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母父ディープインパクトが強い近年の七夕賞。その後継として期待され、今春から種牡馬としての供用を開始した2021年のダービー馬シャフリヤールの種牡馬引退が、先週決定しました。今後は、功労馬としてノーザンホースパークで繋養されるとのことです。

昨年の有馬記念2着を最後に社台スタリオンステーションで繋養され、種付け料は250万円に設定されたシャフリヤール。ところが、生殖器の病気が悪化して生殖能力を失い、4月中旬までに種付けした74頭のうち受胎したのは10頭未満と少なく、協議の結果、種牡馬引退が決定してしまいました。

当コラムでも過去に触れましたが、私は引退前からシャフリヤールがディープインパクトの有力な後継種牡馬になると期待していました。ダービー馬初の海外GI勝利実績はもちろん、大きくない馬体重も根拠の一つ。偉大な父やステイゴールドがそうだったように、現役時だけでなく種牡馬としても成功した名馬は中・小型馬が多く、父と同じ無敗の三冠馬コントレイルも現役時の馬体重は460kg前後でした。
そのコントレイル産駒は今のところ期待に応えるような活躍ができておらず、私の予想が外れている可能性はあります。ただ、軽さや瞬発力がしっかり伝わっていれば、こんなものではないはず。来年誕生するシャフリヤール産駒は非常に少ないですが、その中から後継種牡馬となるような大物が誕生することを願わずにはいられません。

それでは予想に。

今回は、七夕賞の過去5年を深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し出し、そこから本命馬を見つけます。

（1）前走着差
（2）今回の斤量
（3）父の系統
（4）前走時の馬体重の増減と上がり
（5）前走人気
（6）前走の馬場状態
（7）母父の系統
（8）前走3コーナーの位置取り
（9）騎手の東西別
（10）前走場所

近年の好走傾向から買い条件となったのは、上記10項目。その中で（1）は前走着差について。
近走、好調馬が結果を残している七夕賞。具体的には、前走2着に0秒3以上の差をつけて勝利したか、勝ち馬から0秒4差以内の惜敗を喫した馬が［5-2-3-12/22］。勝率22.7％、複勝率45.5％。単勝回収率177％、複勝回収率154％。複勝率は50％を下回っているものの、十分に買い条件といえます。
◇該当馬＝コスモフリーゲン、ダンテスヴュー、シリウスコルト、セブンマジシャン、ドゥラドーレスなど6頭

次は（2）。今回の斤量。
今回、54キロか56.5キロから57.5キロを背負う馬が好調の当レース。そのうち、5歳以下の若馬は［4-3-3-7/17］。勝率23.5％、複勝率58.8％。単勝回収率185％、複勝回収率170％。複勝率は6割に迫ります。
◇該当馬＝シルトホルン、セブンマジシャン

（3）は父の系統です。
ミスタープロスペクター系を中心とするネイティヴダンサー系種牡馬の産駒が強い七夕賞。そのうち、前走馬番が1から9だった馬は［2-4-4-7/17］。勝率11.8％、複勝率58.8％。単勝回収率130％、複勝回収率248％。複勝率は前項と同じでした。
◇該当馬＝ダンテスヴュー、オニャンコポン、シリウスコルト、ドゥラドーレス

（4）は、前走時の馬体重の増減と上がりについて。
過去5年の3着内馬15頭中12頭は、前走時、馬体重が減っていた馬。そのうち、前走上がり3位以内だった馬は［4-2-3-7/16］。勝率25.0％、複勝率56.3％。単勝回収率206％、複勝回収率180％。文句なしの成績でした。
◇該当馬＝コスモフリーゲン、マテンロウオリオン、シルトホルン

（5）は前走人気。
前走、芝の重賞かリステッド含むオープンに出走して2番人気以内か5番人気だった馬が好調の当レース。過去5年の成績は［3-4-1-6/14］。勝率21.4％、複勝率57.1％。単勝回収率120％、複勝回収率165％で、こちらも文句なしの成績を収めていました。
◇該当馬＝シルトホルン、バラジ、ドゥラドーレス

（6）は、前走の馬場状態です。
過去5年の七夕賞3着内馬15頭中14頭は、前走が芝かつ良か稍重のレースに出走していた馬たち。その中でも、前走馬番が奇数。かつ、その時と同じ騎手が騎乗（継続騎乗）する馬は［2-2-3-5/12］。勝率16.7％、複勝率58.3％。単勝回収率110％、複勝回収率157％。複勝率は（2）（3）とほぼ同じでした。
◇該当馬＝マテンロウオリオン

続いては（7）。母父の系統について。
過去5年の3着内馬15頭中11頭は、母父がロイヤルチャージャー系かネイティヴダンサー系種牡馬。そのうち、前走の斤量が55キロ以下か57.5キロ以上だった馬は［1-3-3-5/12］。勝率8.3％、複勝率58.3％。単勝回収率49％、複勝回収率255％。複勝率は前項と同じでした。
◇該当馬＝ドラゴンヘッド、オニャンコポン、パラレルヴィジョン

（8）は前走3コーナーの位置取り。
直線が短い福島競馬場でおこなわれるにもかかわらず、前走3コーナーを先頭で回った馬が［1-0-0-8/9］と、今ひとつの七夕賞。一方、前走3コーナーで2から5番手に位置、かつ今回1から7番を引いた馬は［2-2-2-6/12］。勝率16.7％、複勝率50.0％。単勝回収率85％、複勝回収率202％。該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝コスモフリーゲン、ダンテスヴュー、ギャラクシーナイト

（9）は騎手の東西別です。
栗東所属騎手騎乗馬の複勝回収率が100％を超えている当レース。中でも、キャリア20戦以下の馬に栗東所属騎手が騎乗したケースは［1-3-2-5/11］。勝率9.1％、複勝率54.5％。単勝回収率47％、複勝回収率189％と、文句なしの成績でした。
◇該当馬＝シリウスコルト

そして最後は（10）。前走場所について。
近年の七夕賞は、前走新潟でおこなわれたレースに出走した馬が［1-3-1-5/10］。勝率10.0％、複勝率50.0％。単勝回収率52％、複勝回収率170％。こちらも、該当馬の半数が好走していました。
◇該当馬＝シリウスコルト、パラレルヴィジョン

これら10の条件を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとします。

◎8シリウスコルト
○12シルトホルン
▲15ドゥラドーレス
☆2コスモフリーゲン
△3ダンテスヴュー
△7オニャンコポン
△4マテンロウオリオン
△11パラレルヴィジョン

【単勝】12（1点）
【馬単/マルチ】8⇔12,15,2,3,7,4,11（14点）
【ワイド】8＝12,15,2,3,7,4,11（7点）
【3連複/フォーメ】8＝12,15,2,3＝12,15,2,3,7,4,11（18点）

本命は、唯一4項目に合致したシリウスコルト。3項目に合致した馬が4頭いました。

昨年の夏以降、一度は不振に陥りながらも、今年に入って3戦2勝2着1回と復調したシリウスコルト。近走は、逃げて良し控えて良しの競馬で、前走の新潟大賞典で重賞初制覇を成し遂げました。
当地、福島は4戦2勝2着1回と相性が良く、同じ距離でおこなわれた2走前の福島民報杯も快勝。人気になるため妙味はありませんが、この実績からは致し方のないところ。3連勝を期待します。

馬券はまず、シリウスコルトからの馬単マルチとワイドを購入。さらに、対抗シルトホルンの単勝と、1列目にシリウスコルト、2列目に3項目に合致した4頭、3列目にシリウスコルト以外の印全馬を塗った3連複フォーメーションも買います。

それでは日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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