-1-3/8］。勝率25.0％、複勝率62.5％。単勝回収率182％、複勝回収率165％。該当馬は少ないものの、複勝率は6割を超えています。
◇該当馬＝ショウナンアデイブ、ニホンピロキーフ

これら11の条件を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとしました。

◎9リカンカブール
○2ショウナンアデイブ
▲3カネフラ
☆11ダンディズム
△5マイネルメモリー
△1イングランドアイズ
△15ニホンピロキーフ
△7オールセインツ

【単勝】9,2（2点）
【馬単/マルチ】9⇔2,3,11,5,1,15,7（14点）
【ワイド】9＝2,3,11,5,1,15,7（7点）
【3連複/軸2頭】9,2＝3,11,5,1,15,7（6点）

本命は、7項目に合致したリカンカブール。5項目合致のショウナンアデイブを対抗としました。

去勢手術明けで5ヶ月ぶりの実戦となるリカンカブール。昨年の中山金杯を勝利して以降、1年半ほど勝ち星はないものの、GIIのオールカマーで僅差3着と好走しました。大混戦のメンバーとなった今回、重賞ウイナーは、エピファニーが出走を取り消したため自身も含め2頭だけ。実績上位の存在で、さらにせん馬が強いレースでもあり、一発があってもなんら不思議ではありません。

馬券はまず、リカンカブールの単勝と、同馬からの馬単マルチ、ワイドを購入。さらに、対抗ショウナンアデイブの単勝と、これら2頭を軸にした3連複ながしも買います。

それでは日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


※競馬サロンメンバーシップに加入いただいたことがある会員様には、メルマガに特典情報のご案内がございますので、必ずご確認ください。